【 禁断の壷 2.5.5.6 】
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● 将棋の棋譜貼り専門スレッド Part6 ●
- 1 :素敵な夢を叶えましょう
:01/09/25 13:42 ID:6YdVIbOc
- ■Kifu for Windowsのダウンロード(柿木氏)■
http://www02.so-net.ne.jp/~kakinoki/
■棋譜の再現方法■
読み込みたい棋譜をドラッグして右クリックコピー。
あとは、Kifu for Windows上でCtrl+V。
■棋譜の貼り付け方法■
棋譜を読みこんだ後、編集→棋譜のコピー→KIF2形式
でクリップボードに出力。あとは掲示板に貼りつけるだけ!
【関連リンク・前スレ>>2−5】
- 2 :1
:01/09/25 13:43 ID:6YdVIbOc
- 【過去スレ】
Part1 http://cocoa.2ch.net/bgame/kako/984/984780383.html
Part2 http://cocoa.2ch.net/bgame/kako/987/987612974.html
Part3http://cocoa.2ch.net/bgame/kako/992/992780424.html
Part4
http://cocoa.2ch.net/bgame/kako/994/994613407.html
Part5 http://cocoa.2ch.net/test/read.cgi?bbs=bgame&key=996262983
- 3 :1 :01/09/25 13:44 ID:6YdVIbOc
- 【ダウンロード】
■棋泉 for Winのダウンロード■
http://www.koma.ne.jp/kisen/index.html
■その他■
http://www.ne.jp/asahi/u-tokyo/shogi/Kifu/kifu.html
http://www2.patt.gr.jp/~go/kifusta/kif/
◇将棋倶楽部24棋譜http://www.shogidojo.com/dojo/kifu.htm
【解凍ソフト】
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se026842.html
http://hp.vector.co.jp/authors/VA019412/
【2ちゃんねる専用棋譜抽出ソフト】http://corsica.tripod.co.jp/
【かちゅーしゃ】 http://members.jcom.home.ne.jp/katjusha/
【参考サイト】
http://www.shogi.net/nexus/
http://plaza9.mbn.or.jp/~kfend/fcnvtr/fcnvtr.html
- 4 :1 :01/09/25 13:44 ID:6YdVIbOc
- 【名人戦(52期〜59期)】http://www.bb.wakwak.com/~macky/kisen/meijin/main.htm
【竜王戦(8期〜13期)】http://www.bb.wakwak.com/~macky/kisen/ryuou/main.htm
【王将戦(45期〜50期)】http://www.bb.wakwak.com/~macky/kisen/ousyo/main.htm
【王位戦(37期〜42期)】http://www.bb.wakwak.com/~macky/kisen/oui/main.htm
【棋聖戦(67期〜72期)】http://www.bb.wakwak.com/~macky/kisen/kisei/main.htm
【王座戦(44期〜49期)】http://www.bb.wakwak.com/~macky/kisen/ouza/main.htm
【棋王戦(22期〜26期)】http://www.bb.wakwak.com/~macky/kisen/kiou/main.htm
【羽生善治】http://www.bb.wakwak.com/~macky/kisi/habu/hgekitou/ryu.htm
【藤井 猛】http://www.bb.wakwak.com/~macky/kisi/fujii/fgekitou/jun.htm
【渡辺 明】http://www.bb.wakwak.com/~macky/kisi/akira/agekitou/asahi.htm
【毎日新聞棋譜提供サービス(有料)】http://www.mainichi.co.jp/info/i-mode/index3.html
http://www.mainichi.co.jp/info/keitai/i_mode/shougi.html
【将棋年鑑】http://210.143.168.213/~sakano/kifu/
- 5 :1 :01/09/25 13:45 ID:6YdVIbOc
- 【朝日新聞社主催将棋棋譜(朝日オープンなど)】http://www.asahi.com/shougi/
【JT日本シリーズ全棋譜】http://www.jtnet.ad.jp/WWW/JT/JTI/shogi/Welcome.html
【昨年度NHK杯棋譜集】http://www.inpaku.nhk.or.jp/chi_kifu/main.html
【倉敷藤花戦棋譜(第4期〜現在)】http://iwe.kusa.ac.jp/TOUKA/index.html
【タイトル戦棋譜】http://www.ff.iij4u.or.jp/~jun1/shogi_link.html
【棋譜アイランド(70局)】http://www10.tok2.com/home/hirotto/index.html
【研究用棋譜】http://www2.plala.or.jp/seizou/shougi/kihu.html
【将棋名勝負集】http://isweb1.infoseek.co.jp/~ymomo/SHOGI/index.htm#DENSETSU
- 6 :名無し名人 :01/09/25
13:46 ID:/Ub8/hm6
- (´-‘).。oO(Part6で終わりだろうな・・・)
- 7 :南禅寺の決戦(再掲) :01/09/25
13:47 ID:6YdVIbOc
- (先手)八 段:木村 義雄(33歳) 対局日:1937年2月5日〜11日
(後手)無 段:坂田
三吉(67歳) 対局場:京都・南禅寺
戦 型:後手阪田流向かい飛車
▲7六歩18 ※△9四歩18 ▲5六歩56 △3四歩19 ▲5五歩6
△4四歩4
▲4八銀2 △3二銀14 ▲5七銀 27△4三銀27 ▲2六歩24 △3五歩44
▲2五歩15△3三角31 ▲6八玉73
△2二飛44 ▲4六歩39 △3二金10
▲5八金左44 △3四銀13 ▲7八玉26 △6二金5 ▲6八銀上17 △6一玉61
▲4七金61
?△2四歩88 ▲同 歩 △同 角4 ▲5四歩163 △3三桂360
▲3六歩128 △2六歩84 ▲3五歩102 △同 角 ▲3六金 △7二玉
143
▲5三歩成161 △同 金 ▲2五歩 △6二銀20 ◎▲5九金 104?△1四歩 11
▲3五金 △同 銀 ▲3四歩53 △2五桂
▲4五歩 △2四飛 127
▲4四歩18 △5五歩3 ▲同 角 1△4四金 3▲4六銀114 △5五金59
▲3五銀 △2一飛16
◎▲7七角29 △4五金打23 ▲5三歩 52△5一歩 21
▲4六銀 42△同金右 62▲3三歩成 △2四飛2 ▲3二と △3四飛2
▲4二と25 △7四歩47 ▲2六飛14 △3九飛成 22▲6一銀23 △同 玉 8
▲8二金 △7一銀 ▲4六飛2 △8二銀 ▲4五飛
△7二玉8
▲5二と △7一銀打 102▲6二金 47△7三玉 ▲2五飛29 △5六金 24
▲6六金6 △8四歩 ▲5六金44 △4七角
▲6五飛8 △6二銀 164
▲同 と △6四銀 8▲7二金 △8三玉 ▲5五角
まで95手で木村義雄の勝ち!
・持ち時間(各30時間持ち)
▲木村八段:25時間22分
△阪田無段:28時間26分
- 8 :7の解説 :01/09/25 13:48
ID:6YdVIbOc
- 【将棋内容】
終始、木村が主導権を握り、そのまま勝ちきる。
【解説】
2=木村八段「阪田翁が初手に端歩を突いてきたのには、世間もたまげたが私もたまげた。
私はこの一手を見た刹那、呆れもしたが、内心「ははん、これは」と思った。
これは大した事はないと思ったのだ。そして一面、何故もっと素直な謙虚な
気持ちでやってこないのか?と、阪田翁のために惜しんだ。」
3=当時は、5五の位というものが重要視されていた。
18=いかにも阪田好み。
19=臨機の好着想(飛車交換時に備えている)。木村の力と自信を感じさせる一手。
36=△2七歩成だと▲2三歩△同飛▲3五金△同銀▲3四角の王手飛車をくらう。
41=好手(勝着と呼んでもいい)。こう落ち着かれても、阪田にはまったく手がない。
次に▲3八飛とし、△2七歩成▲3五金△3八と▲3四銀と進んだとき、
金が当たらない。
42=△4三金左が勝った。先の▲5九金とでは、一手の価値が違いすぎる。
実質、ここで勝負有り!
53=▲7七角を引いては△5五歩と止められて阪田ペース
57=「負けません!」という手堅い一手。
68=△9四歩がまったく生きない展開になってもうた。
73=先に▲4六飛と切ってから▲8二金の完全必至は△6九銀以下でトン死する。
79=▲5二歩成は飛車先が重い。
- 9 :7の詳細 :01/09/25 13:48
ID:6YdVIbOc
- 【メモ】
・木村×阪田戦は本局のみ。木村「阪田×木村戦が一局もないというのでは、
後世の批判を受ける。」
・30時間という長時間の持ち時間は阪田が時間制に不慣れなため。
【詳細】
東京棋界はこぞってこの対局に反対した。ここで万が一にも木村が負けるようなことがあれば、名人の権威が地に落ちることになる。
だが木村は決然として言い切る。「もし敗れることがあれば、名人戦は辞退します。」
除名覚悟の木村の英断により、世紀の対局は実現したのである。
後手番・第一手△9四歩。阪田の、意表を突く端歩突きに世間はどよめいた。
菅谷北斗星は観戦記において「雌伏十六年、忍苦の涙は△9四歩の白金、光を放つ」と
綴っている。
阪田の向かい飛車に木村は五筋位取りで対抗し、徐々に形成を有利に運んでいく。
六日目にははっきり木村が勝勢を築いていた。それでも阪田の闘志は衰えず、受けの
好守で頑強に抵抗する。
だが、七日目を迎えた二月十一日、午後一時七分、阪田はついに投了した。
- 10 :塚田新名人誕生 :01/09/25
13:49 ID:6YdVIbOc
- 棋戦名:第6期名人戦第7局 対局日:1947年6月6日
(先手)挑戦者:塚田 正夫(3勝2敗) 対局場:東京・東中野『新モナミ』
(後手)名 人:木村 義雄(2勝3敗)
▲7六歩
△3四歩 ▲2六歩 △5四歩 ▲2五歩 △5五歩
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △3二金 ▲3四飛 △5二飛
▲2四飛 △5六歩 ▲同 歩
△8八角成 ▲同 銀 △3三角
▲2一飛成 △8八角成 ▲7七角 △8九馬 ▲1一角成 △5七桂
▲5八金左 △5六飛 ▲6八桂 △4九桂成
▲同 玉 △5八飛成
▲同 玉 △6二玉 ▲5三歩 △7二玉 ▲5五馬 △5四歩
▲同 馬 △6四金 ▲3六馬 △5七歩 ▲同 玉 △8二玉
▲6六香 △5九銀 ▲6四香 △同 歩 ▲7五桂 △7二銀
▲6三金 △同 銀 ▲同 馬 △7二金打 ▲5二歩成 △6三金
▲6一と
△3五角 ▲4六歩 △7九馬 ▲3二龍 △同 銀
▲8三桂成 △同 玉 ▲8四銀 まで
63手で塚田八段の勝ち!
・持ち時間(各8時間持ち)
▲塚田八段:6時間10分
△木村名人:7時間51分
【将棋内容】
名人戦史上、最大の乱戦将棋。(名人戦、最短手数将棋)
【解説】
初手=14分の考慮。 14=253分の大長考
27=好手。これで後手が切れ筋となる。
35=96分の考慮。 36=疑問手。89分の考慮。
43=決め手。すでに先手必勝形。
47=▲3二竜〜▲8三桂成〜▲8筋の離し飛車以下の詰めろ。
49=鋭い寄せ。
投了=△同玉に▲8五飛と捨てて詰む。
- 11 :10のおまけ :01/09/25
13:50 ID:6YdVIbOc
- 【コメント】
塚田新名人「時間の関係上、非常な決戦だったので木村名人の得意とする
中盤戦を封じて終盤に直行したのが勝因です。」
(持ち時間・・・木村は15時間を主張。塚田は8時間を主張していた。
ちなみに、これまでは名人戦の持ち時間は15時間であった。)
観戦記・坂口安吾氏「名人は言った。天命だ、と。又言った。時代だ、と。
時代の流れが、あらゆる権威の否定に向かっている。
その時代を感じていた、と。(・・・・・)然り、亡ぶべきものが亡ぶ時代だ。」
【メモ】
・塚田は以前、木村に同じ戦法で38手の短手数で惨敗を喫していた。
・師弟愛
師匠:花田長太郎「もう名人だ。呼び捨てにはできんな。」
弟子:塚田 正夫「先生、僕は弟子じゃありませんか。」
師匠:「塚田、でいいのか・・・」
花田は涙を流したという。
【おまけ】
師匠&弟子の合作詰め将棋
・花田の遺作詰将棋
・本詰将棋に余詰めがあったが、塚田が修正して発表。
どこをどう直したか、塚田は生涯、口にしなかった。
≪先手≫5一飛、6二と 持ち駒:角、歩
≪後手≫4二玉、1一桂、2一桂、5二銀、2三金、3三銀、4三飛
- 12 :名無し名人 :01/09/25
13:51 ID:/Ub8/hm6
- (´-`).。oO(再掲は必要無いのでは・・・)
- 13 :木村義雄の最高傑作局(再掲)
:01/09/25 14:08 ID:6YdVIbOc
- 棋戦名:第9期名人戦第6局 対局場:兵庫県宝塚市『松楓閣』
(先手)挑戦者:大山 康晴(2勝3敗) 戦 型:相矢倉力戦型
(後手)名 人:木村 義雄(3勝2敗)
▲7六歩△8四歩▲7八銀△3四歩▲7七銀△3二金
▲2六歩△4一玉▲5六歩△4二銀▲4八銀△6二銀
▲7八金△5四歩▲6九王△5三銀右▲2五歩△4四銀
▲5七銀△3三銀上▲5八金△3一角▲4六銀△5二金
▲3六歩△8五歩▲9六歩△4二角▲6八金右△5三銀
▲5五歩△同 歩▲同 銀△5四歩▲4六銀△4四歩
▲6六歩△7四歩▲6七金右△5一角▲5六金△6四歩
▲7九角△3一玉▲6八角△2二玉▲7九王△6三金
▲8八王△4二銀右▲3五歩△同 歩▲2四歩△同 銀
▲3五銀△同 銀▲同 角△4三銀▲2四歩△同 歩
▲同 角△同 角▲同 飛△2三歩▲2八飛△5五歩
▲4六金△6五歩▲5三歩△6六歩▲6八歩△7五歩
▲4一銀△3四角▲5二歩成△3一金▲1六角△同 角
▲同 歩△3四角▲6六銀△6九銀▲6七歩△8六歩
▲同 歩△8七歩▲7九玉△7八銀成▲同 玉△8八歩
▲6八玉△5二銀▲同銀不成△同 角▲3五金△3三銀
▲5三歩△4三角▲5一角△3二金打▲2四歩△同 歩
▲1五銀△4一金▲2四銀△2七歩▲同飛△2六歩
▲同 飛△2五歩▲2三歩△3一王▲3三銀成△5一金
▲3二成銀△同 王▲3六飛△2七銀▲3七飛△3六歩
▲同 金△2八銀不成▲3八飛△2九銀不成▲3九飛△8六飛
▲4六金△3四歩▲5五銀△8九と▲7七銀△8七飛成
▲7八銀△6五桂▲6六銀上△8六角▲7七金△同桂成
▲同銀上△同角成▲同 銀△同 竜▲同 玉△6五桂
▲8七玉△8八と まで
146手にて木村名人の勝ち!
・消費時間(各10時間持ち)
▲大山八段:9時間59分
△木村名人:9時間59分
- 14 :13の解説 :01/09/25 14:09
ID:6YdVIbOc
- 【将棋内容】
互いに悪手という手がなく、名局と呼ぶべき将棋である。
【解説】
29=▲5八飛〜▲6六銀〜▲3七桂と中央に集中攻勢を加えようとするのがこの手の狙い。
木村名人「この一手は正直、私が気づかなかった手であった。私は内心の動揺を禁じ得なかった。幾度見直しても、▲6八金右は実に含みの広い、そして深い手である。」
53=単に▲3五銀なら△3四歩▲4六銀△4三銀で後手の陣容が完璧になる。
67=▲同金なら△7五歩▲同歩△7六歩▲同銀△3九角▲2六飛△3五銀で後手良し。
74=木村名人「悲壮な覚悟のもとに打った勝負手。」(先手に一歩あれば角討ち死に。)
92=相手を危険状態に陥れておいてから、自己の危険状態を消す微妙な駆け引き。
93=▲3五金は△4三銀で後手勝勢。
99=本局の敗因を求めれば、どうやらこの手になりそう。この手では▲5二銀が最善。
以下△5三金▲4三銀成△同 金▲6四角△3二飛が予想される。
106=△5一金は▲3三銀成△同 玉▲2一飛成△7九角▲5八玉△3五角成▲4六銀が
予想される。
114=後手勝勢に。
121=▲2七飛は△7九角▲5八玉△3五角成で後手勝ち。
126=木村名人「勝ちを確信。」
134=▲8七銀とすれば△5七角▲7八玉△3九角成で次に△7九飛打の詰めを狙えば、
後手勝ち。
136=即詰み。
【メモ】
・主催紙が毎日から朝日に移動。
・木村名人「本局は私の将棋の中で後生に残しても、そう大した非難は受けまいと
思われるものである。」
【コメント】
木村義雄十四世名人の総括。
「この戦いに私が大山氏という非常な強敵に勝ち得たのは、中盤の難所における
心の闘争に勝ち、△5五歩(65手目)△6五歩(67手目)という正しい道を
進むことが出来たからである。心中に巣くう悪魔との戦いに屈服しなかったことが
強敵を倒した最大の原因であったのだ。」
- 15 :升田幸三の最高傑作局 :01/09/25
14:10 ID:6YdVIbOc
- 棋戦名:第17期名人戦第7局 対局日:1958年7月8日
(先手)挑戦者:大山 康晴(2勝3敗) 対局日:東京・渋谷「羽沢ガーデン」
(後手)名 人:升田 幸三(3勝2敗)
▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲7七銀 △4二銀
▲2六歩 △6二銀 ▲4八銀 △6四歩 ▲4六歩 △6三銀
▲4七銀 △7四歩 ▲3六歩 △3二金 ▲7八金 △4一玉
▲6九玉 △5二金 ▲5八金 △6五歩 ▲2五歩 △3三銀
▲7九角
△5四歩 ▲6八角 △3一角 ▲5九角 △7三桂
▲2六角 △8一飛 ▲1六歩 △9四歩 ▲9六歩 △6四角
▲3七桂 △9二香 ▲7九玉
△9一飛 ▲8六銀 △8五歩
▲9七銀 △8一飛 ▲2九飛 △4四銀 ▲6八金右 △7五歩
▲同 歩 △同 角 ▲1七角 △6六歩 ▲同 歩
△同 角
▲7七歩 △8四角 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩
▲2七飛 △6五桂 ▲5八銀 △3五歩 ▲6六歩 △同 角
▲6七金直 △5五角 ▲4五歩 △3六歩 ▲4四歩 △3七歩成
▲2九飛 △4四歩 ▲5六金 △7七桂成 ▲同 桂 △7六歩
▲4二歩 △同金右 ▲5五金 △同 歩 ▲6九飛 △6四歩
▲4四角 △7七歩成 ▲同 金 △6五桂 ▲同 飛 △同 歩
▲3四桂
△7四飛 ▲4二桂成 △同 金 ▲7五桂 △4四飛
▲6三桂成 △4八飛成 ▲4三歩 △同 龍 ▲5三銀 △同 金
▲3四角 △7一飛
▲7六歩 △3四龍 ▲5三成桂 △3二玉
▲4三銀 △同 龍 ▲同成桂 △同 玉 ▲4五金 △5九角
▲6三飛 △5三桂 まで
116手で升田名人の勝ち!
- 16 :15の解説 :01/09/25 14:11
ID:6YdVIbOc
- 【将棋内容】
升田将棋を堪能できる代表的将棋である。
【解説】
22=思いきった手。
33=将来、3筋の歩を交換するためにも必要な手。
41=▲8八玉は△9五歩▲同歩△同香▲9八歩△8五桂▲8六銀のとき、
△5五角で潰れてしまう。
46=升田「棋譜を並べられる方は、私のこの△4四銀に注目して欲しい。
これは妙手の上をいく『名手』だと、私が自負しておる手です。
将棋を指さん人には言うてもわからんが、将棋の最高の勝ち方は、
相手がどう指しても不利になる、そういう局面に導くことなんだ。
アマでも有段者の人なら、△4四銀にただよう名手のムードを、
感じ取ってもらえるんじゃないか。この一手で、先手からの攻め味は
いっさい消え,手の打ちようがなくなっとるんです。
▲4五歩は△3三銀で▲3七桂が絶好の標的となる。」
62=決断の一手。
先に△5五銀だと▲3五歩△同歩▲3三歩△2二金▲3五角△6六銀▲4五桂で
もう1つパッとしない。
75=勝負手。▲6六銀などでは△3八と▲6九飛△4八とで先手、
指しようがなくなる。
80=△同玉なら△6六桂の両取りのときに▲7五角がある。
108=決め手。△4二金と受けたりすると▲4三歩で怪しくなる。
【メモ】
・第17期は名人戦史上、最も名局ぞろいのシリーズだといわれている。
・本局までの対戦成績、升田41−39大山(1持将棋)
【コメント】
升田幸三の総括
「昭和30年に王将戦で大山君を指し込み、33年の名人戦で防衛するまでの
3年間で、私の棋士生命は燃焼しつくした、といっていい。
病気でノタ打ち回りながらも、出せる力は全部出した。
現役期間中、もっとも充実した勝負は?と問われれば、私は躊躇なく、
第17期名人戦をあげる。この七番勝負は、将棋史を飾る名勝負だったと
思っておる。
わが生涯を通しての最高の将棋がさせたのは、この時期だったと断言できる。
ぼうとくを承知で言わせてもらえば、『神技』だったと思う。
それに比べたら、中原君にせよ、加藤、米長君にせよ、かったるい将棋で
見ちゃおられん。」
- 17 :高野山の決戦 :01/09/25
14:12 ID:6YdVIbOc
- 棋戦名:第2期A級順位戦プレーオフ第3局 対局日:1948年3月3日
(先手)八 段:升田 幸三(1勝1敗) 対局場:和歌山県高野山「普門院」
(後手)七 段:大山 康晴(1勝1敗)
▲2六歩
△8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7六歩 △3二金
▲7七角 △3四歩 ▲6八銀 △6二銀 ▲7八金 △5四歩
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛
△2三歩 ▲3四飛 △5三銀
▲3六飛 △5五歩 ▲5六歩 △4四銀 ▲5五歩 △5二飛
▲6九玉 △5五銀 ▲4八銀 △5六歩 ▲5七歩
△同歩成
▲同銀右 △4一玉 ▲5六歩 △4四銀 ▲2六飛 △4二銀
▲6六歩 △5三銀上 ▲6七銀 △5四銀 ▲2八飛 △6四歩
▲5八金 △7四歩 ▲4六歩 △8二飛 ▲3六歩 △5二金
▲5九角 △5三銀 ▲7七桂 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛
▲8七歩
△8四飛 ▲2六角 △4四角 ▲3七角 △2二角
▲4八飛 △6五歩 ▲4五歩 △6六歩 ▲同銀右 △6五歩
▲5七銀 △5五歩 ▲4六銀
△7五歩 ▲同 歩 △6四銀
▲4四歩 △同 角 ▲3五銀 △3三桂 ▲5五歩 △同 角
▲5三歩 △同 銀 ▲5五角 △同 銀 ▲6五桂
△5四銀
▲5三歩 △4二金右 ▲2四歩 △5七歩 ▲6八金右 △6六歩
▲7六銀 △4五角 ▲9六角 △8五歩 ▲同 銀 △8二飛
▲7六銀 △3一玉 ▲3七桂 △5六角 ▲5七金 △7七歩
▲同 金 △8九角成 ▲2三歩成 △同 馬 ▲2八飛 △2五歩
▲2四歩
△8九馬 ▲7八金 △6五銀 ▲同 銀 △7三桂
▲7四銀 △6五桂打 ▲5八金 △5六銀 ▲7三銀成 △7八馬
▲同 玉 △6七金
▲6九玉 △5八金 ▲同 玉 △5七桂成
▲4九玉 △4七銀成 ▲3九玉 △4八成桂 ▲同 飛 △同成銀
▲同 玉 △8八飛 ▲4七玉
△8七飛行成▲同 角 △同飛成
▲4六玉 △6四角 ▲5五桂 △4七金 まで
142手で大山七段の勝ち!
・消費時間(各7時間持ち)
▲升田八段:6時間08分
△大山七段:6時間59分
- 18 :17の解説 :01/09/25 14:12
ID:6YdVIbOc
- 【将棋内容】
終盤、互いに悪手&疑問手を連発している将棋だが、勝負として見るとおもしろい。
【解説】
21=これを△同歩なら▲同飛△5二飛▲6九玉。
このあと△7七角成▲同桂△2七角とくれば▲5九飛が手順になる。
29=好手。
32=△5六歩には強く▲同銀と取る手がある。
以下、△同銀▲5三歩△同飛▲2二角成△同銀▲3二飛成までいっぺんに
終わってしまう。(▲5三歩で△8二飛なら▲5六飛で問題ない。)
41=角の右翼転回を策した手だが▲3六歩〜▲4六歩〜▲3七桂の
構想の方が升田らしい。升田「この構想はぬるかった。」
76=勝負手。△2二角と引いては▲4四歩△同歩▲7六銀で先手十分。
▲4四銀とこられたら△同歩▲5五歩で調子に△4三銀と固めようとする。
87=(桂をタダで取られないための)苦心の一着。
△6五銀なら▲6三角△5二歩▲2三歩成△同金▲5二歩成△同金▲4三飛成の含み。
88=△2四同歩もあった。
100=△7八角成▲同金△6七金が本手。本譜は大山流の「負けない将棋」
108=疑問手。△6五銀▲同銀△7三桂が正しい。
112=疑問手。△9九馬が正着。
120=△9二飛と逃げるのでは▲2三歩成△同金▲2四歩△2二金▲3四桂だし、
△6七歩成なら▲同金左△同銀成▲8二成銀で後手負け。
123=悪手。▲8九玉△7七桂成▲5九金なら決まっていた。
124=悪手のお返し。△5七桂成なら後手勝ち。
126=相次ぐ悪手。△3七成銀なら後手が残っていた。
139=大ポカ。▲5七桂と合駒すれば終わりであった。
投了=竜が回っていって先手玉、詰み。
【コメント】
升田幸三「錯覚いけない、よく見るよろし。勝負に負けたというよりも
対局条件に負けた。わが生涯で2番目の痛恨譜だ。」
大山康晴「私と升田さんの棋士としての将来を分けた。」
- 19 :大山、升田の初手合い :01/09/25
14:13 ID:6YdVIbOc
- 棋戦名:第1期B級順位戦 対局日:1946年
(先手)七 段:升田 幸三
(後手)六 段:大山 康晴
▲7六歩 △8四歩 ▲5六歩 △8五歩 ▲5五歩 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲7八金
△5二金右 ▲4八銀 △8二飛
▲8七歩 △3四歩 ▲5七銀 △4四歩 ▲3六歩 △3二銀
▲6八銀上 △6二銀 ▲2六歩 △6四歩
▲2五歩 △3三銀
▲5六銀 △6三銀 ▲6六歩 △4二玉 ▲4六歩 △4三金
▲5八金 △5二飛 ▲6五歩 △同 歩 ▲同 銀 △6二飛
▲6七銀 △7四歩 ▲9六歩 △7三桂 ▲6四歩 △6五桂
▲6三歩成 △同 飛 ▲9七角 △6四歩 ▲6六銀 △3二玉
▲7五歩
△1四歩 ▲2四歩 △同 銀 ▲7四歩 △7七歩
▲同 桂 △同桂成 ▲同 銀 △7六歩 ▲6六銀 △8五桂
▲8六角 △7七歩成 ▲同 銀
△同桂成 ▲同 角 △8三飛
▲9五角 △4五歩 ▲2五歩 △1三銀 ▲7三歩成 △8五飛
▲6三と △5五角 ▲5二銀 △4二金引
▲4一銀不成△同 金
▲5三と △3三銀 ▲6二角成 △7五飛 ▲7六歩 △4六角
▲7五歩 △2八角成 ▲6三馬 △5二歩 ▲5四馬
△2二玉
▲3二金 △同 金 ▲同 馬 △1二玉 ▲3一飛 △2二飛
▲4三と まで
97手で升田七段の勝ち!
- 20 :19の解説 :01/09/25 14:14
ID:6YdVIbOc
- 【将棋内容】
升田×大山の初手合いで、双方、気合いをのせて指しているのが感じられる。
お互いの長所がよく出ている。
【解説】
05=5筋を受けぬなら突き越してやる、といった升田の気合が感じられる。
10=△7六飛と横歩を取るのは▲5八飛△7四飛▲6六角から乱戦になる。
12=今度△7六飛と横歩を取るのは▲7七角△7四飛▲6六角と飛の
動きを牽制され、次に▲5七銀、▲7七金から▲8八飛を見られると
先の△5二金右が陣形のバランスを崩している。
20=△7二銀〜△8三銀〜△7四銀〜△8五銀と棒銀に出る指し方もあるところ。
27=慎重な一手。△7四銀の奇襲には▲6七銀上△8五銀▲7七桂で
ぴったり受かっている。
28=△3二金〜△4一玉のほうが手堅い意味があるが、敢えて大山は早囲いを目指す。
36=△6四歩と打っては▲5六銀で前の△5二飛が無駄手となるので、
△6二飛と反発する。
41=意表の好手で△4二玉の悪形を見事に咎めた。
ここで▲5六銀引の弱気では△6四銀で後手の駒が伸びてくる。
58=単に△8五桂だと▲7二銀に△9七桂成▲6三銀成の後の△3九角の
飛銀取りが残らない。(この局面、先手からの▲7二銀が痛烈なので後手は
急がねばならない。)
69=一瞬のタイミング。今なら△1三銀とするよりない。
76=△同金は▲同との後、▲5一角成が厳しすぎる。
79=遂に後手玉を射程距離に捉える。
80=この辛抱強さが後年恐れられた大山の二枚腰。
83=カウンター的好手。△同飛には▲6三馬が妙手で、次に▲5四馬の王手飛車が
あるから△7八飛成と金を取るよりないが、そこで▲4三金△2二玉▲4一馬と
金を取って、この手が一手スキとなっており先手の勝ちである。
詰め手順は▲3二馬△1二玉▲2四桂△同銀右▲2三馬△同玉▲2四歩△同銀
▲3二銀△1三玉▲2三金まで
87=次に▲4一馬以下の詰めよ。
92=△1二玉は▲3三金△同桂▲2一銀以下先手勝ち。
94=△同玉は▲4三金で簡単。
- 21 :谷川の△7七桂 :01/09/25
14:15 ID:6YdVIbOc
- 棋戦名:第9期竜王戦第2局 対局場:岡山県倉敷市「芸分館」
(先手)竜 王:羽生 善治(1勝0敗)対局日:1996年10月29日・30日
(後手)挑戦者:谷川 浩司(0勝1敗)戦 型:角換わり後手棒銀
▲7六歩△8四歩▲2六歩△3二金▲7八金△8五歩
▲7七角△3四歩▲8八銀△7七角成▲同 銀△4二銀
▲3八銀△7二銀▲1六歩△1四歩▲4六歩△8三銀
▲4七銀△8四銀▲9六歩△3三銀▲6六歩△4二王
▲6五歩△7四歩▲6八飛△7三銀▲3六歩△5二金
▲3八金△3一王▲5六銀△4四歩▲4七金△4三金右
▲3七桂△5四歩▲6九玉△5二飛▲7九玉△5五歩
▲6七銀△2二王▲8八玉△9四歩▲6六銀直△9三香
▲6一角△6二飛▲8三角成△9二角▲同 馬△同 飛
▲2五桂△4二銀▲4五歩△同 歩▲5五銀△2四歩
▲6四歩△同 歩▲5六金△2五歩▲6四銀△5五歩
▲同 銀△7五歩▲4四歩△3三金寄▲5四角△7六歩
▲同 銀△7五歩▲8一角成△6二飛▲6三馬△5九角
▲6九飛△7七桂▲5九飛△6三飛▲5四角△6八角
▲5八飛△8九桂成▲同 王△7六歩▲6八飛△同飛成
▲同 金△7七銀▲6三飛△8八飛▲7九王△6八飛成▲同飛成△同銀不成
▲同 王△3八飛▲6七王△7七金▲6六王△6八飛成▲7五王△6三桂まで
106手にて谷川九段の勝ち!
・持ち時間(各8時間持ち)
▲羽生竜王:7時間53分
△谷川九段:7時間45分
- 22 :21の解説 :01/09/25 14:25
ID:6YdVIbOc
- 【将棋内容】
谷川の光速の寄せが炸裂!
【解説】
23:6筋からの攻めを見せて、棒銀の動きをけん制
25:羽生の作戦。後手を牽制。
40:ここからあまり類例のない将棋
55:▲6一角と打てば△6二飛▲8三角成△9二角▲同馬△同飛で千日手となる。
56:勝負手!先手の攻めを催促した手。
普通は△2四銀だが▲6一角△6二飛▲4三角成△同金▲5五銀ぐらいで先手負け。
58:△2四歩なら▲4四歩△同金▲5五銀(取れば▲4四角)の強襲がある。
63:予定変更の手。▲6三角なら△8二飛▲4四歩△5三金▲4五角成△2五歩▲同歩
△2三歩▲3五歩△7五歩で先手少し悪い。
67:▲同金なら△3七角がある。
69:▲6一飛成は△6二飛とぶつける。
75:▲7五同銀△7四歩▲6六銀と辛抱する手もある。
77:▲6三歩は△5二飛▲6七銀△5五飛▲同金△6六歩で先手味が悪い
79:▲6六飛は△7四桂、▲6七飛は△7六歩▲6二馬△7五桂が厳しい。
80:好手。驚愕の光速の寄せ。
▲同桂なら△6三飛▲同飛成△7六歩で後手勝ち。
ここで△6八歩は▲5九飛△6三飛▲6五銀で先手の上部が厚い。
84、88:連動する好手。
89:▲6三角成は△7七歩成、▲6八金は△同飛成▲同飛△7七歩成で決まる。
101:▲5八銀なら△7七歩成で良い。
- 23 :21の詳細 :01/09/25 14:26
ID:6YdVIbOc
- 【詳細】
羽生ペースで進んでいた中盤戦、混沌とした局面を見つめる谷川のなかに、
閃くものがあった。△5五歩(66手目)の絶妙手を境に、流れは谷川へと
傾いていった。終盤戦、それでもまだまだ複雑な局面が続く。控室での検討も
二転三転を繰り返す。
棋史に残る鬼手が指されたのはそのときだった。誰一人予想だにしない△7七桂が
着手されたとき、興奮が大盤解説場(ボンゴ&浦野のおもしろコンビによる
解説だった。)を包み込んだ。手の意味を図りかね、どよめきが会場内を駆け抜ける。
羽生の顔から血の気が引いた。不思議なものでも見るかのように盤面をしっとにらみつける。
それが、久しく見ていない「光速の寄せ」の大一歩だった。谷川が不死鳥のごとく
蘇った瞬間である。
この一手を指すために、谷川は長いトンネルをくぐらなければならなかった。
実際に完膚なきまでに叩きのめされ、屈辱のなかに喘いだ。そんなさまざまな辛酸が、
△7七桂に込められている。
もはや変化の余地は無かった。盤上に鮮やかな寄せが描かれ、谷川は勝ちきった。
いつの時代も一手の重みが、歴史を作っていることに変わりはない。
- 24 :羽生マジック不発 :01/09/25
14:27 ID:6YdVIbOc
- 棋戦名:第9期竜王戦第5局 対局日:1996年11月29日
(先手)挑戦者:谷川 浩司(3勝1敗) 対局場:福岡県柳川市「御花」
(後手)竜 王:羽生 善治(1勝3敗) 戦 型:後手四間飛車
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲2五歩 △3三角
▲4八銀 △4二飛 ▲6八玉 △3二銀 ▲7八玉 △7二銀
▲5六歩 △9四歩 ▲5八金右 △9五歩 ▲5七銀 △6二玉
▲3六歩 △7一玉 ▲3五歩 △同 歩 ▲4六銀 △3六歩
▲2四歩
△同 角 ▲2六飛 △4三銀 ▲3六飛 △3二飛
▲3四歩 △同 飛 ▲同 飛 △同 銀 ▲4四角 △4五歩
▲3七銀 △3六歩 ▲4八銀
△2七飛 ▲2六飛 △同飛成
▲5三角成 △8二玉 ▲2六馬 △4六歩 ▲同 歩 △2八飛
▲2七飛 △4六角 ▲2八飛 △同角成 ▲4四飛
△4二歩
▲3四飛 △2九馬 ▲3六飛 △1九馬 ▲2二歩 △2九飛
▲2一歩成 △8四香 ▲8八銀 △2四桂 ▲3九飛 △2六飛成
▲1九飛 △3六桂 ▲5七銀 △3七歩 ▲9六歩 △同 歩
▲9三歩 △同 香 ▲9四歩 △同 香 ▲9五歩 △同 香
▲9四桂
△9二玉 ▲1一と △7一角 ▲9八香打 △3八歩成
▲9六香 △同 香 ▲9三歩 △同 桂 ▲9六香 △2八龍
▲5五角 △3七歩
▲9九香 △1九龍 ▲8二銀 △4八と
▲6八金寄 △8五香打 ▲7三銀成 △同 銀 ▲同角成 △7二金
▲同 馬 △6九龍 ▲同 金
△7七歩 ▲同 桂 △8七香成
▲同 銀 △同香成 ▲同 玉 △8九飛 ▲8八歩 △8六銀
▲同 玉 △5三角 ▲7五香 △8八飛成
▲8七金 まで
119手で谷川九段の勝ち!
・消費時間(各8時間持ち)
▲谷川九段:7時間48分
△羽生竜王:7時間59分
- 25 :24の解説 :01/09/25 14:28
ID:6YdVIbOc
- 【将棋内容】
飛車と角の大駒を駆使した将棋で、まるでサーカスのような派手なおもしろい将棋。
【解説】
19=9筋に費やした2手を逆用して、通常より有利な条件で急戦に持ち込む手。
25=谷川流新手。△同歩なら▲3五銀、△3七歩成▲同桂△3六歩の反発には
▲3四歩△2二角▲4五桂!で先手優勢。これは▲2六飛を省略できるのが自慢。
31=▲3二同飛成は△同金で後手陣に飛車を打ち込むすきがないので後手有利。
36=次に▲5七銀は飛車打ちのスキをつくる。ここでは、△8二玉、△2八飛もある。
38=疑問手。△4九飛とすべきだった。これに▲5九飛は△同飛成▲同金寄が普通だが
後で△9六歩▲同歩△9八歩▲同香△9九飛の厳しい攻め筋が生じる。
46=△3三角▲8八銀△2四飛▲2五歩△同銀▲1五馬△3四銀▲2五歩△同飛もある。
71=好手。驚愕の端攻め!なお、▲5三桂の両取りは△7一金▲4一桂成△3八歩成で
大変。
72=△3八歩成▲9五歩△2八竜と攻め合うと▲5五角がピッタリ。(▲7四桂があるので)
81=疑問手。▲8二銀のほうが有力。以下△8五角▲9六香△同香▲9三歩△同桂
▲7一角△同金▲同銀不成のほうが良い。
91=疑問手。
94=敗着。△5四歩と催促すれば事件だった。▲8二銀には△5五歩で切れ筋。
102=羽生マジック不発。
- 26 :羽生の35手詰め(再掲)
:01/09/25 14:30 ID:6YdVIbOc
- 棋戦名:第47期王将戦第5局 対局場:山形県天童市『紅の庄』
(先手)王 将:羽生 善治(3勝1敗) 対局日:1998年2月18日・19日
(後手)挑戦者:佐藤 康光(1勝3敗) 戦 型:相掛かり
▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲2四歩△同 歩
▲同 飛△2三歩▲2六飛△6二銀▲3八銀△1四歩▲1六歩△5四歩
▲7六歩△5三銀▲4六歩△3四歩▲4七銀△8六歩▲同 歩△同 飛
▲8七歩△8二飛▲5八金△4四歩▲6九玉△5二金▲3六歩△4二銀上
▲3七桂△4三銀▲6八銀△6二玉▲5六歩△6四歩▲7九玉△7四歩
▲3五歩△3三桂▲5五歩△同 歩▲同 角△3五歩▲7七角△6三玉
▲5六銀△5四歩▲6六歩△7三桂▲6七金右△8一飛▲6五歩△同 桂
▲8八角△2四歩▲9六歩△2五桂▲同 桂△3四銀▲1三桂成△同 角
▲6六歩△5五歩▲同 銀△5四歩▲4四銀△同 銀▲6五歩△5五桂
▲5七金△2五歩▲2九飛△8六歩▲同 歩△8七歩▲同 金△3六歩
▲5六歩△3七歩成▲6四歩△5三玉▲5五歩△同歩▲7七角△3六と
▲8八玉△4六と▲6六金△5四銀▲2四歩△6五歩▲6七金△2四角
▲4七歩△4五と▲4六桂△同 と▲同 歩△同 角▲3六桂△3七角成
▲4四桂△同 玉 ▲5六歩△7五歩▲6三歩成△同 金▲7二銀△7六歩
▲同金右△8四桂 ▲6三銀不成△7六桂▲同 金△6三銀▲3八歩△4六馬
▲5五角△同 馬▲同 歩△6四桂▲7七金△8七歩▲9八玉△8八歩成
▲同 玉△8七歩▲9八玉△7六桂▲6二角△5三歩▲3六桂△3三玉
▲7六金△7八銀▲7七金△6六角▲7九金△8八金▲9七玉△7九金
▲同 銀△同銀不成▲6六金△8八歩成▲4四角△2三玉▲2五飛△同 銀
▲2四歩△1三玉▲2三金△同 金▲同歩成△同 玉
▲2四歩△3四玉▲3五金△4三玉▲5三角引△3二玉▲2三歩成△同 玉
▲2四金△1二玉▲1一角成△同 玉▲1三香△1二角▲4四馬△2一玉
▲1二香成 △同 玉 ▲1三金 まで
177手にて羽生王将の勝ち!
・消費時間(各8時間持ち)
▲羽生王将:7時間59分
△佐藤八段:7時間59分
- 27 :26の解説 :01/09/25 14:30
ID:6YdVIbOc
- 【解説】
18=昭和20年代に流行の雁木から右玉へ進み、積極的に受けの作戦
58=△2四歩と次の▲9六歩は後手有利。
69=▲6四銀のほうが勝る。73=羽生「▲5六桂をもっと深く読むべきだった」
89=と金の威力が大きいので後手勝勢93=佐藤「▲6五桂△6四玉▲5九飛を警戒
124=佐藤「にわかに自信がなくなってきた」
126=△7六歩▲8七金△6六角▲7七歩△同歩成▲同銀△7六銀なら後手勝ち
141=すごい受け144=△7九銀不成のほうが良かった。
149=これより35手詰み。
投了以下=△1三同玉▲2二角△1二玉▲2四桂△2一玉▲1三桂で詰み。
【コメント】
羽生王将「仕掛けた時は模様がいいかと思っていたが48手目△6三玉を見て
手が意外になかった。そして、104手目あたりでははっきり悪いと思っていました。
最後詰ましたことはツイていたとしかいいようがありません。」
佐藤八段「82手目あたりで勝てるのではと思っていたが、攻め合いにいったのが
まずかった。△6四桂(124手目)の時はにわかに自信がなくなってきた。
そして流れがおかしくなってしまいました。」
田中九段「この将棋は清水氏の追悼将棋ではないか。最初は先手が有利だったが、
途中から後手が有利になった。最後の35手詰めは奇跡です。」
- 28 :溌剌流米長将棋 :01/09/25
14:41 ID:6YdVIbOc
- 棋戦名:第27期A級順位戦最終局 対局日:1971年3月7日
(先手)八 段:米長 邦雄 戦 型:後手四間飛車
(後手)九 段:大山 康晴
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩
▲4八銀 △3二銀
▲5六歩 △4二飛 ▲6八玉 △6二玉 ▲9六歩 △7二玉
▲9五歩 △8二玉 ▲5八金右 △4三銀 ▲7八玉 △9二香
▲5七銀 △5二金左 ▲5五歩 △9一玉 ▲5六銀 △8二銀
▲6六歩 △6四歩 ▲6五歩 △同 歩 ▲同 銀 △4五歩
▲2五歩
△3三角 ▲6七金 △4四銀 ▲5六金 △6三歩
▲7七角 △7二金 ▲8八玉 △6二金左 ▲3六歩 △8四歩
▲7八金 △1四歩 ▲7五歩
△8三銀 ▲6六金 △3五歩
▲3八飛 △3六歩 ▲同 飛 △6四歩 ▲7六銀 △7四歩
▲同 歩 △同 銀 ▲7五銀 △8三銀 ▲7四歩
△4六歩
▲同 歩 △7三歩 ▲同歩成 △同 桂 ▲7四歩 △8五桂
▲3三飛成 △7七桂成 ▲同 桂 △3三銀 ▲5一角 △7六歩
▲同 金 △5八角 ▲6三歩 △同金直 ▲4二角成 △同 銀
▲6一飛 △7一歩 ▲6三飛成 △同 金 ▲7三金 △8一飛
▲8六金
△2七角 ▲4五桂 △6一飛 ▲9四歩 △同 歩
▲9三歩 △同 香 ▲8三金 △同 飛 ▲7三銀 △9二金
▲8四銀引成△同 飛 ▲同 銀
△7四金 ▲9三銀成 △同 金
▲7六香 △8五歩 ▲同 桂 △同 金 ▲7三飛 △8二銀
▲8五金 △8三銀打 ▲9四香 △同 銀
▲同 金 △7六角成
▲9三飛成 まで
115手で米長八段の勝ち!
- 29 :28の解説 :01/09/25 14:42
ID:6YdVIbOc
- 【将棋内容】
何歳になっても勢いと流れを重視する偉才米長邦雄。
米長将棋は若い頃から現在まで正に溌剌流である。
本局は見て楽しめる一局で、型にはまった時の米長の剛力ぶりがいかんなく発揮されている。こじんまりとなりがちな現在の一服の清涼剤としての米長将棋を鑑賞して頂きたい。
【解説】
13=断固▲9五歩と突き越すのが米長流。
概して米長には様子見的指し手は少ない。
21=中央位取りは、構えのでかい米長好み。
26=すんなり▲6五歩と位取りを許すよりは、やってこさせて反撃の糸口を
見出そうとする振り飛車らしい手法。
35=構えが見るからに豪快。金銀が浮ついて不安定に見えるが、
後手からつけ込む隙はない。△3五銀には▲5八金△4六歩▲同歩△同銀に
▲4五歩で効果はない。
37=この局面、一局の中で最初に訪れる難しい場面である。
▲6八銀から▲6七銀または▲5七銀。▲6八金、あるいは▲8六歩から
▲8七玉▲7八銀、どれも一局なのである。
41=用心深い手で、後手の穴熊が完成したので、△3五銀からの開戦を
警戒したもの。
57=▲7五歩と打てば△8三銀と引いて次の△7三桂の活用を考えている。
しかしそんなヤワな手を指す米長ではなかった。
▲7四歩と押さえ込んでいったのは、まるで今指したあなたの△7四歩は
悪手ですよと言っているようなものである。
60=大山とて頑固さと意地っ張りでは人後に落ちるものではない。
今度は大山が言い分を通そうとする番だ。
この将棋を見ていると、将棋はケンカだという気がしてくる。
67=本局のハイライトシーン。凄まじいばかりの迫力である。
この後も殴り合いは続く。
(米長は▲7四歩の存在を本局の生命線と見ている。)
79=急所の打ち込み。しかし、自陣も▲7六金の当りを放置しているのだから、
忙しいことこの上ない。
81、83=▲6三飛成と叩き切り▲7三金が強烈な噛みつき。
どうやら先手がペースを掴んだようである。
86=大山得意の遠角で凌ぐが、果たして指し切らせることができるのか。
88=次に△7二歩と突けば先手を指し切らせることができるが、
ここからの米長の手作りが巧妙であった。
95=▲7三銀と食い付いて離れないブルドッグ攻撃。
97=飛車を入手、これで指しきる心配はなくなった。
104=△8四金寄は▲7二歩が遅いようで厳しい。
107=鋭い利かし。単に▲同金では△7六角成と香を取られて
▲7三飛に△6六馬で逆転する。
110=つらい手だが、△7三銀と飛を取っても▲同香成でダメだから仕方がない。
114=形作り。△同金は▲8三銀△9二金▲9四銀成△7三銀▲9三歩でいけない。
投了=△同銀▲9二金△同玉▲8三銀△8一玉▲9二金までの詰み。
- 30 :攻め100%塚田将棋 :01/09/25
14:43 ID:6YdVIbOc
- 棋戦名:第48期A級順位戦最終局 対局日:1990年3月5日
(先手)八 段:塚田 泰明(3勝5敗) 戦 型:横歩取り
(後手)九 段:米長 邦雄(5勝3敗)
▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩
▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △3三角 ▲3六飛 △8四飛
▲2六飛 △2二銀 ▲8七歩 △5二玉 ▲5八玉 △7二金
▲3八金 △6二銀 ▲4八銀 △7四歩 ▲1六歩 △7三桂
▲1五歩 △5四歩 ▲1四歩 △同 歩 ▲1二歩 △2五歩
▲3六飛 △1二香 ▲1七桂 △8五飛 ▲9六歩 △2三銀
▲3三角成△同 桂 ▲7七桂 △8一飛 ▲7五歩 △8五桂
▲同 桂 △同 飛 ▲2五桂 △3五歩 ▲5六飛 △6五角
▲6六飛 △8七角成▲3三桂成△同 金 ▲7七桂 △7八馬
▲8五桂 △7九馬 ▲4五桂 △3二金 ▲9五角 △8四歩
▲7四歩 △2八歩 ▲7三歩成△6九銀 ▲4九玉 △2九歩成
▲6二と △同 金 ▲2七金 △2六歩 ▲8四角 △5八金
▲3八玉 △2七歩成▲同 玉 △6一金 ▲5三銀 △4一玉
▲5一飛 △同 金 ▲同角成 △3一玉 ▲4二金 △2一玉
▲3二金 △同 銀 ▲2二歩 まで
93手にて塚田八段の勝ち!
・消費時間(各6時間持ち)
▲塚田八段:5時間44分
△米長九段:5時間59分
- 31 :30の解説 :01/09/25 14:58
ID:6YdVIbOc
- 【解説】
31=この仕掛けは当時の最新形。
34=△同香は▲3三角成△同桂▲2一角で後手つぶれ。
39=▲7五歩も有力。
41=▲3三角成△同銀▲7七桂は△5五飛▲5六歩△4五飛▲4六歩△3五歩で先手が困る。▲9六歩は後手の△2三銀を待ったもの。
47=これに△同歩なら▲7四歩△8五桂▲6五桂で先手良し。
52=△2五同桂は▲2四歩がある。
55=▲8六飛は△同飛▲同歩△4六桂で後手良し。
60=△8一飛は▲8五歩で先手良し。
63=▲3一飛は△3二金、▲7四歩は△7七銀で先手容易ではない。
65=△7七銀の筋を消しながら▲7四歩の取り込みを狙う攻防の一手
66=大悪手。当然△2八歩と打つべきだった。
▲7四歩△6九銀▲4九玉△2九歩成▲2七金なら難解だった。
68=△8五歩なら▲7三歩成△同銀▲同角成△同金▲7一飛で先手勝ち。
米長「これを見落としていた。」
70=△2九歩成は▲6二と△同金▲5三銀△同金▲7二飛で先手勝ち。
73=塚田「先手玉にうまい詰めろがかからないので、勝ちを確信」
83=即詰み。
投了=△同玉は▲2三歩△同玉▲2六飛、△1一玉は▲2一金△同銀▲同歩成
△同玉▲2六飛△2二歩▲同飛成△同玉▲3三馬以下詰み。
【メモ】
塚田・・・負ければA級陥落。 米長・・・勝てば最低でもプレーオフ進出。
- 32 :加藤将棋 :01/09/25 14:59
ID:6YdVIbOc
- 棋戦名:第52期A級順位戦 対局日:1993年7月16日
(先手)九 段:加藤一二三 戦 型:相矢倉先手雀刺し急戦形
(後手)九 段:高橋 道雄
▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀
△3四歩 ▲7七銀 △6二銀
▲2六歩 △4二銀 ▲4八銀 △5四歩 ▲5六歩 △3二金
▲7八金 △4一玉 ▲6九玉 △5二金 ▲3六歩
△4四歩
▲5八金 △3三銀 ▲7九角 △3一角 ▲6六歩 △7四歩
▲6七金右 △4三金右 ▲3七銀 △6四角 ▲6八角 △3一玉
▲7九玉 △2二玉 ▲8八玉 △8五歩 ▲1六歩 △9四歩
▲1五歩 △5三銀 ▲9六歩 △7三角 ▲1七香 △6四銀
▲1八飛
△7五歩 ▲2五歩 △7六歩 ▲同 銀 △7五歩
▲8五銀 △同 飛 ▲1四歩 △同 歩 ▲1二歩 △同 香
▲1三歩 △同 香 ▲同角成
△同 桂 ▲8六香 △同 飛
▲同 歩 △2七角 ▲2八飛 △4九角成 ▲1四香 △1二歩
▲6一飛 △9三桂 ▲7四歩 △8二角
▲6八金引 △3九馬
▲1八飛 △3一香 ▲1九飛 △6六馬 ▲7七金右 △5六馬
▲8一飛成 △7六歩 ▲6七金寄 △5五馬 ▲9八玉
△6五銀
▲8二龍 △同 馬 ▲6八角 △3五歩 ▲同 歩 △2四歩
▲同 歩 △同 銀 ▲3四歩 △同 金 ▲1三香成 △同 歩
▲2六桂 △2五金 ▲1七桂 △1一香 ▲2五桂 △同 銀
▲1五飛 △2四歩 ▲同 角 △3八飛 ▲6八歩 △2六銀
▲同 銀
△5五馬 ▲3五飛 △同飛成 ▲同 銀 △4二桂
▲2三歩 △同 玉 ▲2五飛 △3三金 ▲4三金 まで
119手で加藤九段の勝ち!
・消費時間(各6時間持ち)
▲加藤九段:5時間54分
△高橋九段:4時間20分
- 33 :32の解説 :01/09/25 15:01
ID:6YdVIbOc
- 【将棋内容】
特に序盤と終盤戦が見ごたえがある。
中終盤、高橋の相次ぐ疑問手による123の逆転勝ち将棋。
【解説】
42=新手。普通は△6四歩や△6二飛
44=後手は巧妙な指し回し。
45=▲同歩とすると、△同銀▲7六歩△8四銀▲4六銀△9五歩▲同歩△同銀で先手不利。
そうかと言って、△7五歩をとらないのも危険であるが。
49=▲6五銀としては、△同銀▲同歩△7四銀で苦しくなる。また▲7四歩△6二角
▲6五銀は、△同銀▲同歩△4五歩で先手不利になる。
62=手堅い戦い方。これに対して▲4八飛としては△2五桂で先手不利。
67=▲7四歩は△5一角▲6一飛△4二銀▲8一飛成△7六香で先手敗勢に陥る。
ここでは形勢互角だったが、次の手が巧い指し方だった。
68=好手。加藤「この手を軽視していた。」
71=▲6二飛成としても△8一歩▲1三香成△同歩で、後が続かない。
また▲8一飛成は、△6七馬▲同金△7一金がきく。
74=当然ながら堅実な手で、先手には手段がなくなってしまった。
もし、ここで△2九馬なら▲1三香成△同歩▲同飛成△同玉▲1一飛成△1二歩
▲1四歩△同玉▲1二竜△1三歩▲3二竜で、先手勝ちとなる。
80=これに対して△7八馬▲同金△7一金なら▲8二竜△同金▲6八角で先手が良くなる。
81=▲同金なら△7五銀▲同金△5五角で先手敗勢。
85=▲4六銀と出ては、△6四馬で勝負にならなくなる。
87=勝負手!
88、90=受けの手筋。
94=疑問手。ここで△3五歩と打たれていると明らかに先手の攻めは切れていた。
すなわち、△3五歩以下▲1三香成△同歩▲2五歩としても、△同銀▲3五角△1六香
▲1七歩△3八飛で先手に勝ち目はない。
98=第2の疑問手。ここでも△3三金引▲2五歩△1五香▲1六歩△5八銀▲2四歩
△6七銀成▲同金△5五馬とされていると、やはり先手の敗勢であった。
100=第3の疑問手。△3五金と受けられていると、▲2五歩は、△3七馬▲2四歩
△2六馬があり、また△3五金に▲同角△同銀▲2五桂と迫っても△1一香がきいて
先手の勝ちにはならなかった。この疑問手により、ついに形勢逆転!
103=この手がきいたのが大きい。
110=これは▲6五飛を消しながら、△7五桂を狙っている。
111=好手。勝利の決め手となる。
113=この局面は▲3三銀△同金▲5二飛△3二金▲3三金△2一玉▲3二飛成△同香
▲2二金打までの詰めろ。途中の▲5二飛に△2三玉としても、▲3三角成△同香
▲2四金までとなる。この局面、もう後手には受けがきかない。
- 34 :村山聖名勝負譜(再掲) :01/09/25
15:02 ID:6YdVIbOc
- 棋戦名:第56期B級1組順位戦2回戦 対局日:1997年7月14日
(先手)七 段:丸山忠久(1勝0敗) 戦 型:角換わり腰掛け銀
(後手)八 段:村山 聖(1勝0敗) 終 局:1時43分
▲7六歩 △8四歩 ▲2六歩 △3二金 ▲7八金 △8五歩 ▲7七角 △3四歩
▲8八銀 △7七角成▲同 銀△4二銀 ▲1六歩
△1四歩 ▲9六歩 △9四歩
▲3八銀 △7二銀 ▲4六歩 △6四歩 ▲4七銀 △6三銀 ▲6八玉 △5四銀
▲5六銀 △6五歩 ▲7九玉
△5二金 ▲5八金 △4一玉 ▲3六歩 △3一玉
▲2五歩 △3三銀 ▲3七桂 △6四角▲4七金△4四歩▲6八飛△7四歩
▲6六歩△同 歩▲同 銀△6二飛▲7七桂△2二玉▲6九玉△9五歩
▲6五歩△7三角▲9五歩△8二飛▲5八玉△9六歩▲6九飛△8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲8七歩 △8二飛▲4八玉 △9五香▲9八歩△6三金
▲6四歩△同 金▲7一角△5二飛▲6五桂△6八歩▲同 飛△6五金
▲同銀直 △6七歩▲同 飛△5五桂 ▲6九飛△4七桂成▲同 銀△4五歩
▲6四銀△4六歩▲同 銀△5一飛▲7三銀不成△7一飛▲6二銀成△4一飛
▲4五歩 △4七歩▲同 玉△4四歩▲5六金△4五歩▲同 桂 △4四銀
▲5二角△4二飛▲4三歩 △5二飛▲同成銀△4三銀▲5三成銀△同 銀
▲同桂成 △2六角 ▲4八歩 △5三角 ▲2四歩 △6八歩
▲同 金△6七歩
▲7八金 △2七銀▲2三歩成 △同 金 ▲2四歩△同 金▲5五桂 △3二銀
▲5八玉 △3六銀成▲4三銀 △4二歩
▲3二銀成△同 玉▲6七飛 △8九角
▲8八飛△4六成銀▲8九飛△5六成銀▲6五角 △2二玉▲5六角 △4六金
▲2九飛 △5六金 ▲同 歩
△3五角 ▲2三歩 △同 玉 ▲6三飛成 △5三歩
▲6七玉 △6五歩 ▲同 龍 △7三桂 ▲7四龍△6六歩▲7七玉 △8五銀
▲2四飛
△同 玉 ▲2五歩 △1三玉 ▲2四銀 △同 角 ▲2三金 △同 玉
▲2四歩 △同 玉 ▲2五歩△同 玉▲3六銀△同 玉▲3四龍△3五歩
▲4七角 △4六玉 ▲3七金 △同 玉 ▲3五龍 まで
173手にて丸山七段の勝ち!
・消費時間(各6時間持ち)
▲丸山七段:5時間59分
△村山八段:5時間59分
- 35 :34の解説 :01/09/25 15:04
ID:6YdVIbOc
- 【解説】
61=戦場から遠のく玉の移動だが、前の動きも村山のうまい応接で戦果はなく
「つまらない展開」(丸山)に。 65=先手攻撃再開。
70=以下△5五桂まで適切な反撃で後手は崩れない。
80=先手陣を薄くして急所の歩突き。激しい玉頭戦に。
123=先手、これより1分将棋
128=後手も1分将棋に。
129=悪手。▲6一飛成として▲3一飛をねらう一手だった。
本譜は飛車を手放したため戦力低下となった。
150=疑問手。△5四桂の方が手堅い。
164=痛恨の失着。△1三玉なら詰まなかった。
169=以下はトン死。
【村山聖A級初昇級時の手記】
「四段になって数えていた。
六十連勝すれば名人になれる。
だが勝ちたいと思う勝負に負け何度も挫折した。
その度に立ち上がり、上を目指した。
何故A級八段になれたのだろう。
体も弱いし将棋も余り強くない僕が、何故?
神様のすることは僕には予測できないことだらけだ。
願うことは、これから僕の思い描いた絵の通りに
現実が進んでいくことだ。これからが本当の勝負。
そう思っている。」
- 36 :34の詳細 :01/09/25 15:06
ID:6YdVIbOc
- 【詳細&将棋内容】
(先崎学)
大阪で、偶然に、村山×丸山の順位戦を見る機会に恵まれた。
村山聖は、王将リーグで羽生と戦った頃の村山に、あるいは終盤は村山に訊けと
いわれた頃の村山に戻れるかというのが、最近の私の関心事の一つだった。
6月の中旬、村山は8時間半にも及んだ、生命も危ぶまれたほどの手術をした。
当然、半年なり一年なり休場して、体力の回復にあてる。これが常識である。
だが彼は順位戦を指すといいはった。身内、医者は正気の沙汰ではないと止めた。
この常識以前の正論を彼はきかなかった。
私は村山が指すと聞いたとき、書きにくいことを書いてしまえば、彼は死ぬ気だな、
と思った。将棋盤の前で、死んでも悔いはないんだろうなと思った。
順位戦は、彼にとって、特別な棋戦である。よく、医者に止められている酒を飲んで
酔っぱらったとき「はやく将棋をやめたい」ということがあった。
この言葉の上には「名人になって」という冠が隠されている。
名人になることだけが彼の望みであり夢なのである。
広い部屋に対局は一局だけだった。控の間には看護婦さんが、万が一の時のため
待機していた。
将棋の内容は村山君が序盤から積極的に指し回して圧倒した。
まったく病み上がりの人間の指す将棋とは思えなかった。
いよいよあとは寄せるだけという局面を迎えたのは深夜の十二時だった。
ここまで村山君には一手の悪手もなかった。
寄せの入口で、一手、村山君がぬるい手を指した。守りの銀を攻めに使ったために
一挙に自陣が危なくなった。局面は混沌として、粘り強さが身上の丸山君の
ペースかと思われた。時刻は一時を過ぎた。丸山君も簡単な勝ちを逃した。
その代わり、妙な自陣飛車がでて、もうなんだか分からない。
一時二十分。やっとはっきり村山勝ちになった。
桂を打てばお終いだった。村山君は一分将棋のなか詰ましにいった。
瞬間、あっ危ないなと思った。本能で打ちそうな桂を打たなかったのが嫌な予感を呼んだのである。
丸山君はするりと玉をかわした。
(中略)
最後は三十三手詰め、村山君にはツキがなかった。終了は一時四十三分。
感想戦は一言もなし。村山君の顔は見るに忍びなかった。
いいものを見た、と思った。
あの状態で、あれだけの将棋を指す奴を将棋の神様が見捨てる訳がない。
本心からそう思えてならなかった。
(谷川浩司)「鳥肌が立つというか、手術後1ヶ月で、これだけの将棋を
指したんだなと・・・」
(羽生善治)「凄い、凄い将棋だな。」
- 37 :村山聖名局譜 :01/09/25
15:07 ID:6YdVIbOc
- 棋戦名:第39期王位戦リーグ 対局日:1998年3月16日
(先手)八 段:村山 聖 戦 型:相矢倉△7三桂型
(後手)六 段:日浦市郎
▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩
▲6六歩 △6二銀
▲5六歩 △5四歩 ▲4八銀 △4二銀 ▲5八金右 △3二金
▲7八金 △4一玉 ▲6九玉 △7四歩 ▲6七金右
△5二金
▲7七銀 △3三銀 ▲7九角 △3一角 ▲3六歩 △4四歩
▲3七銀 △6四角 ▲6八角 △4三金右 ▲7九玉 △3一玉
▲8八玉 △9四歩 ▲2六歩 △2二玉 ▲1六歩 △9五歩
▲1五歩 △7三桂 ▲4六角 △5三角 ▲1七桂 △8五歩
▲2五桂
△2四銀 ▲6八角 △6四歩 ▲4六銀 △6五歩
▲3五歩 △6六歩 ▲同 金 △6五歩 ▲6七金引 △7五歩
▲5七角 △3五歩 ▲7五歩
△8六歩 ▲同 歩 △8五歩
▲7四歩 △8六歩 ▲8三歩 △同 飛 ▲8四歩 △9三飛
▲7三歩成 △同 飛 ▲7六歩 △4五歩 ▲同 銀
△4四歩
▲3三歩 △同 桂 ▲5四銀 △同 金 ▲3四歩 △4五桂
▲4六角 △7四飛 ▲8三歩成 △3七銀 ▲2九飛 △4六銀成
▲同 歩 △4七角 ▲3九飛 △6六歩 ▲同 金 △5七桂成
▲5五桂 △同 金 ▲同 金 △8五桂 ▲7五銀 △6七成桂
▲8六銀上 △7八成桂 ▲同 玉 △5八角成 ▲3三金 △同 銀
▲同歩成 △同 金 ▲同桂成 △同 玉 ▲7四銀 △7六馬
▲3四歩 △同 玉 ▲4四金 △同 玉 ▲4五飛 △3四玉
▲3五飛行 △同 角 ▲2五銀 △3三玉 ▲3五飛 △4二玉
▲3三角
△5三玉 ▲6五桂 △5二玉 ▲5五飛 △5四歩
▲同 飛 △5三歩 ▲同桂成 △同 銀 ▲5一角成 △4三玉
▲3四銀 △5四玉
▲5五金 まで
135手で村山八段の勝ち!
・消費時間(各5時間持ち)
▲村山八段:4時間59分
△日浦六段:4時間59分
- 38 :37の解説 :01/09/25 15:08
ID:6YdVIbOc
- 【将棋内容】
『終盤の村山』を地でいったような将棋。投了図がなんとも美しい名局である。
【解説】
39=村山新手。
49=先手が優勢。後手の△6二銀が立ち遅れてしまっている。
109=鮮やかな27手詰め!日浦「対局中は、自玉が詰まず、逆転したのではないか
と思っていた。」
【メモ】
村山の絶局、2週間前の将棋。
【コメント】
日浦六段「名局だったと自分では思っている。
僕は彼の将棋に『強い』と、感じていた。
今の彼なら羽生や佐藤といった棋士に互角か、それ以上に戦えるだろう、と思った。
それなのに・・・。」
- 39 :おまけ :01/09/25 15:09
ID:6YdVIbOc
- 【プロ棋士の追悼手記】
先崎学「自分には夢が二つある、と彼はいった。
一つは名人になって将棋をやめのんびり生活すること。
もう一つは素敵な恋をして結婚するということだった。
大丈夫だよ、君をいいという人が必ず見つかるさ。僕はいった。
駄目だこんな体じゃ。彼は震えた。そして呟くようにいった。
死ぬまでに、女を抱いてみたい・・・。
村山聖には志があった。名人になりたいというでっかい志が。
と同時に普通の青年として生きたいという俗人としての欲望もまた強かった。
強く、せつなく、そして優しく悲しい男だった。」
神吉宏充「対局中、気分転換に棋士室へ行くと、そこにはいつものように彼の顔が
あった。そしておもむろにスッスーと駒を置くと「この問題はどうです?」と
詰将棋を私に見せる。これがまた難問で、暫く考えてみても仲々筋が見えない。
当てずっぽうで「そうか、最後は角成までやな」と言うと、彼は涼しそうな笑顔で、
「お、正解!流石ですね。で初手は?」と、まるで解いていないのを見透かされている
かのうように突っ込んでくる。
何でわかるんやろ?と思ったが、きっと私の表情を楽しんでいたのだろう。
今はそれも彼の楽しいアルバムの一枚である。
本当に将棋界は得難い男を招き、得難い男を失った。」
行方尚史「最高の将棋指しの一人だった。
下手な同情はかえって村山さんに失礼だと思うけど、あれから一週間、
真昼の路上で、夜の酒場で、棋士として生き、殉じた氏のことを思うと
涙があふれて止まらなかった。僕は村山さんにはかなわなかった。
同じ盤上にかけた人間として、一局でもいいから心に残る将棋を指しておきたかった。」
- 40 :名無し名人 :01/09/25
15:18 ID:W.dYECwk
- >>4の棋譜だけDLできるといいんだけどなあ。
一つ一つ棋譜保存はかなりめんどくさい。
- 41 :A級順位戦 :01/09/25 15:22
ID:6YdVIbOc
- 棋戦名:第56期A級順位戦最終局 対局日:1998年3月2日
(先手)八 段:森下 卓(5勝3敗) 戦 型:相矢倉加藤流VS森内流
(後手)八 段:佐藤康光(5勝3敗)
▲7六歩
△8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀
▲5六歩 △5四歩 ▲4八銀 △4二銀 ▲5八金右 △3二金
▲7八金 △4一玉 ▲6九玉
△7四歩 ▲6七金右 △5二金
▲7七銀 △3三銀 ▲7九角 △3一角 ▲3六歩 △4四歩
▲3七銀 △6四角 ▲6八角 △4三金右
▲7九玉 △3一玉
▲8八玉 △9四歩 ▲2六歩 △2二玉 ▲1六歩 △9五歩
▲1五歩 △5三銀 ▲4六角 △6二飛 ▲2五歩 △7三桂
▲6八角 △4二銀右 ▲4六歩 △5二飛 ▲2六銀 △8五桂
▲8六銀 △5五歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲5六歩 △5一飛
▲3七桂
△5四金 ▲2四歩 △同 歩 ▲1四歩 △同 歩
▲同 香 △同 香 ▲1五歩 △7五歩 ▲同 歩 △9六歩
▲同 歩 △9七歩 ▲1四歩
△9八香 ▲同 香 △同歩成
▲同 玉 △9六香 ▲8八玉 △9八歩 ▲2三歩 △同 金
▲2五歩 △3二玉 ▲8五銀 △同 歩 ▲1五銀
△9九歩成
▲9五角 △8九と ▲7七玉 △7六歩 ▲同 金 △7三歩
▲2四歩 △同 金 ▲同 銀 △同 銀 ▲1六桂 △2三歩
▲2四桂 △同 歩 ▲1三歩成 △同 桂 ▲1四歩 △4六角
▲1三歩成 △7九と ▲6八金 △5七銀 ▲8五金 △6八銀不成
▲8六玉 △8二香 ▲3五桂 △8五香 ▲9六玉 △7六銀
▲8八香 △9一飛 ▲9二歩 △同 飛 ▲9三歩 △同 飛
▲8四銀
△9七金 ▲同 玉 △9五飛 ▲同 銀 △8七香成
▲同 香 △8八角 まで
128手で佐藤八段の勝ち!
・消費時間(各6時間持ち)
▲森下八段:5時間59分
△佐藤八段:5時間59分
- 42 :41の解説 :01/09/25 15:23
ID:6YdVIbOc
- 【解説】
37=ここまで上の村山×日浦戦と同じ
39=森下「△5三銀型には▲4六角で後手が指しにくいというのが私の考えだったのだが・・・。」平凡に△8五歩▲2五歩△4六角▲同銀△6四銀は、少し先手が指しやすいし、
△7三桂も▲6四角△同銀▲2五歩で、後手は△7三桂が負担になる。だが・・・。
40=好手!森下「この△6二飛は大変な好手なのだが、すぐにはピンとこない。
それがまた好手のゆえんでもある。この△6二飛を見て、どうも佐藤さんは自分より
強いのではないかと思った。」
41=また角を引くのは辛い限りだが、▲2六銀は△4五歩▲6四角△同歩▲3五歩
△同歩▲4一角に△6五歩と攻めあわれて先手自信ない。
ここでは、先手作戦負け。
45=▲2六銀はバランスが悪く、▲4八銀〜▲4七銀と立て直す方が堅いが、
それでは勝ち目がない。
54=大胆な手。先手が突撃態勢をとっているのに、やってこいというのだから。
60=疑問手。△1三歩なら先手の攻めは切れていた。
以下▲1三同香成△同玉▲1四歩△2二玉▲2五歩△1六歩という順で先手少し足りない。
75=疑問手。
76、78=△2三同金の後の、続く△3二玉のかわしが一連の好手。
79=▲6五香のほうが良かったかも。
85=▲同玉は△9八香成で参る。
88=渋い好手。△7三香は、以下▲2四歩△同金▲同銀△同銀▲同飛△2三歩▲2九飛で
難しいが、本譜では後手の持駒に香があるので、△2三歩で△2二香と打たれてまずい。
90=細かい所だが、△同銀だと▲2七香が厳しい。
93=敗着。▲5五香が正着だった。(▲2四同飛は△2二香でまずい。)
99=ここでも▲5五香が良かった。
100=攻防の一手で、先手はどうも一手たりないようだ。
101=▲4七金は△2五香でダメ。
109=もう一枚金駒が入れば▲3三銀以下のトン死狙いだが、
さすがにそんな僥倖は期待できない。
- 43 :男性棋士VS女流棋士 :01/09/25
15:24 ID:6YdVIbOc
- 棋戦名:第10期竜王戦6組 対局日:1996年12月10日
(先手) 四 段:岡崎 洋 戦 型:相横歩取り△8二歩型
(後手)女流四冠:清水 市代
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩
△8四歩 ▲2五歩 △8五歩
▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △8八角成 ▲同 銀
△7六飛
▲7七銀 △7四飛 ▲同 飛 △同 歩 ▲4六角 △8二歩
▲3八金 △5二玉 ▲9六歩 △6四歩 ▲3六歩 △7五歩
▲8八歩 △3三桂 ▲5八玉 △4五桂 ▲6八銀 △3七歩
▲同 桂 △同桂成 ▲同 角 △4五桂 ▲6四角 △2四飛
▲6五飛
△8三角 ▲7四歩 △3七歩 ▲2八金 △同飛成
▲同 銀 △5四金 ▲6六飛 △5七桂成 ▲同 銀 △6五歩
▲8六飛 △6四金 ▲2四桂
△3三金 ▲2一飛 △4二銀
▲7三桂 △5一金 ▲8一桂成 △6二銀 ▲4五桂 △3四金
▲3二桂成 △4五金 ▲4二成桂 △同 金
▲7三銀 △7四金
▲6二銀成 △同 玉 ▲7一飛成 △5二玉 ▲8二龍 △4一玉
▲8三飛成 △2四角 ▲7四龍 △4九銀 ▲同 玉
△5七角成
▲2三角 △3二桂 ▲7一龍右 まで
87手で岡崎四段の勝ち!
・消費時間(各5時間持ち)
▲岡崎四段:4時間10分
△清水女流:3時間50分
- 44 :43の解説 :01/09/25 15:25
ID:6YdVIbOc
- 【将棋内容】
序盤から飛車・角交換の激しい将棋で見応えがある。
【解説】
19=102分の長考。
24=見方によっては最も自然な受け。
25=▲8三歩△8四飛▲8八銀△8三飛▲9六歩とし、9筋の攻めを睨んで
先手十分が定説も、あえて手を代えてみる。
34=もう少し力を溜めて指したい気もするも、行けそうと見るや、
どんどん攻め込むのが清水将棋。
43=苦心の切り返し。▲5三角成△同玉▲6一飛成の強襲と▲4六角△2九飛成
▲4五飛の凌ぎの両面をあわせ持っている。
57=後手もまた苦心の手順によって、6四の角を払うも、第二次攻撃破の
この桂打ちが、あまりにも厳しい。
61=期勢好転で、好手続出。8六の飛車まで成り込めたのは、先手としても
望外の展開。後手は△3八歩成が間に合わなかったのが誤算。
- 45 :女流将棋 :01/09/25 15:27
ID:6YdVIbOc
- 棋戦名:第23期女流王将リーグ5回戦 対局日:2001年2月28日
(先手)女流三段:石橋 幸緒(3勝1敗) 戦 型:後手角換わり阻止乱戦
(後手)女流三段:矢内理絵子(3勝1敗)
▲7六歩
△8四歩 ▲7七角 △3四歩 ▲8八銀 △3二金
▲7八金 △4四歩 ▲4八銀 △6二銀 ▲4六歩 △5四歩
▲4七銀 △5三銀 ▲6九玉
△4一玉 ▲3六歩 △5二金
▲5九角 △7四歩 ▲3七角 △6四銀 ▲4五歩 △同 歩
▲5六銀 △4六歩 ▲4八飛 △4三金右 ▲2六角
△4四角
▲同 角 △同 金 ▲4六飛 △4二飛 ▲8三角 △2四角
▲4八飛 △5七角成 ▲7四角成 △4三飛 ▲4五歩 △4八馬
▲同 金 △4五金 ▲6一角 △4七歩 ▲4五銀 △4二銀
▲4三角成 △同 金 ▲4七馬 △4四歩 ▲8二飛 △3二玉
▲5六銀
△7三桂 ▲5二金 △5五歩 ▲4五歩 △2四角
▲4二金 △同 角 ▲4四歩 △同 金 ▲4五歩 △5四金
▲5一銀 △4一歩 ▲4二銀成
△同 歩 ▲4四歩 △5三金打
▲5一角 △4一銀 ▲4三歩成 △同 金 ▲6二角成 △5六歩
▲同 馬 △3九飛 ▲5九歩 △5七歩
▲同 馬 △2九飛成
▲6三馬 △6五桂 ▲4七馬 △1九龍 ▲8一飛成 △5二歩
▲9一龍 △5五香 ▲4九歩 △5七桂打 ▲7九玉
△4九桂成
▲4六香 △4八成桂 ▲4三香成 △同 歩 ▲5四馬 △4七成桂
▲7七銀 △5九龍 ▲6九金 △4六角 ▲5七歩 △同角成
▲6八金打 △7七桂成 ▲5九金 △8八金 ▲同 金 △6八成桂
▲同 金 △同 馬 ▲同 玉 △5八成桂 ▲7八玉 △6九銀
▲7七玉 △6八銀 ▲6六玉 △5六金 まで
124手で矢内女流三段の勝ち!
・消費時間(各2時間持ち)
▲石橋女流三段:1時間59分
△矢内女流三段:1時間59分
- 46 :45の解説 :01/09/25 15:27
ID:6YdVIbOc
- 【将棋内容】
お互い、悪手連発で将棋としてはおもしろくないが、大逆転勝ちで勝負としてはおもしろい。
【解説】
23=局面は意表の急展開を見せる。
36=平凡に△2八角で後手優勢
40=この手には不安を覚えるのがプロの感覚。▲4五歩の痛打で先手優勢となる。
ここでは、△5二玉ならいい勝負だった。
46=ここからの指し手は理解に苦しむ。ここでは悪くとも△5六金▲4三角成
△同金▲5六馬の、損得なしの手順で頑張るよりない。
本譜は信じ難い金の丸損。ところが、この将棋が逆転するから分からない。
57=逆転の元凶といえる攻め急ぎ。▲6六歩なら後手は手も足も出なかったろう。
72=後手ペースとなる。
- 47 :女流将棋2 :01/09/25 15:28
ID:6YdVIbOc
- 棋戦名:第27期女流名人戦第5局 対局日:2001年2月27日
(先手)女流名人:中井広恵(2勝2敗) 対局場:東京将棋会館
(後手) 挑戦者:斎田晴子(2勝2敗) 戦 型:後手四間飛車
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲4八銀 △4二飛
▲5六歩 △7二銀 ▲6八玉 △9四歩 ▲7八玉 △5二金左
▲5八金右 △9五歩 ▲2五歩 △3三角 ▲5七銀 △3二銀
▲7七角 △6四歩 ▲8八玉 △7四歩 ▲6六歩 △7三桂
▲6七金
△4五歩 ▲7八金 △6三銀 ▲5五歩 △6二玉
▲6八角 △4三銀 ▲5六銀 △2二飛 ▲3六歩 △5四歩
▲3五歩 △5五歩 ▲4五銀
△3五歩 ▲同 角 △7二玉
▲2四歩 △同 歩 ▲5四歩 △4二角 ▲3四歩 △2三飛
▲3八飛 △3二歩 ▲3六飛 △2五歩 ▲3七桂
△5四銀左
▲同 銀 △同 銀 ▲4六飛 △4三銀打 ▲7五歩 △同 歩
▲7四銀 △5一角 ▲7七桂 △6三銀 ▲同銀成 △同 金
▲6五歩 △同 桂 ▲同 桂 △同 歩 ▲2五桂 △4五歩
▲8六飛 △3四銀 ▲2四歩 △4三飛 ▲4四銀 △3五銀
▲4三銀成
△7四桂 ▲8三飛成 △同 玉 ▲8一飛 △7二玉
▲9一飛成 △8二銀 ▲9四龍 △5四角 ▲6四歩 △4三角
▲6三歩成 △同 玉
▲8六桂 △8三銀打 ▲8五龍 △8六桂
▲同 龍 △4二角 ▲2七桂 △4四銀 ▲3六龍 △7六桂
▲同 金 △同 歩 ▲同 龍 △7五金
▲3六龍 △8六歩
▲6七桂 △6六金 ▲6四歩 △同 角 ▲7五金 △5六歩
▲6四金 △同 玉 ▲3一角 △7三玉 ▲8六角成 △5八飛
▲5九香 △4八飛成 ▲5六龍 △7七歩 ▲5八龍 △7八歩成
▲同 銀 △5八龍 ▲同 香 △7七歩 ▲同 馬 △同 金
▲同 銀
△5九飛 ▲7九歩 △7八歩 ▲7六飛 △7四金
▲6八銀 △5八飛成 まで
140手で斎田女流三段の勝ち!
・消費時間(各3時間持ち)
▲中井女流名人:2時間59分
△斎田女流三段:2時間57分
- 48 :47の解説 :01/09/25 15:29
ID:6YdVIbOc
【将棋内容】
中井の好局も、時間に追われてしまい逆転負けを喫して、女流名人位を失う。
【解説】
30=△5五同角と取るのは▲2四歩△同歩▲同飛△3三角▲2八飛△8五桂
▲6八角△6五歩▲2二歩△6六歩▲同銀△6五歩▲7七銀△同桂成
▲同角△6六銀▲2一歩成で先手有利。
43=指し過ぎ。この手によって後手の△2三飛、△3二歩の頑張りが生じ、
決め手が難しくなってしまった。中井「この手を悔やむ」
ここでは▲5四歩と垂らし、△4二角▲3四歩△3二飛▲2四歩△同歩▲5三歩成で
先手良しだった。
以下、△同角は▲同角成△同金▲2四飛、△同金は▲2四角△2二飛▲4二角成
△2八飛成▲5三馬△5二銀左▲5四歩で先手優勢となる。
しかし、ここでも、まだまだ先手が指しやすい。
57=▲4一銀と打ち込み、金を逃げると▲3二銀成〜▲3三歩成。
△4三銀打だと▲5二銀成△同銀▲4六飛△4三歩と金銀交換。
こちらのほうが良かったかもしれない。
58=渋い受け手。
59=▲6八銀と待機し△6三金などと桂頭に備えさせ、▲3三歩成と指す方が良かった。
71=この局面が本局のクライマックス!(中井はこれより1分将棋)
▲6四桂といきなり勝負するのは(取れば▲5三角成)△7三玉で後手、余している感じ。
ここから中井は1分将棋。
73=▲3三歩成のほうが良かった。△同歩と取らせてから▲8六飛、または
▲6四歩の決戦策もあり、攻めが続けば玉が堅いので難しい勝負が続いていた。
74=斎田「この手で手応えを感じた。」
81=中井「一回▲8五飛と浮くと、△6六歩▲7七金寄で横歩も取れるので大変だったか。」
86=これで先手、万事休す。
【コメント】
斎田「念願の女流名人位を獲得できて嬉しいです」
中井「シリーズを通して序盤は作戦勝ちだったのに、力負けをしました。」
- 49 :小池重明VSプロ棋士 :01/09/25
16:11 ID:6YdVIbOc
- (先手)アマ名人:小池 重明 対局日:1981年初夏
(後手)プロ五段:田中 寅彦 対局場:秋葉原将棋会館
戦 型:四間飛車VS居飛車穴熊
▲7六歩 △8四歩 ▲7八銀 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀
▲6八飛 △4二玉 ▲4八玉 △3二玉 ▲3八玉 △5四歩
▲2八玉 △5三銀 ▲6七銀 △3三角 ▲3八銀 △2二玉
▲5八金左 △8五歩 ▲7七角 △1二香 ▲4六歩 △1一玉
▲3六歩 △2二銀 ▲4七金 △4四銀 ▲2六歩 △4二角
▲8八飛 △3一金 ▲2七銀 △9四歩 ▲3八金 △9五歩
▲1六歩 △5一金 ▲1五歩 △4一金右 ▲5六歩 △3二金右
▲3七桂 △2四歩 ▲4五歩 △3三銀引 ▲6五歩 △9四香
▲6六銀 △7四歩 ▲6八角 △7三桂 ▲7五歩 △同 歩
▲4六角 △8三飛 ▲5五歩 △同 歩 ▲同 角 △8六歩
▲同 歩 △5四歩 ▲4六角 △7六歩 ▲7五歩 △7七歩成
▲同 桂 △7六歩 ▲8五桂 △同 桂 ▲同 歩 △7七歩成
▲同 銀 △5五桂 ▲4八金引 △7五角 ▲7六歩 △4八角成
▲同 飛 △5六金 ▲6八角 △6七桂成 ▲2五歩 △8五飛
▲2四歩 △6八成桂 ▲2三桂 △同 銀 ▲同歩成 △同 金
▲5三角 △2二金上 ▲2四歩 △同 銀 ▲2五歩 △3三銀
▲6八銀 △8九飛成 ▲2四桂 △6六角 ▲5七歩 △同 金
▲1二桂成 △同 金 ▲4六飛 △5五角 ▲5七銀 △4六角
▲同 銀 △4九飛 ▲3九金打 △4六飛成 ▲4八香 △5六竜
▲3二銀 △2二金引 ▲4一角 △8一竜 ▲1四歩 △同 歩
▲2一銀成 △同 玉 ▲6三角成 △8三竜 ▲6四馬 △2六歩
▲3一角成 △1一玉 ▲2四桂 △2七歩成 ▲同 金 △2四銀
▲同 歩 △3五桂 ▲同 歩 △2六歩 ▲2二馬 △同 金
▲2三桂 △同 金 ▲1二歩 まで
141手にて小池アマ名人の勝ち!
- 50 :49の解説 :01/09/25 16:13
ID:6YdVIbOc
- 【将棋内容】
小池将棋は、序盤は稚拙だが、本将棋も中盤〜終盤にかけての
妖刀ぶりは健在であった。
【解説】
72、74=重大な手順前後。先に△5五桂と打ち▲5七金を強要してから
△7七歩成▲同銀△7五角と飛び出すのが正解手順。
以下、△5七角成▲同角△6七桂成が厳しいので、それを防いで▲6六銀なら
△同角▲同金△7七銀があるので、結局▲5九桂と受けるぐらいだが、
△9六歩▲同歩△同香▲同香△9七角成▲で攻めの継続には困らない。
132=悪手。△2四銀〜△3五桂では、単に△3五桂▲同歩△2六歩で後手玉は詰まず、
後手一手勝ち。
【コメント】
田中プロ「最後はうまく寄せられちゃいました。小池さんは本当に強いです。」
小池アマ「多くのプロ棋士と対局する機会に恵まれたが、そのなかでも、
特に印象深かったのが対田中戦でした」
- 51 :小池重明VSプロ棋士2 :01/09/25
16:13 ID:6YdVIbOc
- (先手)アマ名人:小池 重明 対局日:1981年11月15日
(後手)プロ四段:中村 修 対局場:秦野市西公民館
戦 型:先手四間飛車
▲7六歩
△8四歩 ▲7八銀 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀
▲6八飛 △4二玉 ▲4八玉 △3二玉 ▲3八玉 △5四歩
▲2八玉 △1四歩 ▲1六歩
△5二金右 ▲3八銀 △4二銀
▲6七銀 △5三銀右 ▲5八金左 △3五歩 ▲4六歩 △3三銀
▲4七金 △3四銀 ▲2六歩 △2四歩
▲2七銀 △8五歩
▲7七角 △3三角 ▲3八飛 △4四銀 ▲9六歩 △2二玉
▲5六歩 △3二金 ▲6五歩 △4二金右 ▲6六銀 △9四歩
▲6八飛 △7四歩 ▲3八金 △1二香 ▲5七銀 △6二飛
▲3六歩 △同 歩 ▲同 銀 △3五歩 ▲2七銀 △5三銀
▲3七桂
△7七角成 ▲同 桂 △4四歩 ▲5五歩 △4三銀
▲5四歩 △同銀左 ▲5五歩 △4三銀 ▲4五歩 △同 歩
▲6四歩 △同 歩 ▲4五桂
△4四銀右 ▲4六銀 △2五歩
▲6三歩 △9二飛 ▲6四飛 △5九角 ▲6五桂 △2六歩
▲1八銀 △3三桂 ▲同桂成 △同金右 ▲3七角
△4五歩
▲5九角 △4六歩 ▲同 金 △3四桂 ▲5六金 △4五銀打
▲同 金 △同 銀 ▲2五桂 △4八歩 ▲5一角 △3六銀
▲3三桂成 △同 金 ▲3七歩 △2七金 ▲同 銀 △同歩成
▲同 金 △同銀成 ▲同 玉 △4二銀 ▲2三歩 △同 玉
▲2五金
△2四金打 ▲同 金 △同 金 ▲8四角成 △4九歩成
▲1一銀 △2一金 ▲2六歩 △2五歩 ▲4四歩 △5九と
▲4三歩成 △同 銀
▲5一馬 △4九角 ▲2八玉 △3三桂
▲同 馬 △同 玉 ▲4五桂 まで
129手で小池アマ名人の勝ち!
- 52 :51の解説 :01/09/25 16:15
ID:6YdVIbOc
- 【将棋内容】
先崎が小池将棋でもっとも面白いといった将棋。
魔術的な小池将棋によって、中村プロが信じられない逆転負けを喫してしまう。
【解説】
22=△5三銀右〜△3五歩と玉頭位取り戦法。中村プロは持久戦を目指す。
29=小池「玉頭位取りを相手にする場合、△2五歩と突かれると息が詰まってくる。
そんな訳で▲4七金〜▲2七銀を急いだ。」
54=先手のほうが模様がよい感じだ。
58=△8二飛が利けば面白いが▲9七角で先手が指せそうで、以下△9五歩は▲同歩
△同香▲5三角成△同金▲9五香、また△4四歩の我慢は▲5五歩△同歩▲5四歩
△同銀▲6四歩でいずれも先手十分。
59=小池「▲2五歩△同歩▲2四歩と攻めたいが△3三金直でダメだと思った。」
76=この局面は、後手玉は金銀4枚で非常に堅い。先手は△2六歩と取り込まれたら
大変、といって▲7七桂も取られるわけにもいかず、ここでは後手有望。
81=ここは▲5三桂右成が正着。小池「次の△同金右のときの▲4五歩が
△3四桂でダメなのを見落としていた。私は△同銀と進むに違いないと思い込んでいた。」
90=厚く攻め△2六歩の存在が大きい。
106=小池「負けを覚悟」△4七銀と詰めろをかけてきたら大逆転だが・・・。
113=「負けました」という手。
114=敗着。△7二桂で「おしまい」だった。大逆転である。
123=小池「この手を発見でき勝ちを確信」
- 53 :郷田1手トン死(再掲) :01/09/25
16:15 ID:6YdVIbOc
- 棋戦名:第46期王座戦挑戦者決定戦 対局日:1998年7月31日
(先手)竜 王:谷川 浩司
戦 型:タテ歩取り
(後手)棋 聖:郷田 真隆
▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩 ▲2六飛 △6二銀
▲9六歩 △1四歩 ▲3八銀 △6四歩 ▲7六歩 △3四歩
▲3六飛 △8八角成 ▲同 銀 △2八角 ▲3四飛 △3三桂
▲1八香 △6三銀 ▲1六歩 △5四銀86▲1五歩81 △1九角成
▲1七香 △1八馬 ▲2七歩 △2五桂96▲2六角 △4四歩
▲1六香 △4三銀 ▲3五飛 △1五歩 ▲同 香 △1四歩
▲同 香 △同 香 ▲1五歩 △2八香 ▲1四歩 △2九香成
▲1五角 △5二玉 ▲2五飛 △2八成香 ▲3六香 △3八成香
▲同 金 △2九馬 ▲4八金 △3九馬 ▲5五桂 △4五桂
▲3二香成 △同銀引 ▲6三香 △5四銀 ▲4五飛 △同 銀
▲6一香成 △同 玉 ▲6三桂成 △4八馬 ▲同 玉 △1八飛
▲3八桂 △1五飛成 ▲8三金 △4二飛 ▲7一角 △5一玉
▲5三角成△3四角 ▲7二金 △4一玉 ▲4六歩 △5一香
▲6二金 △5三香 ▲5一金打 まで
87手にて谷川竜王の勝ち!
- 54 :53の解説 :01/09/25 16:16
ID:6YdVIbOc
- 【解説】
24=△1九角成りだと▲2二歩がある。
33=谷川新手。△4五馬を消した意味。羽生×森内の名人戦でも同じ局面があったが、
羽生名人はこのとき▲7七角と打った。
47=▲3九金は△2九香成▲同金△同馬▲同銀△3四桂で先手不利。
53=歩切れをついて厳しい。ここでは先手優勢。
60=好手。ここで、形勢互角となる。
63=凡人には思いつかない一手。攻めの筋は▲6三金△4一玉▲4三香だがこれは先手負け。
64=△5七桂成の攻めは▲同金△同馬▲4八金と受ける手があり、△5六香には▲5八歩で受かっている。
75=▲7二角を含んだ一手すき。△5一玉と早逃げしても、▲8二金△4二玉のとき
▲5一角があるから逃げ切れない。筋は▲7二金△同飛▲8三角だが、これは
△5一玉▲7二角成△4二玉と逃げられつかまらない。
80=これでぎりぎり寄らない
86=△6二同飛なら後手勝ちであった。これを▲同馬は△5七香成▲同玉△5六銀以下詰み。
▲同成桂は、プロが指さない手で△5三香▲5二金△同角▲5一飛△4二玉▲5二成桂
△3三玉▲3一飛成としても△5七香成以下、惨めな形で詰まされる。
結局、郷田に△6二同飛が見えていれば事件は起こらなかったのである。
【メモ】・郷田棋聖は今年度、昨年度で七回タイトル戦挑戦者決定戦進出。
そのうち、タイトル挑戦は2回だけ。
・本局までの対戦成績は12勝12敗の五分。
- 55 :郷田将棋 :01/09/25 16:28
ID:6YdVIbOc
- 棋戦名:第38期王位戦 対局日:1997年5月12日
(先手)六 段:郷田 真隆 戦 型:相矢倉角銀交換
(後手)七 段:丸山 忠久
▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩
▲6六歩 △6二銀
▲5六歩 △5四歩 ▲4八銀 △4二銀 ▲5八金右 △3二金
▲7八金 △4一玉 ▲6九玉 △5二金 ▲7七銀 △3三銀
▲7九角 △3一角 ▲3六歩 △4四歩 ▲3七銀 △6四角
▲6七金右 △7四歩 ▲6八角 △4三金右 ▲7九玉 △3一玉
▲8八玉
△2二玉 ▲4六銀 △5三銀 ▲3七桂 △7三角
▲2六歩 △2四銀 ▲1六歩 △1四歩 ▲5八飛 △8五歩
▲5五歩 △同 歩 ▲同 銀
△5二飛 ▲4六銀 △5一飛
▲5五歩 △5四歩 ▲1五歩 △同 歩 ▲5四歩 △同 銀
▲5五歩 △同 銀 ▲同 銀 △同 角 ▲4六銀
△5四歩
▲5五銀 △同 歩 ▲2八飛 △5六銀 ▲同 金 △同 歩
▲2四角 △同 歩 ▲2五歩 △同 歩 ▲1五香 △同 香
▲2四歩 △2六香 ▲5二銀 △同 飛 ▲4一角 △1四銀
▲2三銀 △同 銀 ▲同歩成 △同 玉 ▲2六飛 △5七角
▲2五桂
△2四歩 ▲5二角成 △2五歩 ▲同 飛 △2四歩
▲1五飛 △1四歩 ▲1九飛 △8六歩 ▲8二飛 △8七歩成
▲同 金 △7一金
▲4三馬 △8二金 ▲1二銀 まで
101手で郷田六段の勝ち!
・消費時間(各5時間持ち)
▲郷田六段:4時間58分
△丸山七段:4時間41分
- 56 :55の解説 :01/09/25 16:29
ID:6YdVIbOc
- 【解説】
46=深浦創案の強気の対抗策。昔は△5四歩
47=次に△6四銀で困る。
50=後に▲2五桂〜▲3八飛〜▲3五歩と攻められると後手まずい。
58=△同飛は▲同飛△同角のとき▲3一銀と打たれる。
64=△1六歩も△5六歩も有力。△5六歩には▲4六角〜▲6二角が先手の狙い。
△1六歩では▲8二角△1七歩成▲2九飛△1八歩▲9一角成で先手自信なし。
△1六歩で▲4六歩△1七歩成▲4八飛に△5六銀が厳しく後手有利。
65=182分の大長考。▲2四角△同歩▲6八金引は△4七銀成で先手切れ筋。
70=△6九銀や△3九角では▲6八金(以下△7八金には▲9八王)
▲2九飛で先手勝ち。
74=△1四銀は▲2五桂で次の▲2三銀〜▲1一角を狙う。
75=豪打炸裂。▲1四角は△1三金で寄らない。
76=△2八香成は▲5一銀不成△6九銀▲7九銀△7八銀不成▲同銀
△2九飛▲9八王が好手になる。
93=手順に△6九銀を消して先手勝勢。
- 57 :行方将棋 :01/09/25 16:29
ID:6YdVIbOc
- 棋戦名:第56期C2順位戦最終局 対局日:1998年3月10日
(先手)五 段:行方 尚史(6勝3敗) 戦 型:相矢倉急戦形
(後手)六 段:深浦 康市(7勝2敗)
▲7六歩 △8四歩
▲6八銀 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀
▲5六歩 △5四歩 ▲4八銀 △4二銀 ▲5八金右 △3二金
▲6七金 △4一玉 ▲2六歩 △7四歩
▲7七銀 △3三銀
▲7九角 △3一角 ▲3六歩 △5二金 ▲6八玉 △7五歩
▲同 歩 △同 角 ▲7八玉 △6四角 ▲3七銀 △7三銀
▲2五歩 △7四銀 ▲3五歩 △同 歩 ▲同 角 △4四銀
▲2六角 △7三桂 ▲7六歩 △8五桂 ▲8六銀 △7七歩
▲同 桂
△同桂成 ▲同 銀 △8五歩 ▲5五歩 △同 歩
▲6八金直 △8六歩 ▲同 銀 △9四桂 ▲7七銀 △5六歩
▲5三歩 △同 金 ▲6五桂
△同 銀 ▲同 歩 △7三角
▲9六歩 △3四桂 ▲7四銀 △5五角 ▲4四角 △同 金
▲6六銀打 △同 角 ▲同 銀 △8六歩 ▲同 歩
△3六歩
▲7三銀成 △8一飛 ▲7二角 △3七歩成 ▲8一角成 △2八と
▲3三歩 △同 桂 ▲6一飛 △4二玉 ▲6三馬 △2五桂
▲5五銀 △同 金 ▲6四馬 △3三玉 ▲5五馬 △4四銀
▲7七馬 △6六歩 ▲同 金 △5七歩成 ▲同 金 △3八飛
▲5八歩
△3九飛成 ▲9五歩 △6九角 ▲6七玉 △7八銀
▲同 馬 △同角成 ▲同 玉 △7七歩 ▲6八玉 △6七歩
▲同金引 △5九角 ▲7九玉
△8七銀 ▲5一角 △4二金
▲2二銀 △同 玉 ▲2一金 △同 玉 ▲4二角成 △1二玉 まで
120手で深浦六段の勝ち!
・消費時間(各6時間持ち)
▲行方五段:5時間59分
△深浦六段:5時間39分
- 58 :57の解説 :01/09/25 16:30
ID:6YdVIbOc
- 【解説】
21=ここは▲3六歩か▲6八玉以外考えられない所なのだが、▲6八玉のほうが
良かった。▲6八玉以下△7三銀▲7八玉△8五歩▲3六歩△6四銀が予想される
展開だが、こちらのほうが良かった。
行方「さんざん悩んだ末(108分の長考)、結局悪い方向に進んでしまった。」
29=悪手。ここは▲4六角とぶつけるべきだった。
後手に△7四銀の好形を簡単に作らせてしまうことに。
行方「▲3七銀は感覚が悪すぎた。」
37=▲2六角と引いているのではつらいが、▲4六角だと△7六歩▲同銀△7五歩
▲6五銀△同銀▲同歩△4六角▲同銀△7六銀▲6八金上△8五歩▲7六金△同歩
▲3八飛△6六角!▲7七歩△2七金!で後手良し。
深浦「良すぎて困った。」
38=△7五歩の方が良かった。
42=△3四歩は▲4六銀△3五銀▲5九角と辛抱して先手の右翼の腐った駒が
捌けるので大変。
46=桂交換して激しくやってくるのかと思いきや、じっと△8五歩と力をためるのが深浦流。
47=行方「この突き捨てがマイナスになることは、指してすぐわかった。
ここで▲3六桂と打てなかったのは悔いが残る。」
▲3六桂以下△5三銀には▲2四歩△同歩▲3五角が絶好の手順になる。
△9五桂は▲8八銀で簡単に攻めきれない。
また△5三金!も▲4六銀と上がっておいて先手も悪くない。
49=ここで▲3六桂は△3五歩▲4四桂△同歩▲3五角△4三金右、
または△9五桂▲8八銀△5六歩、どちらの変化になっても
5筋の突き捨てを逆用されてしまう。
52=先に△5六歩のほうが良かった。
54=△8六歩は▲同歩△同桂▲8九玉(▲6九玉は△9八桂成)で意外に寄らない。
73=△3七歩成から飛車を取り合うのは▲8一飛がめちゃくちゃ厳しく先手勝ち筋。
75=ひどい手(敗着)。ここは▲3六銀と手を戻すべきだった。
△3九角は▲5八飛、△5七歩成▲同金寄△8六飛は▲7七銀で
先手玉はなかなか捕らえづらい。
84=この瞬間、後手玉にまったく寄り付くすべがなくなってしまった。
- 59 :55の関連将棋 :01/09/25
16:31 ID:6YdVIbOc
- 棋戦名:第69期棋聖戦予選 対局日:1997年6月12日
(先手)五 段:長沼 洋 戦 型:相矢倉角銀交換
(後手)四 段:小林裕士
▲7六歩 △8四歩 ▲7八金 △3二金
▲6八銀 △3四歩
▲6六歩 △4二銀 ▲5六歩 △5四歩 ▲4八銀 △6二銀
▲5八金 △4一玉 ▲6九玉 △5二金 ▲6七金右 △3三銀
▲7七銀 △3一角 ▲7九角 △4四歩 ▲3六歩 △7四歩
▲3七銀 △6四角 ▲6八角 △4三金右 ▲7九玉 △3一玉
▲8八玉
△8五歩 ▲4六銀 △5三銀 ▲3七桂 △7三角
▲2六歩 △2四銀 ▲1六歩 △1四歩 ▲5八飛 △2二玉
▲5五歩 △同 歩 ▲同 銀
△5二飛 ▲4六銀 △5一飛
▲9六歩 △9四歩 ▲5五歩 △5四歩 ▲1五歩 △同 歩
▲5四歩 △同 銀 ▲5五歩 △同 銀 ▲同 銀
△同 角
▲4六銀 △5四歩 ▲5五銀 △同 歩 ▲6二角 △5四飛
▲2八飛 △5六歩 ▲4六角 △5七歩成 ▲同 角 △5六銀
▲5五歩 △5二飛 ▲4四角成 △同 金 ▲5六金 △8六歩
▲同 歩 △4九角 ▲4一銀 △7二飛 ▲3二銀成 △同 玉
▲4八飛
△2七角成 ▲4五桂 △3七銀 ▲6八飛 △7五歩
▲同 歩 △4九馬 ▲8七金打 △4六歩 ▲5三桂成 △7六歩
▲同 銀 △4七歩成
▲2四角 △同 歩 ▲4五歩 △4三金
▲同成桂 △同 玉 ▲4四歩 △3三玉 ▲4五金 △4二歩
▲3五歩 △2三銀 ▲3四歩 △同 銀
▲3五金打 △4五銀
▲同 金 △3四金 ▲3五銀 △4五金 ▲3四銀打 △3二玉
▲4五銀 △8四桂 ▲3三歩 △同 桂 ▲3四銀左
△7六桂
▲同 金 △5七と ▲1八飛 △7六馬 ▲7七金打 △8七歩
▲同金上 △7九銀 ▲9八玉 △8八金 ▲同 飛 △同銀成
▲同 玉 △4八飛 ▲7八桂 △6七金 ▲7九銀 △7七金
▲同 金 △4九飛成 ▲7六金 △7九龍 まで
148手で小林四段の勝ち!
・消費時間(各3時間持ち)
▲長沼五段:2時間59分
△小林四段:2時間27分
- 60 :59の解説 :01/09/25 16:32
ID:6YdVIbOc
- 【解説】
48=この局面、上の郷田×丸山戦とまったく同じ
62=△7三角は、▲5一飛成△同角▲6一飛で、先手だけ桂を持たれてしまう。
角銀交換でも後手もやれそうと言われていた形。実際はいい勝負のようだ。
65=先に角を打ったのが長沼五段の工夫手。但し、善悪は微妙。
80=好打
85=本来指したくない感じの手だけれど、△6七銀を狙われていてはやむなし。
88=△4六歩と止める手や、いざという時の△2六銀成等を見て、一見重そうでいて、
よく働く銀。
105=▲5四歩も有力。実戦は、やや攻めあぐね気味となった。
122=先手の攻めがひと呼吸ついいたところで、待望の桂打ち。
142=▲7六金左には、△7八金以下の詰みを見る。
- 61 :藤井システム :01/09/25
16:33 ID:6YdVIbOc
- 棋戦名:第39期王位戦予選 対局日:1997年12月22日
(先手)六 段:藤井 猛 戦 型:藤井システムVS居飛車穴熊急戦形
(後手)九 段:高橋道雄
▲7六歩 △8四歩 ▲7八銀
△3四歩 ▲6六歩 △6二銀
▲1六歩 △5四歩 ▲6八飛 △4二玉 ▲3八銀 △3二玉
▲1五歩 △5二金右 ▲7七角 △5三銀 ▲6七銀
△8五歩
▲5八金左 △3三角 ▲4六歩 △4四歩 ▲3六歩 △4三金
▲3七桂 △2二玉 ▲6五歩 △3二金 ▲4七銀 △1二香
▲2五桂 △4二角 ▲4五歩 △8六歩 ▲同 歩 △5五歩
▲4六銀 △2四歩 ▲5五銀 △2五歩 ▲4四歩 △3三金寄
▲5六銀
△1一玉 ▲4五銀 △4四銀 ▲同銀左 △8六角
▲同 角 △同 飛 ▲8八歩 △4四金 ▲同 銀 △7九銀
▲7七角 △6八銀成 ▲同 玉
△7六飛 ▲1四歩 △同 歩
▲1三歩 △同 香 ▲2四銀 △2二銀 ▲4三銀打 △3一金
▲1二歩 △同 玉 ▲3四銀不成△6六桂
▲7九歩 △9四角
▲6七金打 △5八桂成 ▲同 金 △3六飛 ▲4三銀直不成△3三歩
▲3五桂 △2八飛 まで
80手で高橋九段の勝ち!
・消費時間(各4時間持ち)
▲藤井六段:3時間59分
△高橋九段:3時間38分
- 62 :61の解説 :01/09/25 16:34
ID:6YdVIbOc
- 【解説】
30=高橋「藤井システム本家に対し、一丁、潰されてみるか、の心意気。」
45=桂損の代償を押さえ込みからの押し潰しに求める。
46=勝負手。無理やり包囲網を突破し、これで良くも悪くも勝負形。
54=高橋「これで行けそうとの感触だったが・・・」
63=後手玉の頭に重石を置かれて難しい。
66=悪手。△7七飛成と突っ込んでギリギリの将棋だった。
71=敗着。▲2三金なら先手勝ち筋。
72=勝利を呼び込む遠見の角。
本局の場合、▲6七銀と上がっている形が、先手にとって損得が微妙だった。
- 63 :藤井の矢倉将棋 :01/09/25
16:36 ID:6YdVIbOc
- 棋戦名:第57期B2順位戦2回戦 対局日:1998年7月24日
(先手)六 段:藤井 猛(1勝0敗) 戦 型:矢倉急戦形二枚銀
(後手)九 段:大内延行(0勝1敗)
▲7六歩 △3四歩
▲2六歩 △4四歩 ▲4八銀 △4二銀
▲5六歩 △5四歩 ▲5八金右 △6二銀 ▲3六歩 △3二金
▲6八銀 △7四歩 ▲7八金 △5二金
▲6九玉 △4一玉
▲2五歩 △3三銀 ▲7七銀 △7三銀 ▲3七銀 △6四銀
▲4六銀 △4三金右 ▲6六銀 △8四歩 ▲5五歩 △同 歩
▲同銀右 △5三銀 ▲6五銀 △5四歩 ▲4六銀 △7二飛
▲3五歩 △6四歩 ▲3四歩 △4二銀左 ▲2四歩 △同 歩
▲2三歩
△3一角 ▲5六銀 △3四金 ▲5五歩 △同 歩
▲同銀直 △5四歩 ▲3五銀 △5五歩 ▲3四銀 △3三歩
▲6三金 △9二飛 ▲2二歩成
△同 角 ▲4三銀成 △同 金
▲2四飛 △2三歩 ▲同飛成 △3一銀 ▲2八龍 △3四歩
▲2四歩 △4五歩 ▲2三歩成 △4四角
▲3二歩 △同 銀
▲同 と △同 玉 ▲4一銀 △同 玉 ▲2一龍 △4二玉
▲3六桂 △3三角 ▲2四歩 △3二銀 ▲8一龍 △5二銀
▲3七桂 △6三銀 ▲4五桂 △2二歩 ▲3三桂成 △同 銀
▲4五桂 △4一桂 ▲5五角 △5一歩 ▲2一角 △3二銀
▲3三桂成
△同 金 ▲同角成 △同 玉 ▲5一龍 △4二金
▲6二銀 △5四角 ▲3二角成 △同 角 ▲3一銀 △3五角
▲5四歩 △同銀右
▲5三銀不成△同 角 ▲2三歩成 △同 玉
▲2四銀 △1二玉 ▲1三銀成 △同 玉 ▲2四金 △1二玉
▲4二龍 まで
121手で藤井六段の勝ち!
・消費時間(各6時間持ち)
▲藤井六段:5時間38分
△大内九段:5時間51分
【解説】
10=振り飛車党同士の対戦なのに、矢倉模様の将棋になっているのが摩訶不思議。
14=後手が4手目に△4四歩と止めての矢倉戦では、先手はまずは急戦を模索する。
その意味では、先手の攻勢意欲に油を注いで、やや危険。
43=△同金には、▲3五銀△6五歩▲2四銀と突進する読み。
48=100分の長考。
51=強手一発。△3五同金には▲4四銀と進撃して先手勝勢。
つかれた。おわる。
- 64 :放浪名無し :01/09/26
06:31 ID:3KluZuBc
- 新スレ立て&詳しい解説付き棋譜貼り、おつかれ&ありがとう。
漏れも今度、まとめて貼りに来るぜ
棋譜貼りスレ万歳
- 65 :名無し名人 :01/09/29
07:32 ID:Ns.zW./2
- スレを立てた1が豊富なリンクを貼ったせいでもう必要
なくなったのかな。ということでageつつ貼ってみる。
この棋譜はまだだったはず。
開始日時:1996/02/19
棋戦:第67期棋聖戦 リーグ戦
戦型:四間飛車
先手:藤井猛 六段
後手:村山聖 八段
▲7六歩 △3四歩 ▲1六歩 △1四歩 ▲9六歩 △8四歩
▲6六歩
△6二銀 ▲6八飛 △4二玉 ▲3八銀 △3二玉
▲4六歩 △5四歩 ▲7八銀 △5二金右 ▲7七角 △8五歩
▲4八玉 △5三銀
▲5八金左 △7四歩 ▲3九玉 △5五角
▲4七金 △4四銀 ▲6七銀 △7三角 ▲6五歩 △2二玉
▲2八玉 △4二金寄 ▲6六銀
△9四歩 ▲5六歩 △3二金上
▲3六歩 △3三金右 ▲7五歩 △8四飛 ▲7八飛 △8二角
▲9七香 △3五歩 ▲6八角 △3六歩
▲同 金 △5五歩
▲7四歩 △5六歩 ▲7六飛 △8三飛 ▲5二歩 △4二銀
▲7五銀 △3五歩 ▲3七金 △5五銀 ▲5一歩成 △同 銀
▲7七角 △4四金 ▲4五歩 △同 金 ▲6四歩 △4四銀
▲4六歩 △5五金 ▲6六銀 △同 金 ▲同 飛 △5五銀打
▲7三歩成
△同 飛 ▲6五飛 △5七歩成 ▲8五飛 △9三角
▲8一飛成 △4八と ▲3四桂 △3三玉 ▲5一龍 △4九と
▲2五金 △3九角成
▲1八玉 △7二飛 ▲2一龍 △2四金
▲4二銀 △同 飛 ▲同桂成 △同 玉 ▲6三歩成 △2五金
▲5二飛
まで97手で先手の勝ち
- 66 :名無し名人 :01/09/29
10:06 ID:36WaMaYU
- アマチュアも強い!
参考になります。
第55回アマ名人戦
先手:武田 俊平
後手:長岡 利勝
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩
▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩
▲同 飛 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △3三角 ▲3六飛 △2二銀
▲8七歩 △8五飛 ▲2六飛 △4一玉 ▲6八玉 △6二銀
▲3六歩 △5一金 ▲3七桂 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛
▲3三角成 △同 桂 ▲8八歩 △7六飛 ▲7七歩 △8六飛
▲8七歩
△8五飛 ▲4八銀 △7四歩 ▲5八金 △2五歩
▲2八飛 △7三桂 ▲8八銀 △2三銀 ▲4六歩 △3八歩
▲5六角 △2四銀 ▲7四角
△8四飛 ▲4七角 △5四歩
▲7六歩 △5五歩 ▲7七銀 △3九歩成 ▲同 銀 △3五歩
▲同 歩 △同 銀 ▲2五桂 △2六歩
▲3三桂成 △同 金
▲4八銀 △3四金 ▲3七銀 △2五桂 ▲2六銀 △4六銀
▲2五角 △同 金 ▲同 銀 △5六歩 ▲同 歩
△3七銀成
▲2九飛 △5七歩 ▲5九金 △4七角 ▲3八歩 △3五角
▲7九玉 △5八歩成 ▲8八玉 △5九と ▲3六銀 △同成銀
▲2二飛成 △4二金打 ▲1一龍 △5二玉 ▲5五香 △5四銀
▲7四桂 △5五銀 ▲6二桂成 △同 玉 ▲7五銀 △4四飛
▲5五歩 △6九角成 ▲5四桂 △7二玉 ▲6八金打 △同角成
▲同 銀 △4八飛成 ▲5一龍 △7八馬 ▲同 玉 △8八金
▲7七玉 △6五桂打 ▲6六玉 △5六金
まで118手で後手の勝ち
- 67 :名無し名人 :01/09/29
18:11 ID:wxVyjGEk
- 棋戦:第16回全日本プロトーナメント
H.9.9.8
先手:杉本 昌隆
後手:桐山 清澄
▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △3二銀 ▲7八銀 △4四歩
▲6七銀 △3三角 ▲9六歩 △4二飛 ▲7七角 △4五歩
▲8八飛 △4六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲4八金 △4二飛
▲4七歩 △6二玉 ▲8六歩 △7二玉 ▲8五歩 △6二金
▲4九玉
△5二金上 ▲3八玉 △4三銀 ▲9五歩 △8二銀
▲8四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8三歩 ▲8六飛 △2四歩
▲7五歩 △2五歩 ▲2八銀
△2二飛 ▲6五歩 △3五歩
▲5八金上 △1四歩 ▲3三角成 △同 桂 ▲6六角 △4二金
▲7七桂 △2四飛 ▲5六銀 △1五歩
▲6四歩 △同 歩
▲7四歩 △同 歩 ▲6五歩 △同 歩 ▲5五角 △5四銀
▲8二角成 △同 玉 ▲8五銀 △6四角 ▲8九飛 △7二金
▲7四銀 △7三歩 ▲8三銀成 △同 金 ▲8四歩 △8七歩
▲8三歩成 △同 玉 ▲6九飛 △7六銀 ▲6五銀 △同銀上
▲同 桂
△6七歩 ▲同 金 △6五銀 ▲6三金 △5五角
▲8五銀 △4六歩 ▲8四歩 △同 飛 ▲同 銀 △同 玉
▲8二飛 △7四玉 ▲5六金
△同 銀 ▲同 歩 △4七歩成
▲同 金 △6六角打 ▲同 飛 △4六桂 ▲同 金 △4八金
▲同 玉 △6六角 ▲5七銀 △7八飛
▲5八金 △5七角成
▲同 玉 △7七飛成 ▲6七桂 △6六銀 ▲4七玉 △6三玉
▲6四歩 △5四玉 ▲5五金 △同 銀 ▲同 歩
△4三玉
▲2一角 △3二銀 ▲6一角 △5二銀 ▲同角成 △4四玉
▲4五歩 △同 桂 ▲4六銀 △5七金 ▲同 銀 △同桂成
▲同 金 △4六歩 ▲同 金 △6七龍 ▲5七金 △5八銀
▲3八玉 △5二金 ▲4五銀 △3三玉 ▲3二角成 △2四玉
▲3三銀
△1三玉 ▲2二銀不成△2四玉 ▲3三銀不成△1三玉
▲2二銀不成△2四玉 ▲3五金 △同 玉 ▲3六銀 △2四玉
▲3三銀不成△1三玉
▲2二銀不成△2四玉 ▲3三銀不成△1三玉
▲6七金 △4九角 ▲4八玉
まで165手で先手の勝ち
- 68 :名無し名人 :01/09/30
01:29 ID:1co9a5xI
- >1
前スレにこのスレへのリンクを貼っておけよ。
パート6が二つできてるぞ。
ウザイ再掲とかやってるし、1が低脳なおかげで、このスレは終わったな。
- 69 :名無し名人 :01/09/30
02:05 ID:IRkTC0Bs
- >>4(1)
【将棋年鑑】http://210.143.168.213/~sakano/kifu/のサーバーが見つかりません。
このアドレスは間違いですか。
- 70 :名無し名人 :01/09/30
02:12 ID:e7gqUdFc
- >>69
ttp://www.shogi.gr.jp/~sakano/kifu/
個人サイトのようなので直リンは避けてみる。
この人のリンク集、java将棋全盛の時代に世話になったな・・。
- 71 :メイジキメラ :01/09/30
18:14 ID:4DQy2UcU
- すこしばかり棋譜があります
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/bluefall/shougi.html
- 72 :名無し名人 :01/10/01
15:50 ID:IHe6i.pw
- ■Kifu for Windowsのダウンロード(柿木氏)■
http://www02.so-net.ne.jp/~kakinoki/
■棋譜の再現方法■
読み込みたい棋譜をドラッグして右クリックコピー。
あとは、Kifu for Windows上でCtrl+V。
■棋譜の貼り付け方法■
棋譜を読みこんだ後、編集→棋譜のコピー→KIF2形式
でクリップボードに出力。あとは掲示板に貼りつけるだけ!
棋譜を貼りたいのですが・・
■棋譜の貼り付け方法■
棋譜を読みこんだ後、編集→棋譜のコピー→KIF2形式
でクリップボードに出力。あとは掲示板に貼りつけるだけ!
ができません。
棋譜再現まではできたのですが、棋譜コピーの仕方がわかりません
編集ボタンがないのですが・・どこを押せばいいんでしょう?
- 73 :名無し名人 :01/10/01
16:01 ID:ItalF1W.
- >>72
「編集」とでかく(?)書いてあると思うが・・・
- 74 :@ :01/10/01 17:57
ID:adx4kB1A
- >>68
別にこのスレ見なきゃいいことじゃん。
私は解説付きなので再掲載ありがたいけどね〜。
あなたはウザイと思うのは勝手だけど、
全員そう思ってるわけじゃないしね。
なんか68が一番、低脳な感じがするけど(ワラ
- 75 :名無し名人 :01/10/01
18:16 ID:khkIIawU
- >>68
74に同意。過去ログの数みればわかるけど、現実的にはあれ全部見て、
再掲載かどうかなんてやってられない。
1さんと同じくらい(再掲なしの)棋譜はったら、その発言も
理解できるが、棋譜も張らないくせにクレームつけるとは!
お願いだから、静かにROMってて。
- 76 :名無し名人 :01/10/03
09:46 ID:l9AeGsrM
- ひさびさに速報でもすっか
開始日時:2001/10/01(月) 00:00:00
先手:木村一基
後手:松尾 歩
棋戦:新人王戦
局:第1局
戦型:角交換腰掛銀
手合割:平手
▲7六歩 △8四歩 ▲2六歩 △3二金 ▲7八金 △8五歩
▲7七角 △3四歩 ▲8八銀 △4二銀 ▲2二角成 △同 金
▲7七銀 △7二銀 ▲3八銀 △3二金 ▲4六歩 △6四歩
▲4七銀 △6三銀 ▲9六歩 △9四歩 ▲1六歩 △1四歩
▲6八玉 △4一玉 ▲5八金 △3一玉 ▲3六歩 △5四銀
▲5六銀 △6五歩 ▲3七桂 △5二金 ▲7九玉 △4四歩
▲8八玉 △4三金右 ▲4八金 △3三銀 ▲2五歩 △2二玉
▲2九飛 △3一玉 ▲4五歩 △同 歩 ▲同 銀 △同 銀
▲同 桂 △4四銀 ▲4六歩 △8六歩 ▲同 歩 △8五歩
▲同 歩 △9三桂 ▲6四角 △8五桂 ▲8六銀 △8四銀
▲7四銀 △4五銀 ▲同 歩 △3三角 ▲4四銀 △同 金
▲同 歩 △同 角 ▲5五金 △5二桂 ▲4四金 △6四桂
▲6五銀 △5五角 ▲6六角 △同 角 ▲同 歩 △5五角
▲7一角 △6六角 ▲7七桂 △7五銀 ▲8七歩 △8六銀
▲同 歩 △7七桂成 ▲同 金 △8六飛 ▲8七銀 △8五桂
▲5三角成 △2二玉 ▲8六銀 △7七桂成 ▲同 銀 △8六銀
▲3一馬 △1二玉 ▲2一馬 △1三玉
まで、100手で後手勝ち
- 77 :名無し名人 :01/10/03
10:21 ID:vAAtr2Ik
- >>74
放置キボンヌ。
75さんも74さんにレスって下さるとありがたい。
こういう煽りに反応するところって将棋板の住人が
いかにやさしいかだよね。
どっかの板なんて、半分以上が煽りでも、住人全員総すかん(w
>>76
ありがとう、さっそくならべてみますぅ。
- 78 :名無し名人 :01/10/04
17:07 ID:giPbMLZ.
- 三手目の角交換からの振り飛車です。
開始日時:1989/10/02(月) 00:00:00
先手:神崎健二
後手:大山康晴
棋戦:
戦型:角交換その他
手合割:平手
▲7六歩 △3四歩 ▲2二角成 △同 銀 ▲7八金 △3三銀
▲6八銀 △4二飛 ▲4八銀 △6二玉 ▲2六歩 △7二玉
▲2五歩 △6二銀 ▲6九玉 △2二飛 ▲7七角 △5四歩
▲4六歩 △5三銀 ▲4七銀 △6四銀 ▲6六歩 △5五歩
▲7九玉 △4四歩 ▲3六歩 △5二金左 ▲8八玉 △4二銀
▲5六歩 △同 歩 ▲4五歩 △5三銀上 ▲4四歩 △5五銀
▲2四歩 △同 歩 ▲6五歩 △5四銀 ▲5六銀 △同 銀
▲4三歩成 △5五歩 ▲5二と △同 金 ▲4四金 △5三銀
▲同 金 △同 金 ▲4四歩 △6五銀引 ▲3五歩 △7六銀
▲3四歩 △3二歩 ▲8六角 △6四歩 ▲5二歩 △4一金
▲3五銀 △5六歩 ▲7七歩 △8五銀 ▲7五角 △5五角
▲2四飛 △2三歩 ▲2六飛 △1九角成 ▲2四歩 △同 歩
▲同 銀 △2五歩 ▲同 飛 △4六馬 ▲2三歩 △1二飛
▲5一歩成 △同 金 ▲3五銀 △3六馬 ▲3七桂 △2四歩
▲同 銀 △6二金 ▲2二歩成 △同 飛 ▲2三歩 △1二飛
▲4三歩成 △同 銀 ▲3五飛 △4六馬 ▲4七歩 △3五馬
▲同 銀 △7四銀 ▲4八角 △5四銀 ▲3一角 △2九飛
▲3九金 △2三飛成 ▲4二角成 △2七竜 ▲1五馬 △3六竜
▲2五馬 △同 竜 ▲同 桂 △2二飛 ▲2六銀 △6五香
▲5九銀 △4四角 ▲4一飛 △5七歩成 ▲4四飛成 △同 金
▲5七角 △6九飛 ▲5八銀 △5六歩 ▲4八角 △6八飛成
▲4九金 △2四歩 ▲6七歩 △7八竜 ▲同 玉 △2五歩
▲3七銀 △2六歩 ▲4一飛 △5五銀 ▲4六銀 △同 銀
▲同 歩 △4七歩 ▲7一銀 △5三銀 ▲6二銀成 △同 玉
▲7一角 △5二玉 ▲5三角成 △同 玉 ▲4二銀 △5四玉
▲5一飛成 △4三玉 ▲5三竜 △3四玉 ▲4四竜 △2三玉
▲3四金 △1二玉 ▲3一銀不成
まで、159手で先手勝ち
- 79 :名無し名人 :01/10/06
02:01 ID:ChdOxyQY
- 筋違い角の将棋の棋譜あったらください。
- 80 :名無し名人 :01/10/06
04:23 ID:D12Duz2g
- 開始日時:1951/03/19(月)
先手:木村義雄
後手:升田幸三
棋戦:名人戦
戦型:角交換その他
手合割:平手
▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △3二金 ▲7六歩 △8五歩
▲7七角 △3四歩 ▲7八銀 △7七角成 ▲同 銀 △2二銀
▲4五角 △5二金 ▲3四角 △3三銀 ▲5六角 △5四歩
▲4六歩 △3五角 ▲4八飛 △4四銀 ▲3六歩 △2六角
▲6八玉 △5五銀 ▲3八角 △6二銀 ▲5八金右 △5三角
▲7八玉 △6四角 ▲4七金 △4二角 ▲5六金 △5三銀
▲4五金 △8四飛 ▲6八金 △7四歩 ▲6六歩 △4一玉
▲1六歩 △9四歩 ▲3七桂 △4四銀引 ▲3四金 △3三銀
▲同 金 △同 角 ▲4五桂 △4二角 ▲5三桂不成△同 角
▲5六角 △5五歩 ▲6七角 △7五歩 ▲同 歩 △8三桂
▲7六銀打 △7五桂 ▲4九角 △3三桂 ▲2八飛 △3七金
▲1八飛 △3八歩 ▲同 銀 △4八金 ▲7五銀 △同 角
▲6七角 △2五桂 ▲3五歩 △1七銀 ▲7六歩 △4二角
▲1七飛 △同桂成 ▲3四桂 △2四角 ▲1七香 △3八金
▲4五桂 △3三歩 ▲5三銀 △4四銀 ▲同銀成 △同 歩
▲4二銀 △同金左 ▲同桂成 △同 玉 ▲3三桂成 △同 角
▲2三角成 △9五桂 ▲3四歩 △8七桂成 ▲同 玉 △8六歩
▲同 銀 △9五桂 ▲7七玉 △8七飛 ▲7八玉 △8六飛引成
▲3三歩成 △5一玉 ▲6七玉 △8九竜 ▲4一馬 △6一玉
▲5二馬 △同 玉 ▲5三銀 △同 玉 ▲7一角 △6四玉
▲7五金 △7三玉 ▲8四金 △同 玉 ▲7五金 △7三玉
▲7四飛
まで、127手で先手勝ち
- 81 :名無し名人 :01/10/06
04:24 ID:D12Duz2g
- 開始日時:1951/04/18(水)
先手:木村義雄
後手:升田幸三
棋戦:名人戦
戦型:角交換その他
手合割:平手
▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △3二金 ▲7六歩 △8五歩
▲7七角 △3四歩 ▲7八銀 △7七角成 ▲同 銀 △2二銀
▲4五角 △6二銀 ▲3四角 △3三銀 ▲5六角 △8四飛
▲3八銀 △5四歩 ▲6六歩 △5三銀 ▲2七銀 △7四歩
▲3六銀 △4四銀右 ▲4五銀 △同 銀 ▲同 角 △5二金
▲6八玉 △4二玉 ▲7八金 △5三金 ▲7九玉 △9四歩
▲5八金 △9五歩 ▲4六歩 △4四金 ▲6七角 △3五金
▲8八玉 △5五銀 ▲4八飛 △2五金 ▲4五角 △7五歩
▲同 歩 △3五金 ▲6七角 △3一玉 ▲2八飛 △3四歩
▲5六歩 △6四銀 ▲4七金 △8六歩 ▲同 歩 △7五銀
▲3六歩 △7六歩 ▲同 銀 △同 銀 ▲同 角 △3九角
▲3八飛 △6六角成 ▲7七銀 △7六馬 ▲同 銀 △4九角
▲6八飛 △7六角成 ▲8七銀 △7五馬 ▲3五歩 △7六銀
▲同 銀 △8六馬 ▲8五歩 △6八馬 ▲8四歩 △2八飛
▲7九銀 △6九馬 ▲3四歩 △4二銀 ▲7一飛 △2二玉
▲7七角 △5五歩 ▲4五歩 △2九飛成 ▲5五角 △4四歩
▲同 歩 △6四銀 ▲4三歩成 △5五銀 ▲4二と △同 金
▲3一銀 △3二玉 ▲5五歩 △8六桂 ▲4二銀成 △同 玉
▲5三銀 △同 玉 ▲5四金 △6二玉 ▲7二金
まで、113手で先手勝ち
- 82 :名無し名人 :01/10/06
04:25 ID:D12Duz2g
- 開始日時:1979/07/30(月)
先手:桐山清澄
後手:有吉道夫
棋戦:王将戦
戦型:角交換その他
手合割:平手
▲7六歩 △8四歩 ▲2六歩 △8五歩 ▲2五歩 △3二金
▲7七角 △3四歩 ▲8八銀 △7七角成 ▲同 銀 △2二銀
▲4五角 △5二金 ▲3四角 △3三銀 ▲5六角 △5四歩
▲4六歩 △4二玉 ▲8八飛 △7二銀 ▲6八金 △4四銀
▲4八金 △5五銀 ▲3八角 △4六銀 ▲6六歩 △3三桂
▲5八玉 △5五銀 ▲8六歩 △同 歩 ▲同 銀 △7四歩
▲同 角 △7三桂 ▲3八角 △6六銀 ▲8三歩 △同 銀
▲7七銀 △同銀成 ▲同 金 △8四歩 ▲6七金 △6四歩
▲8三角成 △同 飛 ▲7四銀 △4四角 ▲6六歩 △6五歩
▲8三銀成 △6六歩 ▲7七金 △6五桂 ▲6一飛 △6七歩成
▲同 玉 △7七桂成 ▲同 桂 △5一金打 ▲8一飛成 △6六銀
▲5八玉 △7七銀不成▲8四飛 △4六桂 ▲4九玉 △6七角
▲5八桂 △6六角 ▲6四飛 △4五桂 ▲4七銀 △5七桂不成
▲同 金 △同角成 ▲6七飛 △同 馬 ▲6四角 △3三玉
▲4六角 △6八銀成 ▲5九歩 △6九飛 ▲4八銀 △3八歩
▲6八角 △同 馬 ▲3八玉 △4四歩 ▲3六歩 △5九飛成
▲同 銀 △同 馬 ▲4九歩 △2六銀
まで、100手で後手勝ち
- 83 :名無し名人 :01/10/06
04:27 ID:D12Duz2g
- 開始日時:1979/08/24(金)
先手:桐山清澄
後手:加藤一二三
棋戦:十段戦
戦型:角交換その他
手合割:平手
▲7六歩 △8四歩 ▲2六歩 △8五歩 ▲2五歩 △3二金
▲7七角 △3四歩 ▲8八銀 △7七角成 ▲同 銀 △2二銀
▲4五角 △5二金 ▲3四角 △3三銀 ▲5六角 △5四歩
▲4六歩 △4二玉 ▲8八飛 △7二銀 ▲4八金 △4四銀
▲3八角 △5五銀 ▲4七金 △7四歩 ▲9六歩 △7三銀
▲3六金 △6四銀上 ▲7四角 △7三桂 ▲3八角 △1四歩
▲6六歩 △3三角 ▲6八飛 △8六歩 ▲同 歩 △6六銀
▲同 銀 △8六飛 ▲8七歩 △同飛成 ▲8八歩 △7六竜
▲6七銀 △8六竜 ▲7八金 △7五銀 ▲同 銀 △同 竜
▲6六銀打 △8四竜 ▲7六銀 △7七歩 ▲同 桂 △6六角
▲同 飛 △7五歩 ▲9七角 △8六銀 ▲同 角 △同 竜
▲6七銀 △6六竜 ▲同 銀 △8九角 ▲6八金 △6七銀
▲6九歩 △6八銀成 ▲同 歩 △7八角成 ▲5八銀 △7九飛
▲4八玉 △5九金 ▲8三角成 △6八馬 ▲3八玉 △5八馬
▲2七玉 △4九金 ▲7三馬 △3九金 ▲3四桂 △3三玉
▲4五歩 △1五銀 ▲7四馬 △3五歩
まで、94手で後手勝ち
- 84 :名無し名人 :01/10/06
08:40 ID:Ok8c1Bec
- 我々は>>1が何故このようなスレを作成したのかという
疑問を解決するため、>>1の故郷である埼玉県さいたま市に向かった。
持参した携帯をみる、そこには「圏外」の2文字・・
「まがりなりにもここは関東首都圏ではなかったのか…」
思わず口に出てしまった言葉を同行した上司に失礼だと咎められた。
小人が住むような公団住宅、汚れたジーパン&Tシャツ姿の若者たち、
そして彼らは余所者で身なりのいい我々を監視する様に見詰めている。
高度成長だの、ITバブルだの、サッカーワールドカップだので浮かれていた
我々は改めて「ダサイタマ」の現状を噛み締めていた。
ボロ屑のような家に居たのは老いた母親一人我々を見るなり全てを悟ったのか、
涙ながらに「息子がクソスレ立てて申し訳ありません」と我々に何度も土下座して詫びた。
我々はこの時初めて>>1を許そうと思った。
誰が悪い訳ではない、凶悪犯罪、性犯罪発生率NO1を誇る埼玉の土壌が悪かったのだ・・・・
- 85 :名無し名人 :01/10/06
09:39 ID:k/1XrQKg
- 開始日時:2000/02/23(水)
先手:鈴木大介
後手:羽生善治
棋戦:竜王戦
戦型:相振飛車
手合割:平手
▲7六歩 △3四歩 ▲2二角成 △同 銀 ▲4五角 △6二銀
▲3四角 △3二金 ▲6六歩 △3三銀 ▲6七角 △6四歩
▲8八銀 △6三銀 ▲7七銀 △5四銀 ▲6八飛 △4四歩
▲7五歩 △4五歩 ▲5八金左 △3四銀 ▲4八玉 △2四歩
▲3八玉 △4三金 ▲8六歩 △2五歩 ▲8五歩 △2二飛
▲2八銀 △7二金 ▲8八飛 △2六歩 ▲同 歩 △同 飛
▲2七歩 △2二飛 ▲4八金上 △3三桂 ▲8四歩 △同 歩
▲同 飛 △8三歩 ▲8六飛 △3五銀 ▲6八銀 △4六歩
▲同 歩 △同 銀 ▲4七歩 △3五銀 ▲7七桂 △1四歩
▲1六歩 △4五桂 ▲8二歩 △2六歩 ▲同 歩 △3六歩
▲8一歩成 △2六銀 ▲2三歩 △3七歩成 ▲同 桂 △3二飛
▲4五角 △3六歩 ▲3三歩 △3七歩成 ▲同 銀 △3三飛
▲3四歩 △3七銀成 ▲同 金 △3四金 ▲6七角 △4五桂
▲2七金 △2五金 ▲4九玉 △3八角 ▲5九玉 △2七角成
▲6九玉 △3九飛成 ▲5九桂 △3七桂成 ▲4四桂 △4三銀
▲7一と △同 金 ▲8三飛成 △5四馬 ▲4五銀 △7二馬
▲8四竜 △3五金 ▲6四竜 △6二金 ▲6五桂 △6三金打
▲5五竜 △4八成桂 ▲同 金 △同 竜 ▲6四桂 △9四馬
▲同 角 △同 歩 ▲2四角 △6一玉 ▲3五角 △8七角
まで、114手で後手勝ち
- 86 :名無し名人 :01/10/06
18:47 ID:ueG0kQ0w
- 開始日時:2001/10/05(金)
先手:羽生善治
後手:久保利明
棋戦:王座戦
戦型:四間飛車
手合割:平手
▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △4四歩 ▲4八銀 △4二飛
▲6八玉 △9四歩 ▲7八玉 △7二銀 ▲5六歩 △3二銀
▲2五歩 △3三角 ▲7七角 △4三銀 ▲6八角 △2二飛
▲5七銀 △6二玉 ▲8八玉 △7一玉 ▲6六銀 △4五歩
▲9八玉 △5二金左 ▲8八銀 △6四歩 ▲5九金右 △5四銀
▲7八金 △8二玉 ▲6九金 △7四歩 ▲7九金寄 △9五歩
▲1六歩 △1四歩 ▲3八飛 △3二飛 ▲2八飛 △2二飛
▲2六飛 △4四角 ▲2七飛 △6三銀引 ▲3六歩 △5四歩
▲3七桂 △6五歩 ▲7七銀引 △5五歩 ▲4五桂 △5六歩
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △同 飛 ▲同 角 △5五角
▲5四歩 △同 銀 ▲4六角 △同 角 ▲同 歩 △6四角
▲8六角 △同 角 ▲同 銀 △5五角 ▲5三飛 △6三金
▲3二角 △4三歩 ▲5四飛成 △同 金 ▲4三角成 △4四金
▲6五馬 △4六角 ▲5三桂成 △5七歩成 ▲6二銀 △4八飛
▲4七歩 △1九角成 ▲5五歩 △3九飛 ▲6四馬 △7三香
▲7五歩 △6七と ▲同 金 △7九飛成 ▲6八歩 △4九飛成
まで、96手で後手勝ち
- 87 :名無し名人 :01/10/07
01:58 ID:Svh.8kq.
- 第9期銀河戦 山崎−中座戦 を持ってる方いませんか?
開始日時:2000/09/05
棋戦:第31回新人王戦
戦型:横歩取り
先手:山崎隆之 四段
後手:野月浩貴 五段
▲7六歩 △3四歩
▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩
▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △3三角
▲3六飛 △2二銀
▲3八金 △4一玉 ▲3三角成 △同 桂 ▲8八銀 △8二飛
▲8七歩 △6二銀 ▲4八銀 △5四歩 ▲2六飛 △5五歩
▲3六歩 △5六歩 ▲同 歩 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛
▲3五歩 △5七歩 ▲7七角 △7六飛 ▲8二歩 △2五歩
▲1六飛
△2六角 ▲6八金 △5六飛 ▲4六歩 △同 飛
▲8一歩成 △8七歩 ▲4二歩 △同 金 ▲7九銀 △4八角成
▲同 金 △5八銀
▲同金左 △同歩成 ▲同 玉 △5七歩
▲同 金 △1六飛 ▲同 歩 △2八飛 ▲4八歩 △2九飛成
▲3四桂 △7九龍 ▲2三歩 △4九銀
▲4七玉 △7七龍
▲4二桂成 △同 玉 ▲3二飛 △同 玉 ▲2二歩成 △4一玉
▲4二銀
まで79手で先手の勝ち
- 88 :名無し名人 :01/10/07
02:48 ID:f4YeFf.o
- 開始日時:1997/07/25
棋戦:第56期順位戦 B級2組
先手:真部一男 八段
後手:藤井猛 六段
▲7六歩 △3四歩 ▲2二角成 △同 銀 ▲4五角 △5二金右
▲3四角 △5四歩 ▲6六歩 △6二銀
▲8八銀 △5三銀
▲7七銀 △3二金 ▲8八飛 △4二玉 ▲4八玉 △3三銀
▲6七角 △3一玉 ▲3八玉 △2二玉 ▲2八玉 △5五歩
▲3八銀 △7四歩 ▲5八金左 △5四銀 ▲7八飛 △7二飛
▲8六銀 △6四歩 ▲7五歩 △6五歩 ▲同 歩 △6六角
▲7七銀
△7五角 ▲6八飛 △7三桂 ▲7八角 △8四角
▲6六銀 △6七歩 ▲同 飛 △5六歩 ▲7七桂 △7五歩
▲7四歩 △7六歩 ▲7三歩成
△7七歩成 ▲同 銀 △7三飛
▲7五歩 △同 飛 ▲7六歩 △7三飛 ▲8六歩 △4五銀
▲9六角 △5三飛 ▲7五歩 △3六歩 ▲6六銀
△7三角
▲6四歩 △同 角 ▲4六桂 △3七歩成 ▲同 桂 △3六桂
▲1八玉 △4六銀 ▲同 歩 △6五歩 ▲4七金 △6六歩
▲同 飛 △5七歩成 ▲3六金 △4四桂 ▲3五金 △4八と
▲3四歩 △3八と ▲3三歩成 △同 桂 ▲3八金 △5八飛成
▲3九歩 △4七銀 ▲2八銀 △3八銀成 ▲同 歩 △4七銀
▲3四桂 △1二玉 ▲2九銀 △3六歩 ▲6九角 △3七歩成
▲同 歩
△2八龍 ▲同 玉 △4八銀成 ▲6四飛 △3九銀
▲1八玉 △3八成銀 ▲1六歩 △2八金 ▲1七玉 △3七成銀
▲1五歩 △2七成銀
▲1六玉 △2四桂 ▲同 金 △同 歩
▲2二飛 △同 金 ▲同桂成 △同 玉 ▲3四桂 △2三玉
▲3二銀 △3四玉 ▲2三角 △3五玉
▲4五金
まで131手で先手の勝ち
- 89 :名無し名人 :01/10/07
08:24 ID:7kxNygYA
- >>87
00/12/09の79手で先手が勝った対局かな?
私は○ファンなので、ガイシュツじゃない○の棋譜貼ってくれたら、自分も貼るよ。
私は>>68だけど、文句があったら無視してくれて良いよ。
- 90 :きふくれ :01/10/07
12:59 ID:7uE0YiVA
- 開始日時:1991/07/29(月) 00:00:00
先手:丸山忠久
後手:真部一男
棋戦:NHK杯
戦型:四間飛車
手合割:平手
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲4八銀 △4二飛
▲5六歩 △6二玉 ▲6八玉 △7二銀 ▲7八玉 △7一玉
▲5七銀 △3二銀 ▲7七角 △8二玉 ▲8八玉 △3三角
▲5八金右 △9四歩 ▲9六歩 △6四歩 ▲2五歩 △7四歩
▲9八香 △7三桂 ▲6六歩 △8四歩 ▲9九玉 △8三銀
▲8八銀 △7二金 ▲3六歩 △4五歩 ▲7九金 △4三銀
▲5九角 △5四銀 ▲6七金 △6二飛 ▲1六歩 △1四歩
▲2六角 △5二金 ▲3七桂 △6五歩 ▲同 歩 △同 飛
▲6六歩 △6一飛 ▲2九飛 △1三香 ▲2四歩 △同 歩
▲1七角 △1五歩 ▲3五歩 △6五歩 ▲3四歩 △6六歩
▲3三歩成 △6七歩成 ▲3四角 △5七と ▲5二角成 △6七飛成
▲5三角成 △6三銀打 ▲6一馬 △6八と ▲同 金 △同 竜
▲7九金 △6五竜 ▲2四飛 △6八歩 ▲2一飛成 △8一金
▲6六歩 △同 竜 ▲6四歩 △6九歩成 ▲6三歩成 △同 銀
▲6七歩 △7九と ▲6六歩 △8九と ▲同 玉 △7一金打
▲同馬寄 △同金寄 ▲5五桂 △6二歩 ▲6三桂成 △同 金
▲同 馬 △同 歩 ▲2二飛 △7二金打 ▲7一竜 △同 玉
▲6二金 △同 金 ▲8二金 △同 玉 ▲6二飛成
まで、107手で先手勝ち
- 91 :名無し名人 :01/10/07
13:41 ID:UNUtqKLo
- 開始日時:1977/09/30(金)
先手:米長邦雄
後手:淡路仁茂
棋戦:十段戦
戦型:角交換その他
手合割:平手
▲7六歩 △3四歩 ▲2二角成 △同 銀 ▲8八銀 △6五角
▲5八金右 △7六角 ▲7八金 △4四歩 ▲7七銀 △3二角
▲4八銀 △4二飛 ▲5六歩 △6二玉 ▲5七銀 △7二玉
▲5五歩 △8二玉 ▲6六歩 △5二金左 ▲5六銀 △6四歩
▲5四歩 △同 角 ▲5五銀 △3二角 ▲6四銀 △7二銀
▲6五歩 △同 角 ▲6六銀 △3二角 ▲7七桂 △6三歩
▲7五銀引 △3三銀 ▲8六歩 △4五歩 ▲8五歩 △2四歩
▲5七金 △3五歩 ▲6七金上 △8七角成 ▲8四歩 △同 歩
▲6五銀 △3六歩 ▲同 歩 △3八歩 ▲同 飛 △4六歩
▲同 歩 △4五歩 ▲7六銀 △同 馬 ▲同 金 △4六歩
▲8三歩 △同 銀 ▲4三歩 △同 飛 ▲6五角 △5四銀
▲5六角 △7四歩 ▲6六銀 △4四銀 ▲3四角 △4二飛
▲4三歩 △同 金 ▲2三角成 △5五銀左 ▲6七馬 △7二金
▲8八飛 △3三金 ▲4八歩 △6四銀 ▲6八玉 △7三桂
▲9六歩 △9四歩 ▲3五歩 △2五歩 ▲3四歩 △4四金
▲5一角 △4三飛 ▲2四角成 △2六歩 ▲同 歩 △2八歩
▲3七桂 △2九歩成 ▲5一馬 △1九と ▲6二歩 △7五歩
▲同 銀 △同 銀 ▲同 金 △7四歩 ▲8四金 △同 銀
▲同 飛 △8三香 ▲7四飛 △6五銀打 ▲7三飛成 △同 金
▲6一歩成 △8八飛 ▲7八歩 △8九飛成 ▲7三馬 △同 玉
▲8五桂打 △同 香 ▲同 桂 △8三玉 ▲8四歩 △7四玉
▲7五香 △同 玉 ▲6六銀 △8四玉 ▲7三銀
まで、131手で先手勝ち
- 92 :名無し名人 :01/10/07
15:49 ID:RvmJeCco
- >>89
多分それだと思う。お願いします。
○の棋譜、具体的なリクエストを出してもらえると楽なんだけど。
もちろん自分も全部なんて持ってないけどね。
ガイシュツ調べるの大変なんで、適当に3局貼っときますね。
- 93 :名無し名人 :01/10/07
15:50 ID:RvmJeCco
- 開始日時:1990/07/10
棋戦:棋聖戦
戦型:中飛車
先手:丸山忠久 四段
後手:大内延介 九段
▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽4四歩 ▲4八銀 ▽4二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲5八金右 ▽5二飛
▲6八玉 ▽6二玉
▲7八玉 ▽7二玉 ▲9六歩 ▽4三銀 ▲5七銀 ▽3三角
▲9五歩 ▽4五歩 ▲3三角成 ▽同 桂 ▲8八玉 ▽3二金
▲6六歩 ▽5五歩 ▲同 歩 ▽同 飛 ▲6七金 ▽5一飛
▲7八銀 ▽2四歩 ▲5六歩 ▽6二銀 ▲6五歩 ▽2一飛
▲6六銀
▽2五歩 ▲同 歩 ▽3九角 ▲2六飛 ▽2八歩
▲5九金 ▽3五歩 ▲2四歩 ▽5二金 ▲1六歩 ▽2九歩成
▲同 飛 ▽6六角成
▲同 金 ▽2五銀 ▲8六歩 ▽2四飛
▲8五歩 ▽2六歩 ▲6八金 ▽3四飛 ▲6九飛 ▽2七歩成
▲6四歩 ▽同 歩 ▲8四歩 ▽同 歩
▲8二歩 ▽同 玉
▲6一角 ▽7二桂 ▲9四歩 ▽同 歩 ▲9二歩 ▽同 香
▲9一角 ▽7一玉 ▲5二角成 ▽同 銀 ▲8三金 ▽6一玉
▲8二角成 ▽5一玉 ▲8一馬 ▽3七と ▲7二馬 ▽6一銀
▲8一馬 ▽4七と ▲5五金 ▽5三銀 ▲7三金 ▽5七歩
▲6三金
▽5二銀 ▲同 金 ▽同 玉 ▲5四銀 ▽6二金
▲7四桂 ▽7三金 ▲5三銀成 ▽同 玉 ▲4四歩 ▽7二歩
▲7一馬 ▽4二玉 ▲5四桂
▽3一玉 ▲5三馬 ▽2二玉
▲4三歩成
まで109手で先手の勝ち
- 94 :名無し名人 :01/10/07
15:51 ID:RvmJeCco
- 開始日時:1995/04/21
棋戦:第8期竜王戦 4組
戦型:角換わり
先手:丸山忠久 六段
後手:土佐浩司 六段
▲7六歩 △8四歩 ▲2六歩 △3二金 ▲7八金 △8五歩
▲7七角 △3四歩 ▲8八銀 △7七角成
▲同 銀 △4二銀
▲3八銀 △7二銀 ▲4六歩 △8三銀 ▲4七銀 △8四銀
▲9六歩 △9四歩 ▲3六歩 △4一玉 ▲5八金 △3一玉
▲3七桂 △5二金 ▲1六歩 △1四歩 ▲2五歩 △3三銀
▲6八玉 △4四歩 ▲4五歩 △4三金右 ▲4四歩 △同 金
▲6六銀
△4三金引 ▲2九飛 △4四歩 ▲5五銀 △5四歩
▲4六銀引 △9五歩 ▲同 歩 △同 銀 ▲2四歩 △同 歩
▲2五歩 △同 歩
▲9五香 △同 香 ▲2五桂 △2四銀
▲2三歩
*好手!
*▽3一玉形に対してのこの垂れ歩は、常に急所の一手になる。
△2八歩 ▲同 飛 △9八香成 ▲4五歩 △8九成香 ▲4四歩
△4二金引 ▲2二銀 △同 金 ▲同歩成 △同 玉 ▲2三歩
△同 玉 ▲4五角
*妙角!
*次に▲3五銀が厳しい。
△9五角 ▲6九玉 △7七香 ▲6八金左 △3九銀 ▲2九飛
△7九香成 ▲5九玉 △6八角成 ▲同 玉 △2八金 ▲6一角
△2二桂 ▲3九飛 △同 金 ▲5六歩 △4一飛 ▲3四角行
△同 桂 ▲同角成
まで89手で先手の勝ち
- 95 :名無し名人 :01/10/07
15:52 ID:RvmJeCco
- 開始日時:2000/11/24
棋戦:第50期王将戦 挑戦者決定リーグ
戦型:横歩取り
先手:郷田真隆 八段
後手:丸山忠久 名人
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩
▲7八金
△3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △3三角 ▲3六飛 △2二銀
▲8七歩 △8五飛 ▲2六飛
△4一玉 ▲5八玉 △6二銀
▲3八銀 △5一金 ▲3六歩 △7四歩 ▲3七銀 △7三桂
▲4六銀 △7五歩 ▲3五歩 △7六歩 ▲6八銀
△8八角成
▲同 金 △4四角 ▲6六角 △同 角 ▲同 歩 △7五飛
▲8三角 △7七歩成 ▲同 銀 △8五桂 ▲7六歩 △7七桂成
▲同 金 △7四角 ▲同角成 △同 飛 ▲3四桂 △2五歩
▲同 飛 △1四角 ▲2六飛 △2五銀 ▲2八飛 △2七歩
▲同 飛
△3六銀 ▲2六飛 △4七銀不成▲6八玉 △3六銀成
▲1六飛 △8八歩 ▲6九角 △4六成銀 ▲1四角 △同 歩
▲4六飛 △8九歩成
▲4二歩 △5二玉 ▲4一銀 △同 金
▲同歩成 △5四飛 ▲4八金 △7九角 ▲5八玉 △3九銀
▲6七金 △5五桂 ▲7二角 △3三銀
▲2六飛 △2五歩
▲同 飛 △3四銀 ▲同 歩 △4六桂
まで94手で後手の勝ち
- 96 :89 :01/10/07 16:41 ID:7kxNygYA
- >92
放送のあった日が対局日になってるかも。記憶が定かではない。
開始日時:2000/12/09(土) 23:56:39
終了日時:2000/12/10(日) 00:57:05
表題:8五飛阻止
棋戦:銀河戦
戦型:横歩取り8五飛
先手:山崎 隆之
後手:中座 真
▲7六歩
△3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩
▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛
△3三角 ▲3六飛 △2二銀
▲3八金 △4一玉 ▲3三角成 △同 桂 ▲8八銀 △8四飛
▲5八玉 △9四歩 ▲7七桂 △9五歩 ▲2三歩
△同 金
▲5六飛 △6二銀 ▲7五角 △2四飛 ▲6五桂 △3二玉
▲5三桂成 △5一銀 ▲2五歩 △同 飛 ▲2六歩 △2四飛
▲8二歩 △5二歩 ▲8一歩成 △5三歩 ▲同角成 △4四桂
▲5五飛 △5六歩 ▲7一と △5七歩成 ▲同 玉 △4五桂
▲5八玉
△5四歩 ▲4五飛 △5二金 ▲2五歩 △1四飛
▲8六馬 △2六歩 ▲6一と △4二銀 ▲8五飛 △2七歩成
▲同 金 △8四歩 ▲同 飛
△9三角 ▲5四飛 △5三金
▲同 馬 △同 銀 ▲同飛成 △3九角成 ▲4二金 △2一玉
▲5一龍
まで79手で先手の勝ち
- 97 :名無し名人 :01/10/07
23:09 ID:fYfjPQIo
- >>96
どうもありがとう。
対局日は 11/16 ですよ。
- 98 :名無し名人 :01/10/08
03:34 ID:s6VT8h4M
- 開始日時:2000/12/21(木)
先手:山崎隆之
後手:丸山忠久
棋戦:新人王戦
戦型:横歩取り
手合割:平手
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩
▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △3三角 ▲3六飛 △2二銀
▲3八金 △4一玉 ▲3三角成 △同 桂 ▲8八銀 △8四飛
▲5八玉 △6二銀 ▲4八銀 △5一金 ▲2三歩 △同 金
▲8二歩 △同 飛 ▲8三歩 △同 飛 ▲5六角 △8四飛
▲2三角成 △同 銀 ▲3三飛成 △3二銀 ▲2二竜 △3一歩
▲2四桂 △4二金 ▲3二桂成 △同 金 ▲3三銀 △5一銀
▲3二銀成 △同 歩 ▲1一竜 △5二玉 ▲4一金 △3三角
▲2一竜 △8八角成 ▲5一金
まで、57手で先手勝ち
- 99 :名無し名人 :01/10/08
03:36 ID:s6VT8h4M
- 開始日時:2001/09/14(金)
先手:森内俊之
後手:羽生善治
棋戦:順位戦
戦型:横歩取り
手合割:平手
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩
▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △3三角 ▲3六飛 △2二銀
▲3八金 △4一玉 ▲3三角成 △同 桂 ▲8八銀 △8四飛
▲5八玉 △5一金 ▲4八銀 △6二銀 ▲2三歩 △同 金
▲8二歩 △同 飛 ▲5六角 △2四金 ▲2三歩 △同 金
▲同角成 △同 銀 ▲3三飛成 △3二銀 ▲2二竜 △3一歩
▲2一金 △4二角 ▲3四桂 △2一銀 ▲4二桂成 △同 金
▲2一竜 △4四角 ▲7七角 △同角成 ▲同 桂 △1二角
▲2六竜
まで、55手で先手勝ち
- 100 :名無し名人 :01/10/08
03:37 ID:s6VT8h4M
- 開始日時:2001/09/16(日)
先手:森下 卓
後手:丸山忠久
棋戦:日本シリ−ズ
戦型:横歩取り
手合割:平手
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩
▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △3三角 ▲3六飛 △2二銀
▲3八金 △4一玉 ▲3三角成 △同 桂 ▲8八銀 △8四飛
▲5八玉 △5一金 ▲4八銀 △6二銀 ▲2三歩 △同 金
▲8二歩 △同 飛 ▲5六角 △3四歩 ▲8三歩 △7二飛
▲3四角 △同 金 ▲同 飛 △7一銀 ▲8四飛 △5二飛
▲8二金 △2八歩 ▲同 金 △2七歩 ▲同 金 △8二銀
▲同歩成 △3八金 ▲4九銀 △2九金 ▲7七銀 △1九金
▲7二と △8三歩 ▲同飛成 △9二角 ▲8二竜 △3五桂
▲3六金 △4七桂成 ▲同 銀 △同角成 ▲同 玉 △6九角
▲5八桂 △7八角成 ▲8一竜 △8九馬 ▲同 竜 △5五桂
▲5六玉 △5四金 ▲7三と △6四香 ▲3四角 △4四金
▲6三と △4七銀 ▲4六玉 △3六銀成 ▲同 玉 △3四金
▲5二と △同 玉 ▲8二竜 △6二歩 ▲5六歩 △1八角
まで、90手で後手勝ち
- 101 :羽生七冠達成 :01/10/09
15:34 ID:1FfgtKp2
- 棋戦名:第45期王将戦第4局 対局場:山口県マリンピアくろい
(先手)王 将:谷川浩司(0勝3敗) 対局日:1996年2月14日
(後手)挑戦者:羽生善治(3勝0敗) 戦 型:横歩取り
▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩
▲7八金△3二金▲2四歩△同 歩▲同 飛△8六歩
▲同 歩△同 飛▲3四飛△3三角▲3六飛△8四飛
▲2六飛△2二銀▲8七歩△5二玉▲1六歩△1四歩
▲4八銀△9四歩▲9六歩△7二金▲6九玉△6二銀
▲5九金△3四飛▲1七桂△3八歩▲3三角成△同 桂
▲2五桂△4四角▲5六角△3五飛▲2三歩△3一銀
▲3三桂成△同 飛▲2五飛△6四桂▲4五角△9九角成
▲7七桂△3九歩成▲同 銀△2四歩▲同 飛△3七飛成
▲3四飛△4七竜▲1八角△3三香▲6四飛△3九香成
▲3四飛△4九成香▲5八金△4八成香▲4七金△5八銀
▲6八玉△4七成香▲8八金△6九金▲7八玉△5七成香
▲8六歩△6七成香▲8七玉△7九金▲6四桂△同 歩
▲7二角成△8八馬▲同 玉△7八金まで
82手にて羽生善治六冠王の勝ち!
・消費時間(各8時間持ち)
▲谷川王将:6時間54分
△羽生六冠:7時間32分
- 102 :羽生七冠達成 :01/10/09
15:35 ID:1FfgtKp2
- 【解説】
22=▲3三角成△同桂▲2一角の攻めを防ぐ手
23=「この形での▲1六歩は見たことがない。」
26=△8八角成▲同銀△4四角▲3六飛△3三桂▲3八金もある。
29〜31=谷川流新機軸
34=羽生、会心の一手!飛交換になると△2九飛が厳しい。
37=好手。谷川「△4四角を見落とした。」
▲2四歩が絶対だった。▲2四歩なら△2五歩▲同桂△4四角▲5六角△2四飛
▲3三桂成△2六飛▲3二成桂△2九飛成▲8四桂!△8二金▲4二金△6一玉
▲2二成桂が予想される。次の▲8三角成が厳しい。
41=△同銀なら▲1三桂成
46=攻防の妙手。1つは▲4五桂△3四飛▲5三桂成の王飛車に備えたもの。
47=疑問手。▲4五桂のほうが良い。以下、△5六桂▲同歩△3五飛▲同飛△同角▲3四飛△4四角▲2四桂△2五角▲4四飛△同歩▲3二桂成△同銀▲2二歩成
53=疑問手。▲2二歩成のほうが良かった。以下、△同銀は▲2四飛△3七飛成▲3四飛でダメなので、△2五歩だが▲3一と△同金▲3四銀△1三飛▲2四歩で、
まだまだ勝負形だった。
56=羽生「この手で勝ちを確信した」大勢決す。
【対局者コメント】
羽生「今シリーズを振り返って自分の力を出せた。棋士として大きな目標を達成できて
嬉しい。」
谷川「内容が悪すぎ、ファンの皆さんにも羽生さんにも申し訳ない。」
【メモ】
・羽生名人、体調不良。
・羽生「今シリーズはいろんな将棋を指してみようと思っていた。
ここでは一番好きな戦法に出るつもりでした。」
・打ち上げで谷川は羽生に「おめでとう」と祝福するように酒をついだ。
谷川はその日のうちに帰った。
- 103 :羽生七冠達成 :01/10/09
15:36 ID:1FfgtKp2
- 【お祝いコメント】
俵 万智「紙ひとえ、否、神ひとえ。それゆえに負けぬ男を羽生と呼ぶなり。」
二上達也日本将棋連盟会長(羽生の師匠でもある)
「すごい記録ですね。昨年の失敗から、ひとまわりで器が大きくなったようです。
責任がなお重くなってきますが、勝負の世界ですから、バランスを保ち精進して欲しい。」
中原 誠(永世十段)
「私も六冠に挑戦したことがありましたが、タイトルをたくさん取るのは
棋力・体力・精神力が充実していないと達成できないことだと思います。」
趙 治勲(囲碁棋士・囲碁界で唯一、グランドスラムを達成している)
「囲碁界、将棋界でだれもが目指し、だれも達成できなかったことを実現させて
大変素晴らしいことだと思います。七冠を達成させたということは他の棋士の
責任もあります。」
イチロー(Mariners)
「おめでとうございます。羽生さんとはNHKの紅白歌合戦の審査員で1度
お会いしたことがあります。新聞紙上,テレビなどで拝見させて頂いても、
本当に輝いている方だと思います。」
古田敦也(ヤクルト)
「羽生さんとは前に二枚落ちで指してもらったことがあります。
もちろん負けました。素人が言うのもなんですが、もう強い弱いの域を
超えてますよ。人間の限界を超越した将棋の持ち主というか、
神に近い人なんだなと思います。」
長嶋茂雄(巨人)
「昨年の負けを反省の糧とした、勝利へのあくなきチャレンジ精神の
たまものでしょう。本当におめでとうございます。」
桂三枝(落語家)
「羽生君が強すぎました。第4戦では熱を出していたのですが、
逆に頭脳はさえていえてハブにらみをきかせていましたね。
七冠と花嫁で、これで八冠を手にした。羽生君には心からおめでとうと言いたい。」
畠田理恵(婚約者)
「とてもうれしいです。ただ、今回は高熱をおしての対局でしたので、
勝敗よりも体の方が心配でなりませんでした。
大変な中、本当にお疲れさまでした。」
米長邦雄(永世棋聖)
「まずはおめでとうございます。七冠すべてを制覇というのは信じ難いことであって、
その偉業を成し遂げられたのは立派の一言に尽きる。
羽生将棋の一番の魅力、強さの秘密はそのセンスの良さにある。
将棋のセンスが抜群に良いのだ。これが他のプロとの決定的な差でもある。
羽生将棋の素晴らしさはセンスの良さに尽きる。
若い世代の人々は知らないだろうが、かつて木村義雄という大名人がいた。
それ以来五十年ぶりの大スターの誕生である。第一人者はかくあらねばならぬ。
世間の耳目を集め、若いギャルからおばあさんまで、羽生善治の名を知らぬ者はいない。
将棋界全体に与えた衝撃の大きさもさることながら、その経済効果、文化効果は
万金に値する。この大輪の華がいつまでも続くように祈りたい。
勝負はこれからだ。」
羽生政治氏(羽生の父親)
「王将位及び七冠を預かるにあたり、将棋は勝ち負けを争うゲームであることは
存じておりますが、私ども家族は現在複雑な心境です。
と申しますのは、阪神大震災の中心地、神戸出身である谷川浩司王将が
力を十分に出しきれないままに終わってしまったことです。
大震災による物理的、精神的な痛手、さらに善治の七冠へのマスコミ報道が
谷川王将に重荷になったと思います。
七冠奪取、独占など大それた気持ちを持つことなく一時期『七冠を預かる』心構えの
棋士であると同時に社会人として精進するよう望んでおります。」
- 104 :羽生七冠達成 :01/10/09
15:37 ID:1FfgtKp2
- 【おまけ】
「(畠田)理恵さんを口説き落とした経緯を見ても、羽生の棋風が分かる。
雑誌の対談で意気投合した後、彼女の舞台を見に行って交際が始まるのだが、
ファンの方ならご存知の通り、この時は森下八段をダシとして連れて行っている。
これは直球一本で攻めるのではなく、何ならグループ交際から始めてもいいですよ
という意思表示だ。
つまり、女性側に選択の幅を持たせるやり方。
そして、プロポーズの言葉が『お互い仕事が落ち着いたら結婚しよう!』
これも相手に即答を求めない、巧妙な言い回しだ。
何だか、これらすべて、羽生の棋風と共通する点があるような気がする。」
- 105 :第7期竜王戦 :01/10/09
15:38 ID:1FfgtKp2
- 棋戦名:第7期竜王戦第1局 対局日:1994年10月19日
(先手)竜 王:佐藤 康光 対局場:フランス『二ッコー・ド・パリ』
(後手)挑戦者:羽生 善治 戦 型:相掛かり
▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩 ▲2六飛 △7二銀
▲1六歩 △1四歩 ▲3八銀 △6四歩 ▲7六歩 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲8七歩 △8二飛 ▲4六歩 △6三銀
▲4七銀
△5四銀 ▲5六銀 △3四歩 ▲6八玉 △3三角
▲同角成 △同 桂 ▲8八銀 △2二銀 ▲5八金 △2四歩
▲3六歩 △2三銀 ▲7七銀
△4二玉 ▲3七桂 △6五歩
▲4七金 △5二金 ▲9六歩 △9四歩 ▲5八玉 △6二飛
▲7五歩 △4四歩 ▲2九飛 △3一玉 ▲4八玉
△2二玉
▲7六銀 △6六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲6七銀左 △6二飛
▲7七桂 △6六歩 ▲7六銀 △7四歩 ▲6四歩 △7五歩
▲6五銀左 △同 銀 ▲同 桂 △6七銀 ▲同 銀 △同歩成
▲同 金 △6四飛 ▲4一銀 △6五飛 ▲5六角 △6七飛成
▲同 角
△5五桂 ▲2五歩 △同 桂 ▲同 桂 △同 歩
▲同 飛 △4七桂成 ▲同 玉 △2四歩 ▲7五飛 △6五歩
▲同 飛 △8三角 ▲7四歩
△同 角 ▲3二銀成 △同 玉
▲5六角 △6五角 ▲同 角 △5四銀 ▲4一銀 △2二玉
▲5五桂 △2七飛 ▲3七金 △2八飛成
▲5二銀不成△5六銀
▲同 玉 △6五銀 ▲同 玉 △6八龍 ▲6六角 △5四角
▲7五玉 △6六龍 ▲同 玉 △7六金 まで
118手で羽生名人の勝ち!
・消費時間(各8時間持ち)
▲佐藤竜王:7時間59分
△羽生名人:7時間59分
【将棋内容】
羽生が序盤、相掛かり新機軸の一手△3三角を見せる。
中盤からは、お互い攻め合う激しい将棋となるが、
最後、羽生が佐藤玉を鮮やかに詰ます!
- 106 :第7期竜王戦 :01/10/09
15:39 ID:1FfgtKp2
- 【解説】
30=新機軸の一手。銀冠を目指す構想。
31=134分の長考。▲7七角と追随する指し方もあるが、後手の注文に堂々と応じる。
42=先手の▲6六銀〜▲5五銀左の攻めを封じる。
43=▲4八金としてあくまで攻勢を取るのもあった。本譜の
右玉は先手番としてはやや不満か。
48=△7四歩とし、▲6四角△7三角▲同角成△同桂▲7五歩△8四飛と戦う順も
有力。
61=強気の一手。▲6四歩ともたれて指せば穏やか。
64=攻めの糸口となる一手。▲同歩なら△7五歩▲同銀△6七角と
打ち込んで手になる。
75=一歩も引かない強手だが、▲5六銀△4二金右▲2五歩△同歩▲5五銀打と
手厚く指す順も有力だった。
81=後手に桂を渡すことになり疑問。この手では、▲3二銀成△同玉
(△同銀は▲3四角)▲8二飛△4二金打▲5六角なら依然として難解な将棋。
90=気がつきにくい軽手。△5五桂以下の詰めろになっている。
101=▲4一角もあるが、△同玉以下わずかに詰まない。
108=以下は鮮やかな即詰み。
- 107 :第7期竜王戦 :01/10/09
15:40 ID:1FfgtKp2
- 棋戦名:第7期竜王戦第2局 対局日:1994年10月28日
(先手)挑戦者:羽生 善治(1勝0敗) 対局場:三重県『四日市都ホテル』
(後手)竜 王:佐藤 康光(0勝1敗) 戦 型:相矢倉
▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲7七銀 △6二銀
▲5六歩 △5四歩 ▲4八銀 △4二銀 ▲2六歩 △5二金右
▲5八金右 △3二金 ▲6六歩 △4一玉 ▲6七金 △7四歩
▲7九角 △3三銀 ▲3六歩 △3一角 ▲3七銀 △4四歩
▲6八玉
△4三金右 ▲7八玉 △7三銀 ▲3五歩 △同 歩
▲同 角 △7五歩 ▲同 歩 △同 角 ▲4六角 △6四角
▲2五歩 △3一玉 ▲3六銀
△8五歩 ▲3五銀 △3四歩
▲2四歩 △同 歩 ▲同 銀 △同 銀 ▲同 飛 △2三歩
▲2八飛 △7四銀 ▲7二歩 △4六角 ▲同 歩
△7五銀
▲6一角 △4七角 ▲5八銀 △1四角成 ▲7一歩成 △8六歩
▲同 歩 △7六歩 ▲同 銀 △8六銀 ▲8七歩 △7七歩
▲同 桂 △同銀成 ▲同 玉 △3六桂 ▲3八飛 △2七銀
▲3七飛 △4八桂成 ▲2七飛 △5八成桂 ▲7二と △8四飛
▲2五銀
△同 馬 ▲同 飛 △6九成桂 ▲7五角 まで
83手で羽生名人の勝ち!
・消費時間(各8時間持ち)
▲羽生名人:7時間45分
△佐藤竜王:7時間33分
【将棋内容】
羽生の快勝譜。最後は王手飛車で決める。
- 108 :第7期竜王戦 :01/10/09
15:41 ID:1FfgtKp2
- 【解説】
21=すぐに▲6八玉では、△6四歩〜△7三桂〜△4四銀の急戦策をとられ危険。
先手の早囲いを意識した駒組みが続く。
26=△7五歩と動く手もあったが自重。113分の長考に本局における
佐藤の迷いが感じられる。
39=▲8八玉〜▲7八金なら通常の形に戻るが、後手の攻撃陣が立ち遅れているとみて
早めに動く。
40=この手で△3四歩とし、▲3五歩△同歩▲同銀△3四歩▲2四歩という順を、
佐藤は後手を持って経験している。
41=佐藤が経験した将棋にくらべて、先手からみれば一手損だが、
それでも指せるとみた強気な手。
48=この手以降後手にチャンスはなかった。当然△4六角▲同歩△3三金直
▲2八飛△3九角と反発しなければいけなかった。
51=手筋の垂れ歩。
55=先手だけ先に攻めの銀を交換し、急所の角打ちを先着。
79=後手の手に乗り自然に収束に入る。
- 109 :第7期竜王戦 :01/10/09
15:42 ID:1FfgtKp2
- 棋戦名:第7期竜王戦第6局 対局日:1994年12月9日
(先手)挑戦者:羽生 善治(3勝2敗) 対局場:山形県天童市『滝の湯ホテル』
(後手)竜 王:佐藤 康光(2勝3敗) 戦 型:相矢倉▲3七銀戦法
▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀
▲5六歩 △5四歩 ▲4八銀 △4二銀 ▲5八金右 △3二金
▲7八金 △4一玉 ▲6九玉 △7四歩 ▲6七金右 △5二金
▲7七銀
△3三銀 ▲7九角 △3一角 ▲3六歩 △4四歩
▲3七銀 △6四角 ▲6八角 △4三金右 ▲7九玉 △3一玉
▲8八玉 △8五歩 ▲4六銀
△5三銀 ▲3七桂 △2四銀
▲2六歩 △7三角 ▲1六歩 △1四歩 ▲5八飛 △9四歩
▲5五歩 △6四歩 ▲5四歩 △同 銀 ▲9六歩
△2二玉
▲5五歩 △6三銀 ▲3八飛 △8四角 ▲2五桂 △6五歩
▲3五歩 △6六歩 ▲同 銀 △6五歩 ▲7七銀 △9五歩
▲同 歩 △7五歩 ▲同 歩 △6四銀 ▲3四歩 △7五銀
▲7六歩 △6六銀 ▲3五銀 △2五銀 ▲同 歩 △6七銀成
▲同 金
△3七歩 ▲2八飛 △3九角成 ▲2六飛 △6六歩
▲同 金 △6九金 ▲2四歩 △8六歩 ▲同 歩 △6八金
▲2三歩成 △同 金
▲2四歩 △8七歩 ▲9七玉 △1三金
▲6八銀 △2五歩 ▲同 飛 △3二玉 ▲2三歩成 △同 金
▲4一銀 △同 玉 ▲2三飛成
△3一桂 ▲2一龍 △6六馬
▲3二銀 △5一玉 ▲3一龍 △6二玉 ▲7四桂 △7三玉
▲7一龍 △7二金 ▲8二桂成 △9五香 ▲8七玉
△6九角
▲7八桂 △7一金 ▲8三飛 △6四玉 ▲6五歩 △同 馬
▲6三金 まで
121手で羽生名人の勝ち!
・消費時間(各8時間持ち)
▲羽生名人:7時間46分
△佐藤竜王:7時間59分
【将棋内容】
佐藤が相矢倉における新手△6四歩から優位を築くも、
羽生もじわじわと形勢を縮めていき、わずかの差で羽生の制するところとなる。
【メモ】
・羽生、竜王位獲得で六冠王となる。この2ヵ月後、前人未到の七冠を
達成する。
- 110 :第7期竜王戦 :01/10/09
16:04 ID:1FfgtKp2
- 【解説】
25=羽生の予定の作戦。
44=新手。△5五同歩▲同銀△5二飛が予想されるところだった。
54=ここから中盤戦へ。▲同歩なら△7三桂。
60=タイミングの良い突き捨て。
68=ここでは後手快調。
74=△6六歩として、▲同銀△8六桂▲同歩△同歩▲同角△6六角▲同金△8六飛
▲8七歩△7九銀▲7七玉△8二飛となれば、後手が優勢だった。
82=△6八金では▲2三歩成△同金▲2四歩△7九角▲9八玉△1三金▲6八銀が、
▲2三銀△3一玉▲3二金△同飛▲同銀成△同玉▲8二飛△4二金打▲2三歩成以下の
詰めろで先手の勝ちとなる。
85=▲6八同銀では△8七歩▲同玉△7四桂でいけない。
88=先の突き捨ての効果。
89=▲8七同玉では、△6九角▲9八玉△1三金▲6八銀△2五歩で、
金銀を渡せない先手の負けとなる。
93=他に、▲2三銀、又は▲4一銀も考えられ、難解な局面。
104=△3二同飛は▲同竜△同玉▲8二飛以下詰み。
112=△8八馬▲9六玉△9五香▲同玉としても、@△8四銀は▲9六玉△7四角
▲8五香で、A△8四角は▲8五玉△7四銀▲9四玉で、△8三金ができないため、
いずれも不詰め。
投了=△5五玉▲4六銀以下即詰み。
- 111 :詰みを逃す :01/10/09
16:06 ID:1FfgtKp2
- 棋戦名:第43期王座戦第2局 対局日:1995年9月14日
(先手)王 座:羽生善治 (1勝0敗) 対局場:兵庫県有馬温泉『中の坊端苑』
(後手)挑戦者:森 ケージ(0勝1敗) 戦 型:後手向い飛車
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲2五歩 △3三角
▲4八銀 △3二銀 ▲5八金右 △4三銀 ▲6八玉 △2二飛
▲7八玉 △6二玉 ▲5六歩 △7二玉 ▲3六歩 △8二玉
▲6八銀
△7二銀 ▲5七銀左 △9四歩 ▲9六歩 △1四歩
▲4六歩 △5四歩 ▲6八金直 △5二金左 ▲3七銀 △1二香
▲1六歩 △3二飛
▲4五歩 △4二飛 ▲4八銀右 △6四歩
▲3七桂 △7四歩 ▲2四歩 △同 歩 ▲4四歩 △同 銀
▲4五歩 △同 銀 ▲3三角成
△同 桂 ▲8八角 △2五桂
▲同 桂 △同 歩 ▲同 飛 △4七歩 ▲3七銀 △2四歩
▲同 飛 △3五歩 ▲2一飛成 △3六歩 ▲2六銀
△4八歩成
▲同 銀 △5六銀 ▲4七歩 △5五桂 ▲4六桂 △2八角
▲1七香 △4五飛 ▲5七歩 △6五銀 ▲1二龍 △2五歩
▲5六歩 △同 銀 ▲5七香 △4七銀成 ▲同 銀 △2六歩
▲5三歩 △同 金 ▲6二銀 △同 金 ▲同 龍 △6三金
▲5四桂
△4七桂成 ▲7一金 △6二金 ▲同桂成 △6一銀
▲同 金 △5八成桂 ▲同 金 △3八飛 ▲5九歩 △3七角成
▲6六角 △8四歩
▲6八桂 △9五歩 ▲4八銀 △2八馬
▲7一金 △9六歩 ▲8一金 △7三玉 ▲7二金 △8三玉
▲8二金寄 △9三玉 ▲7二成桂
△9五銀 ▲9一金寄 △6五歩
▲9六香 △6六歩 ▲9五香 △同 飛 ▲9二金引 △9四玉
▲8三銀 △8五玉 ▲7七桂打 まで
123手で羽生王座の勝ち!
・消費時間(各5時間持ち)
▲羽生王座:4時間59分
△ 森九段:4時間59分
- 112 :詰みを逃す :01/10/09
16:07 ID:1FfgtKp2
- 【将棋内容】
中盤から森が優勢になり、そのまま羽生玉詰みの局面を迎える。
だが、なんと、森が羽生玉の詰みを発見できず!
詰みを逃しても、まだ森勝勢だったのだが、悪手を指してしまい
羽生の奇跡的な大逆転勝ちとなる。
【解説】
05=森はウソ矢倉はほとんどやらないが敢えて突く。
向い飛車は怖くない宣言とも言える。
12=挑発に乗る。
33=もちろん▲2六銀から棒銀も一局。本譜手損だが後手も
飛車を何度も動かしている。
44=△5三銀は▲3三角成△同桂▲2四飛とされ不満。
45=▲4五同桂と取り△8八角成▲同玉△4五飛に▲6六歩で
次の▲2四飛をみるのもあり、あるいはそれが正解だったか。
47=1一から打つ手も有力。
48=普通は△4三飛だが△1二香と上がった一手を生かしたさばき。
この手から森九段ペースとなる。
54=あまり見ない手だが銀を遊ばせる狙い。
61=一旦▲8六桂と打てば難しい形勢だった。
65=▲同金と取っても△5六銀が成立する。
66=敵の右銀を遊ばせ自分の銀は好位置へ。森九段、絶好調の場面。
70=△6五角でも優勢。
85=▲5五香では勝てないとみて、過激に迫る。
94=正に手筋の見本といえる好手。
101=自玉のフトコロを広げながら敵玉に詰めろ、という手だが
実際には形作りに近い。
102=△6九銀▲同玉△5九馬以下やさしい詰み。
しかしこれを逃してもまだ勝勢。
106=敗着。△4八同飛行成▲同金△同飛成で詰み。
飛金では自玉は詰まず▲5八金には△4九竜が△6九銀以下の詰めろになる。
109=△同玉には▲8三金
- 113 :森下の大ポカ :01/10/09
16:08 ID:1FfgtKp2
- 棋戦名:第53期名人戦第1局 対局日:1995年4月8日
(先手)名 人:羽生善治 対局場:京都府『宝ヶ池プリンスホテル』
(後手)挑戦者:森下 卓 戦 型:相矢倉
▲7六歩
△8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀
▲5六歩 △5四歩 ▲4八銀 △4二銀 ▲5八金右 △3二金
▲7八金 △4一玉 ▲6九玉
△7四歩 ▲6七金右 △5二金
▲7七銀 △3三銀 ▲7九角 △3一角 ▲3六歩 △4四歩
▲3七銀 △8五歩 ▲3五歩 △6四角 ▲3四歩
△同 銀
▲1八飛 △5三銀 ▲6八角 △3一玉 ▲7九玉 △4五歩
▲8八玉 △4四銀 ▲4六歩 △4三金右 ▲4五歩 △同銀左
▲4六歩 △3四銀 ▲3六銀 △3五歩 ▲4五銀 △同銀直
▲同 歩 △同 銀 ▲6五銀 △4二角 ▲3七桂 △3四銀
▲4六角
△9二飛 ▲7四銀 △6四歩 ▲6三銀成 △2二玉
▲4四歩 △同 金 ▲6四角 △同 角 ▲同成銀 △8六歩
▲同 銀 △3六歩 ▲2五桂
△同 銀 ▲8三角 △3七歩成
▲9二角成 △同 香 ▲4一飛 △3五角 ▲5三成銀 △6四角
▲4五歩 △3四金 ▲4三成銀 △同 金
▲同飛成 △3二銀
▲5二龍 △2八と ▲3六歩 △同 銀 ▲5四龍 △4六角右
▲3四龍 △1八と ▲4二金 △3一歩 ▲3五龍 △同 角
▲5五角 △4四歩 ▲3四金 △7九銀 ▲7七玉 △4八飛
▲8五銀 △7八飛成 ▲同 玉 △6八飛 ▲7七玉 △8三桂
▲7五歩
△5四金 ▲3五金 △5五金 ▲6八金 △8八角
▲8六玉 まで
115手で羽生名人の勝ち!
・消費時間(各9時間持ち)
▲羽生名人:8時間54分
△森下八段:8時間59分
- 114 :森下の大ポカ :01/10/09
16:09 ID:1FfgtKp2
【将棋内容】
攻防の角打ち二連発から森下勝勢となるも、名人戦史上に残る
大ポカ△8三桂で羽生の大逆転勝ちとなる。
【メモ】
・名人戦史上初の二十代同士の対決
【解説】
27=▲1六歩、▲4六銀、▲6八角なども一局。
△6四角から△5三銀までは必然の手順。
36=位を取って盛り上がるねらい。
47=▲4七銀では作戦負けになると判断した意表の強襲。
51=▲6五歩も有力。以下△7三角▲7五歩△2二玉▲7四歩△8四角の展開。
58=渋い好手。△4五歩は▲8三銀不成△4六歩▲9二銀不成△同香▲6一飛で
先手優勢。
59=疑問手。▲6五歩が正解。
68=大きな利かし。
70=待望の一手。
71=勝負手!▲8三角に△8二飛なら▲6一角成の意だが、手抜きされて不発。
78〜80=攻防の角打ち二連発。後手勝勢。
96=後手一手勝ちの局面。
101=形作りと思えたが。
110=歴史に残る大ポカ。△9五金なら先手投了。
111=軽妙なしのぎ。羽生大逆転の勝利。
- 115 :森下囲い :01/10/09 16:10
ID:1FfgtKp2
- 棋戦名:第53期名人戦第2局 対局日:1995年4月19日
(先手)挑戦者:森下 卓(0勝1敗) 対局場:熊本県玉名市『蓮華院』
(後手)名 人:羽生善治(1勝0敗) 戦 型:後手向い飛車穴熊
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲2五歩 △3三角
▲4八銀 △3二銀 ▲5六歩 △4三銀 ▲6八玉 △2二飛
▲7八玉 △6二玉 ▲7七角 △7二玉 ▲8八玉 △3二金
▲6八角 △5四銀 ▲7七桂 △4五歩 ▲8九玉 △8二玉
▲7八金
△6四歩 ▲8八銀 △9二香 ▲8六歩 △9一玉
▲9六歩 △8二銀 ▲3六歩 △7一金 ▲5九金 △7四歩
▲6九金 △4二金 ▲7九金寄
△5二金 ▲9五歩 △6二金寄
▲5七銀 △7二金寄 ▲8七銀 △6五歩 ▲5九角 △2四歩
▲2六角 △6二金寄 ▲2四歩 △同 飛
▲3七桂 △3五歩
▲2五歩 △3四飛 ▲3五歩 △4四飛 ▲3八飛 △6三銀
▲6五桂 △6四銀 ▲6六歩 △7五歩 ▲同 歩 △6五銀
▲同 歩 △7七歩 ▲8八金寄 △1四桂 ▲6八飛 △2六桂
▲6四歩 △5九角 ▲6七飛 △3七角成 ▲6三歩成 △同 金
▲同飛成 △6四飛 ▲5三龍 △5二歩 ▲6四龍 △同 馬
▲3四歩 △4四角 ▲4一飛 △3五角 ▲4六歩 △6五桂
▲7四金
△5七桂成 ▲6四金 △6八銀 ▲同 金 △同成桂
▲9八玉 △7八歩成 ▲同 銀 △同成桂 ▲同 金 △6九飛
▲6八歩 △8九銀
▲8七玉 △7八銀不成▲同 玉 △4六角
▲6九玉 △6七歩 ▲7八玉 △6八角成 ▲8七玉 △7七金 まで
114手で羽生名人の勝ち!
・消費時間(各9時間持ち)
▲森下八段:8時間15分
△羽生名人:8時間03分
- 116 :森下囲い :01/10/09 16:10
ID:1FfgtKp2
- 【将棋内容】
居飛車VS振り飛車穴熊の戦いであるが、居飛車側の森下が▲8九玉型の
奇異な玉囲いを見せる。終盤、森下の暴発から羽生の飛車角が一遍に働き出す
展開となり、そのまま先手陣を押し潰す。
【解説】
18=△2四歩からの急戦を狙って先手の居飛車穴熊をけん制。
19=△2四歩を防いだ手だが、善悪は微妙。
23=放っておくと△6五銀で困る。
28=穴熊を目指し、将来7筋からの攻めを見せた機敏な駒組み。
33=▲3七桂を見せて後手の△4三金から△6三銀の構想を許さぬ好手。
49〜53=先手好調な駒さばき。
56=▲3五歩と取らせて△4四飛が手順の妙。
59=後手に有効な手がないと見た手だが、変調。
▲5五歩△同銀▲9四歩△同歩▲9三歩△同香▲8五桂と攻めて先手有望。
60=先手のウッカリした好手!▲5五歩を未然にかわし△6四銀から
△7二金寄を見せた味の良い一着。
61=焦って暴発。▲1六歩と辛抱するところ。
70=痛打。角が死んだ!
80=飛車と角が一遍に働き出し、後手勝勢。
92=決め手。終盤は駒の損得よりスピード。
108=先手受けなし。
投了=即詰み。
- 117 :森下将棋 :01/10/09 16:13
ID:1FfgtKp2
- 棋戦名:第20期棋王戦第2局 対局日:1995年2月24日
(先手)棋 王:羽生善治(1勝0敗) 対局場:鹿児島県『城山観光ホテル』
(後手)挑戦者:森下 卓(0勝1敗) 戦 型:相掛かり腰掛け銀
▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩 ▲2六飛 △7二銀
▲1六歩 △1四歩 ▲3八銀 △6四歩 ▲7六歩 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲8七歩 △8二飛 ▲4六歩 △3四歩
▲4七銀
△6三銀 ▲5六銀 △5四銀 ▲6八玉 △3三角
▲同角成 △同 桂 ▲8八銀 △2二銀 ▲3六歩 △2四歩
▲3五歩 △同 歩 ▲2四飛
△2三銀 ▲2八飛 △2五歩
▲7七銀 △3四銀 ▲5八金 △3一金 ▲7九玉 △2二飛
▲3七桂 △2六歩 ▲4五桂 △4四角 ▲6六角
△同 角
▲同 歩 △4二角 ▲3三桂成 △同 角 ▲4五桂 △4二角
▲3三角 △2五飛 ▲1一角成 △2七歩成 ▲2九飛 △2八と
▲5九飛 △3八と ▲3三桂成 △2八飛成 ▲2九歩 △3七龍
▲4七金 △2七龍 ▲3四成桂 △3七と ▲3九飛 △4七と
▲2八香 △3六龍 ▲同 飛 △同 歩 ▲3三成桂 △8五桂
▲8八玉 △7七桂成 ▲同 玉 △5七と ▲4二成桂 △同 金
▲2四角 △5六と ▲4二角成 △6二玉 ▲8三銀 △8六銀
▲同 玉 △8四飛 ▲8五飛 △同 飛 ▲同 玉 △8四歩
▲8六玉 まで
103手で羽生棋王の勝ち!
・消費時間(各3時間持ち)
▲羽生棋王:3時間51分
△森下八段:3時間59分
- 118 :名無し名人 :01/10/09
16:24 ID:jtZEO2ik
- 羽生って強いね〜
- 119 :森下将棋 :01/10/09 16:32
ID:1FfgtKp2
- 【解説】
31=▲7七角と互いに銀冠を狙う手もあるが、先手は浮き飛車だけに
ちょっと損。
38=△2五歩▲2八飛△2三銀は▲2四歩△同銀▲3四歩があって無理。
46=向い飛車の構想も、やや不自然。△4四歩〜△4三金と厚く指すのが普通。
49=▲2七歩では作戦負け。先手は陣形に物をいわせ決戦の意気。
56=苦しい受け。△4五桂は▲3三角で悪い。
67=逃げ場をミスる。正着は▲6九飛で、△1九と▲3三桂成△2八飛成
▲6八飛ならはっきり有利だった。
76=と金が活用できて、息を吹き返した森下。
77=▲3三成桂は△4七とで攻め合い負け。この飛車は、次の
▲2八香に賭けた勝負手!
85=絶妙の早逃げ。急所の銀を取られるよりも、玉の安全を最優先に。
87=金や桂で取るのは詰めろが直ぐに掛かっていけない。
92=△6九銀は▲4二角成△6二玉(△同玉は▲1二飛以下即詰み)
▲8二飛△7一玉に▲9五桂と攻防に打たれて負け。
96=トン死を狙った鬼手。▲同歩なら△4七飛▲8八玉△8七歩▲同金
△同飛成▲同玉△9五桂以下、きれいに詰み上がるが。
投了=先手の玉は詰まず、後手は受けなし。
- 120 :NHK杯 :01/10/09 16:33
ID:1FfgtKp2
- 棋戦名:第44回NHK杯争奪戦 対局日:1995年2月20日
(先手)名 人:羽生 善治 戦 型:相掛かり腰掛け銀
(後手)前名人:米長 邦雄 終 局:16時15分
▲2六歩
△8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩 ▲2六飛 △7二銀
▲1六歩 △1四歩 ▲3八銀
△6四歩 ▲7六歩 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲8七歩 △8二飛 ▲4六歩 △6三銀
▲4七銀 △3四歩 ▲5六銀 △5四銀 ▲6八玉
△4四歩
▲7七角 △4二銀 ▲8八銀 △6五銀 ▲4五歩 △7六銀
▲4四角 △3三桂 ▲3六歩 △1三角 ▲3五歩 △4三歩
▲5五角 △3五角 ▲3六飛 △5四歩 ▲6四角 △5三銀
▲3五飛 △6四銀 ▲3四飛 △5五歩 ▲6四飛 △5六歩
▲5四飛
△4一玉 ▲5六飛 △6五銀 ▲5三飛成 △5六歩
▲7九玉 △3五角 ▲6四龍 △6二飛 ▲6三銀 △5七歩成
▲7七銀 △8二飛
▲6五龍 △5六銀 ▲5二銀打 △3一玉
▲5四龍 △6六歩 ▲7五角 △5三歩 ▲同 龍 △6七歩成
▲5六龍 △2一玉 ▲5四龍
△5二金 ▲同銀不成 △7八と
▲同 玉 △6七銀 ▲8八玉 △7八金 ▲9八玉 △7七金
▲同 桂 △8九銀 まで
92手で米長前名人の勝ち!
- 121 :NHK杯 :01/10/09 16:34
ID:1FfgtKp2
- 【将棋内容】
米長の△1三角から角銀交換の激しい将棋となり、どうにもならない
乱打戦になる。攻め合いの将棋も、米長の一点を突く狙いが
厳しく、最終的にはそのまま米長が押し切る。
【解説】
21=米長の注文をはずい、以下腰掛け銀に。
29=昔、▲6九玉△6五銀▲同銀△8八角成▲同銀に△4七角の実戦例もあった。
この変化は、後手良しの結論。
30=先手の速攻(▲4五銀)を警戒。
31=▲8八銀から▲8六歩〜▲8七銀の銀冠がかなえば先手良しとの定説。
34=銀冠を許さない速い動き。銀を持てば△3五銀から△4六銀の一歩得も楽しみ。
35=気合。△5六銀には▲同飛を用意。(▲同歩は玉の小びんが開き△1三角が嫌み。)
39=気分的には5七を守る金上りと行きたいだけに、強手。
45=先手の一段金は、飛角交換の強襲をも見越してか。
つまり、場合によっては▲3五飛〜▲3四歩も。
52=どうにも収まらない乱打線。米長は、あくまで羽生の弱点(5七)をつく狙い。
▲4七銀なら△5三銀で少しは落ち着くが。
60=とにかく5七をこじ開けるのが急所。▲5六同歩なら△3五角の王手竜取り。
61=さすがの羽生も、ここでは受け切れず5筋は放棄。
74=手筋の歩。▲同歩なら△6七とに歩の合駒が利かない。
75=『羽生マジック』をにおわせる攻防の角。
81=▲3六竜と角に当てたいが、△6八と左▲同銀△同角成▲同金に△8七飛成で
いけない。
91=▲3一金も詰みなし。
投了=▲同玉△8七飛成▲8八合△7八銀成まで。
- 122 :NHK杯 :01/10/09 16:35
ID:1FfgtKp2
- 棋戦名:第45回NHK杯争奪戦 対局日:1995年9月18日
(先手)八 段:淡路 仁茂 戦 型:後手四間飛車
(後手)名 人:羽生 善治 終 局:12時37分
▲7六歩
△3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲4八銀 △4二飛
▲5六歩 △6二玉 ▲6八玉 △7二銀 ▲7八玉 △7一玉
▲5八金右 △5二金左
▲3六歩 △3二銀 ▲6八銀 △8二玉
▲9六歩 △9四歩 ▲5七銀左 △4三銀 ▲1六歩 △1四歩
▲2五歩 △3三角 ▲4六歩 △5四銀
▲6六銀 △6四歩
▲5五歩 △6三銀引 ▲5七銀引 △7四銀 ▲3五歩 △同 歩
▲3八飛 △4五歩 ▲3五飛 △4六歩 ▲3七桂
△6五銀
▲2四歩 △同 歩 ▲4五桂 △2二角 ▲4六銀 △4四歩
▲2三歩 △3四歩 ▲同 飛 △3三歩 ▲3九飛 △4五歩
▲2二歩成 △4六歩 ▲5四歩 △4七銀 ▲4三歩 △5八銀不成
▲4二歩成 △6九銀不成▲同 飛 △4二金 ▲4四角 △5八金
▲2九飛 △7六銀 ▲7七歩 △4三金 ▲1七角 △8六桂
▲8八玉 △6八金 ▲7六歩 △7八桂成 ▲9七玉 △5四金
▲4一飛
△8四歩 ▲8六歩 △9五歩 ▲同 歩 △9四歩
▲同 歩 △9五歩 ▲6六角 △6五金 ▲8四角 △9六金
▲9八玉 △7六金 まで
92手で羽生名人の勝ち!
- 123 :NHK杯 :01/10/09 16:35
ID:1FfgtKp2
- 【解説】
27=▲4五歩の早仕掛けを狙った手。
28=△5四歩も一局だが積極的な銀出。先手▲3七桂なら△6五銀▲4五歩
△7六銀として相当。
29=前述の順を嫌い堅実に指す。
34=なんでもこの銀で勝負という手だがやや狙い過ぎの感じ。
35=▲5六銀が普通だが△8五銀がうるさいとみた。
38=△4三金では利かされ。
41=自然な活用。
47=すぐ▲2三歩と打ち△1三角▲3三桂成もあった。
48=単に△7六銀もあり難しい所。
50=ここで△1三角は▲3三桂成で悪い。飛先を止めた後は必然の取り合い。
57=△4七銀を受けようとしてもうまくいかないので強気に指す。
60=△2二飛は▲4七銀から精算され切れ模様。
61=▲5八同金もあるが勝ちとみて決断。
65=攻防の一手。
69=▲5三歩成は△7五桂と打たれて負け。
79=後手の攻めが一息ついた所で待望の反撃。次の▲6二銀が厳しく
勝ち筋のようだが・・・。
80=玉のフトコロを広げて前述の狙いを緩和しながら敵玉をせまくした
攻防の一手。
84=巧妙な歩使い。
87=▲8七銀と粘りたかった。
88=自然な活用で勝勢となる。
- 124 :NHK杯 :01/10/09 16:36
ID:1FfgtKp2
- 棋戦名:第44回NHK杯争奪戦 対局日:1994年8月8日
(先手)五 段:畠山 鎮 対局場:NHK放送センター
(後手)名 人:羽生善治 戦 型:矢倉手将棋
▲2六歩
△6二銀 ▲2五歩 △3二金 ▲7六歩 △4一玉
▲7八金 △5二金 ▲3八銀 △3四歩 ▲1六歩 △4四歩
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛
△4三金右 ▲2八飛 △2三歩
▲4六歩 △5四歩 ▲4七銀 △5三銀 ▲6九玉 △8四歩
▲3六歩 △8五歩 ▲7七角 △1四歩 ▲8八銀
△3三角
▲5八金 △2二銀 ▲7九玉 △2四歩 ▲5九角 △2三銀
▲7七銀 △3一玉 ▲6六歩 △2二玉 ▲2六角 △7四歩
▲3五歩 △同 歩 ▲同 角 △6四銀 ▲4五歩 △7五歩
▲同 歩 △同 銀 ▲2五歩 △同 歩 ▲2四歩 △同 銀
▲4四歩
△同 金 ▲2四角 △同 角 ▲2五飛 △4二角打
▲3三歩 △同 金 ▲2四飛 △同 金 ▲7一角 △3九飛
▲6九銀 △7六歩 ▲8八銀
△4六歩 ▲5六銀 △5五歩
▲8二角成 △5六歩 ▲7二飛 △3三銀 ▲4六馬 △2九飛成
▲5六馬 △4九龍 ▲2五歩 △3四金左
▲3五歩 △4五金左
▲同 馬 △同 龍 ▲2四歩 △2三歩 ▲4一金 △5三角打
▲4二金 △同 銀 ▲4一角 △3二歩 ▲6三角成
△4九龍
▲5三馬 △同 銀 ▲7五飛成 △4六桂 ▲6七角 △5六歩
▲7一龍 △6一歩 ▲同 龍 △2五角 ▲2三歩成 △同 玉
▲2一龍 △2二歩 ▲4七歩 △5八桂成 ▲同 角 △同 龍
▲同 銀 △5七歩成 ▲1一龍 △5八と ▲1三飛 △2四玉
▲2二龍
△3五玉 ▲3九香 △3七銀 ▲同 香 △2六玉
▲2五龍 △同 玉 ▲3六銀 △2六玉 ▲2三飛成 △3七玉
▲2七龍 △4八玉 ▲2六角
△3九玉 ▲1七角 △4八玉
▲4九銀 △同 と ▲2八龍 △3八香 ▲2六角 △5七玉
▲3八龍 △4八歩 ▲6九香 △5九銀 ▲4四角
△6八金 まで
150手で羽生名人の勝ち!
- 125 :NHK杯 :01/10/09 17:15
ID:1FfgtKp2
- 【将棋内容】
羽生の2手目△6二銀から始まったこの将棋。
終盤、羽生の玉が入玉するかどうかが焦点となる。
そして、羽生玉が詰みの局面を迎えるのだが、なんと畠山がこれを
逃してしまい、羽生の入玉を許してしまう。
【解説】
02=昭和の初めに木村十四世名人などが試みているが、
現在ではめったに指されない指し手。
43=▲5六銀とすれば穏やかだが、攻めの棋風の畠山らしい一着。
51=ここで▲7六歩は△8六歩以降銀交換されて先手つまらない。
60=狙いの受け。
61=焦点の歩。▲7九玉の形がうすく形勢は微妙。
68〜70=羽生らしいギリギリの効かし。
73=銀が逃げると△8四飛で困る。
101=畠山も羽生に負けじと攻防の角打ち。
110=ここでは△2二金と受ける手も有力。
125=逸機。ここは▲4六銀と打って羽生の玉は詰んでいた。
以下△3六玉▲3七銀△4七玉▲5九桂△同と▲4八銀打△5八玉
▲5三飛成△5四歩▲6八金△4九玉▲3八銀でピッタリの即詰み。
142=とどめの一手。
投了=▲6八同香△6九飛▲同玉△5八角▲7九玉△6九金で詰み。
- 126 :名無し名人 :01/10/09
17:30 ID:1FfgtKp2
- 棋戦名:第65期棋聖戦第3局 対局日:1995年1月6日
(先手)棋 聖:羽生善治(2勝0敗) 対局日:島根県出雲市『出雲文化伝承館』
(後手)挑戦者:島 朗(0勝2敗) 戦 型:相掛かりひねり飛車模様
▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩 ▲2六飛 △7二銀
▲9六歩 △1四歩 ▲3八銀 △6四歩 ▲7六歩 △8六歩
▲同 歩
△同 飛 ▲7七桂 △4二玉 ▲3六飛 △9四歩
▲7五歩 △8二飛 ▲4八玉 △3四歩 ▲同 飛 △8七歩
▲9七角 △9五歩 ▲7四歩
△9六歩 ▲6四角 △6三歩
▲7三歩成 △同 銀 ▲同角成 △同 桂 ▲8三歩 △同 飛
▲8四銀 △8一飛 ▲7三銀成 △8六飛
▲2四歩 △3六歩
▲6三成銀 △6二歩 ▲6四成銀 △3七歩成 ▲同 桂 △3三歩
▲3五飛 △1三角 ▲5五飛 △2四角 ▲6五桂
△3四歩
▲4五桂 まで
61手で羽生棋聖の勝ち!
・消費時間(各5時間持ち)
▲羽生棋聖:4時間05分
△島 八段:4時間18分
【将棋内容】
羽生の圧勝譜。序盤、島が意欲的な手を指し、激しい大決戦に突入するも、
羽生が島を完膚なきまでに叩きのめす結果となる。